きずあと | きずときずあとのクリニック 豊洲院 | 東京都江東区の形成外科・美容外科

きずあと

やけどや外傷、手術などによる皮膚の傷は、治った後に「傷跡」が残ってしまうことがあります。

外見的に目立つ傷跡は、患者さんにとって深刻な悩みになり、傷跡がコンプレックスになって生活の質(QOL)を大きく低下させてしまうケースも少なくありません。

当院は、けがややけど、傷跡の治療を専門に行うクリニックであり、さまざまなアプローチから、できてしまった傷跡を目立たなくする治療を行っております。傷跡になる原因や状態は患者さんによって異なるため、お一人お一人に合わせた治療で傷跡を改善し、一人でも多くの患者さんがより明るく、前向きな毎日を送っていただけるよう、お手伝いをしたいと願っております。

傷跡をどこで治療してよいか分からずにお悩みの方や、過去に傷跡の治療をしても思ったような効果が得られなかった方など、目立つ傷跡にお困りの場合には、ぜひ当院にご相談ください。

傷跡とは?

傷跡とは、傷が治った後の状態のことで、医学的には「瘢痕(はんこん)」と呼びます。

やけどや外傷だけでなく、治療で行った外科手術やリストカットなど、傷跡ができる原因はさまざまですが、傷跡というのは、あくまで傷が治る時にできる正常な過程であり、皮膚に何らかの傷が付いてしまった場合、軽度のもの以外は傷跡が残ります。

通常、傷が深ければ深いほど、傷跡も目立ち、外見的に問題になることが多いですが、浅い傷であっても、広い面積に及ぶような傷になると目立ってしまうため、傷跡のできた部位などによっては、患者さんにとって非常に深刻な悩みとなってしまいます。

なぜ傷跡ができるの?

人間の皮膚は、内臓を保護し、体内への異物の侵入を防ぐといった大切な働きがあり、私達の体には皮膚が損傷を受けた時に、自ら傷を修復しようとする力が備わっています。

皮膚に何らかの傷ができると、皮膚の真皮内にある「線維芽細胞(せんいがさいぼう)」は、修復するために「コラーゲン」を大量に分泌し、そのコラーゲンなどを基に作られた「肉芽組織(にくげそしき)」で傷をセメントのように埋めて修復します。

肉芽組織による修復が進み、傷が塞がってくると、線維芽細胞の働きは弱まり、コラーゲンの分泌量は徐々に減少します。その後、傷が治ると、肉芽組織は「瘢痕組織(はんこんそしき)」に変わります。瘢痕組織は、時間の経過とともに少しずつ減少しますが、完全に消えることはなく、皮膚の表面に「傷跡」として残ります。

通常、傷が浅く、治るのが早ければ、目立ちにくいきれいな傷跡になりますが、重症の傷で、治るまでに長い時間がかかってしまうと分厚く汚い傷跡になります。

傷跡の断面図

傷跡治療の目的

残念ながら、一度できてしまった傷跡は完全に消すことはできませんが、形成外科では、さまざまな治療方法で、傷跡を薄く、目立たなくすることは可能です。

傷跡の治療にはいろいろな方法があり(後述)、具体的にどの治療が適しているかは、傷跡の状態によって異なります。診察時には傷跡の状態をよく観察した上で、それぞれの患者さんの傷跡の特徴に合わせた治療をご提案させていただきます。

傷跡治療の開始時期は?

できるだけ早く始めた方がよいです。

なぜなら通常、皮膚に傷ができると、まず出血や炎症が起こり、その後、コラーゲンなどによる「修復期」を経て、治癒に至りますが、ジュクジュクしていた傷が落ち着いて浸出液が出なくなり、ガーゼなどを当てなくても良くなった状態から傷跡となります。

ただし、傷の治療が適切に行われていないと、傷跡の状態も汚くなってしまうことから、当院ではできるだけ早期のうちに適切な傷の治療を行うことで、将来的に傷跡が目立ちにくく、きれいになることを目指しています。 

傷跡の種類

傷跡は、大きく分けて以下の4つの種類に分けられます。

未成熟瘢痕(みせいじゅくはんこん)

傷が治った後、半年~1年くらいまでの、傷跡に赤みや硬さが残っている状態の傷跡です。

この時期、傷跡の皮膚はまだ落ち着いていないため、傷跡を乾かさないように保湿をして、大事に保護しておくことが大切です。また、紫外線を浴びると色素沈着を起こすことがあるため、しっかり日焼け止めを塗っておくことも大切です。

未成熟瘢痕

成熟瘢痕(せいじゅくはんこん)

傷が治ってから長い時間が経過しており、痛みや痒みなどの症状がなく、外見的にも大きな変化が見られなくなった傷跡です。傷の形状によっては皮膚の表面が凸凹していたり、線状になっていたりする場合もあります。傷跡は、通常、白っぽい色をしていますが、色素沈着してしまうと傷跡が茶色っぽくなっている場合もあります。

成熟瘢痕

ケロイド・肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)

傷が治ってから時間が経っても平らにならず、赤く盛り上がっている傷跡で、常に力のかかる部位にできやすいのが特徴です。

ケロイドと肥厚性瘢痕の症状は似ていますが、肥厚性瘢痕は、元の傷の大きさよりも大きくなることはなく、痛みや痒みなどの症状が少ないのに対し、ケロイドは、傷の大きさよりも徐々に広がっていくのが特徴で、周囲が赤く、強い痛みや痒みを伴うのが特徴です。体質によってケロイドができやすい人もいます。組織学的にもほとんど一緒で、当院では治療内容もほぼ一緒のため、区別せずに扱っています。

ケロイド・肥厚性瘢痕

瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)

傷跡が治った部分の皮膚が引きつれを起こして、動かしにくくなってしまった状態です。

手足などの関節や、口の周り、まぶたなどに起こるのが特徴です。皮が引っ張られてしまって痛みがある場合や、肘が曲げにくい、口が開かないなど、日常生活に支障をきたしている場合には手術が必要になります。

瘢痕拘縮

傷跡の治療の種類

当院で実施している傷跡の治療には以下の7つの種類があります。

どのような治療法を選択するかは患者さんの傷跡の状態によって異なりますが、通常、いくつかの治療を組み合わせて行います。

  • 内服治療:お薬を飲んでいただく治療です。
  • 外用薬:患部に軟膏を塗ったり、張り薬を貼ったりする治療です。
  • 圧迫療法:傷跡を、特殊なシートやスポンジなどで圧迫する治療です。
  • 注射治療:ステロイドやボトックスなどを注射する治療です。脂肪移植なども行います。
  • レーザー治療:傷跡の状態に合わせたレーザーを照射し、傷跡を目立たなくする治療です。
  • 手術治療:傷跡を目立たなくするための外科的な手術を行います。
  • 放射線治療:手術治療と組み合わせて行う治療ですが、当院では実施していないため、提携する医療機関での治療となります。

当院の傷跡治療の特徴

傷跡治療専門のクリニック

当院は、傷や傷跡の治療に特化した国内有数のクリニックであり、特に傷跡の治療には、近隣だけでなく、遠方からもたくさんの患者さんにお越しいただいております。

常に患者さんを第一に考え、医師をはじめ、当院のスタッフ全員がチームとなって、傷跡を改善するためのサポートをさせていただいております。治療を受ける上で分からない点やご不安などもできる限り一緒に解決していきますのでご安心ください。

豊富な治療実績

当院院長は、これまでに地域の中核病院や大学病院などで研鑽を積み、形成外科専門医、創傷外科学会専門医、熱傷学会専門医として、長い間傷跡の治療に取り組んでまいりました。

また、診療にあたる他の医師も、十分な治療経験を積んできた形成外科専門医が揃っています。

当院は2017年の開院以来、1万件以上の診療実績があります。患者さんの傷跡についてのお悩みを十分理解し、傷跡ができた原因や過程を理解するとともに、将来、傷跡がどのような経過をたどるかも予測した上で、最適な治療法をご提案いたします。

保険診療も可能

当院の傷跡治療は、自費治療がメインとなりますが、症例によっては保険診療も可能です。

保険治療で改善が期待できる場合には、まず保険治療から開始させていただきます。診察のみであれば保険で行うことが可能ですし、自費治療を無理におすすめするようなことはありませんので、安心してご相談ください。

傷跡治療の費用について

傷跡の治療には保険診療と自費治療があります。

「ケロイド」や「肥厚性瘢痕」、「瘢痕拘縮」などは痛みや機能の制限なども出てくるため保険でも治療できることは多くあります。しかし見た目を改善するためだけの治療は原則、自費治療となります。またレーザー治療に関してもほとんど保険は使えません。

自費治療になると費用面を心配される方も多いと思いますが、当院では、患者さんのご負担をできるだけ少なく抑え、保険で可能な方はまず保険治療からお薦めさせていただきます。ご不明点や不安なことなどがございましたら、お気軽にご相談ください。

※傷跡の治療費については料金表のページをご覧ください。

よくある質問

傷跡の治療にはどのくらい時間がかかりますか?

傷跡の治療にかかる期間は、患者さんの傷跡の状態によっても異なりますし、患者さんがどの状態までの改善を望まれるのかにもよりますが、1~2か月に一度の通院で、最低でも半年、通常は1~2年程度が目安となります。

以前、保険診療の傷跡の治療を受けたことがありますが、あまり効果が出ませんでした……。

日本の保険治療でできる傷跡の治療は非常に限られていることから、過去に傷跡の治療を受けられた方でも、十分な効果が得られずに途中で治療を諦めてしまった方もいらっしゃいます。
当院は、傷跡治療により高い効果を得るために、レーザーなどの自費治療も含めて治療を実施しております。傷跡のレーザー治療などは日本で実施しているところはまだ少ないですが、海外では確立している治療法です。
過去の治療で思ったような効果が得られなかった方も、もう治らないだろうと諦めてしまわずに、まずはご相談ください。

院長からひと言

自分がこのクリニックを開いたのは、「傷跡はどこで治療をしたらいいかわからない」と悩む患者さんが日本では非常に多く、そのような方を救いたいと思ったことがきっかけです。このように怪我ややけど、傷跡に特化したクリニックは日本でも初めてです。保険治療も自費治療も含めて提案させていただきます。是非お気軽にご相談ください。

記事執筆者

院長村松英之
きずときずあとのクリニック豊洲院院長 村松英之

資格

日本形成外科学会専門医
日本熱傷学会専門医
日本創傷外科学会専門医
皮膚腫瘍外科分野指導医
小児形成外科分野指導医