はじめに
- 最近、鼻翼縮小や人中短縮、鼻形成術(鼻フル)などの手術は最近のトレンドで非常に増加しています、ただこの部分の解剖は非常に難しく、その後の形だけでなく鼻周りの手術後に傷跡が残ることは、患者様が最も心配されることの一つです。
- 鼻翼縮小術や人中短縮術、鼻尖形成術(鼻フル)などで特に相談が多いです。
- 部位の特性上、目立ちやすい傷跡や皮膚の変化が起こりやすい傾向があります。
傷跡ができる理由
- 鼻周り特有の特性:
- 鼻の皮膚は薄く、血流が豊富なため、傷が赤く目立ちやすい。
- 張力がかかりやすく、盛り上がった傷跡や瘢痕拘縮になることがあります。
- 手術の方法や個人の体質:
- 手術のアプローチによって、瘢痕の目立ちやすさが異なります。
- 術後ケアの重要性:
- 適切な保湿や紫外線ケアを行わない場合、色素沈着や瘢痕が悪化することがあります。
傷跡の種類
鼻周りの傷跡には以下のようなパターンが見られます
- 赤みが残る場合
- 色素沈着
- 盛り上がった傷跡(肥厚性瘢痕)
- 瘢痕拘縮
当院での治療法
当院では、鼻周りの傷跡に対して以下の治療法を提供しています
- 内服治療:リザベンや抗炎症剤を使用。
- 外用薬:ステロイド軟膏や美白成分を含むクリームを処方。
- レーザー治療:フラクショナルレーザーやNd:YAGレーザー。
- 注射治療:ケナコルト注射、ボトックスによる張力の軽減。
- 手術治療:瘢痕修正手術を必要に応じて実施。
症例の提示
症例1:37歳女性 人中短縮術後9ヶ月
- 病名:色素異常、陥没を伴う瘢痕、肥厚性瘢痕、ケロイド
- 治療内容:瘢痕(範囲:線状瘢痕 ~50㎠以下)に対してPOTENZAを用いての治療
- 治療期間・回数:2ヶ月に1回、その後定期的な通院を経て1年から2年
- 費用(自由診療):総額120,000円~150,000円(レーザー代、自宅でのスキンケア費用等を含む)
- リスク・副作用:みずぶくれ、かさぶた形成、痛みによる不快感、術後の赤み、腫れ、あざ、出血、熱傷、発疹、瘢痕、軽い出血、色素脱失、色素沈着など。またごく稀に治療箇所の色が周囲の色に比べて一過性に明るくなる、又は暗くなる可能性があります
症例2:46歳女性 鼻翼縮小後成熟瘢痕
- 病名:成熟瘢痕
- 治療内容:フラクショナルレーザーを用いての治療
- 治療期間・回数:2ヶ月に1回、その後定期的な通院を経て1年から2年
- 費用(自由診療):総額50,000円~150,000円(レーザー代、自宅でのスキンケア費用等を含む)
- リスク・副作用:みずぶくれ、かさぶた形成、痛みによる不快感、術後の赤み、腫れ、あざ、出血、熱傷、発疹、瘢痕、軽い出血、色素脱失、色素沈着など。またごく稀に治療箇所の色が周囲の色に比べて一過性に明るくなる、又は暗くなる可能性があります
院長より
鼻周りの手術後の傷跡でお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。多くの方が目立たなくなった、化粧で隠せるようになった、人目が気にならなくなったとおっしゃっていただけています、専門的な治療とケアで、美しい仕上がりをサポートします。
記事執筆者
きずときずあとのクリニック銀座院院長 野村 美佐子