美容術後後遺症外来(傷跡専門)(※銀座院のみ) | きずときずあとのクリニック 豊洲院・銀座院 | 東京都江東区・中央区の形成外科・美容外科

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美容術後後遺症外来(傷跡専門)(※銀座院のみ)

美容外科術後(ほくろ除去後、鼻翼縮小・人中短縮などの鼻周りの手術後、フェイスリフト、豊胸術後、脂肪吸引術後等の傷跡)

傷跡について

美容外科術後の傷跡が、赤く盛り上がってなかなか平らにならない傷跡になることがあります。
そのような傷痕は肥厚性瘢痕といいます。

肥厚性瘢痕ができる原因は、傷を治すための線維芽細胞の炎症が関係しており、体質的なもの、遺伝的なもの、そして手術した部位も発生に大きく関係しています。

特に顔面では鼻や唇、耳周り、フェイスラインにできやすいです。
体幹では、関節周囲などの可動部(肘、膝、腋窩、鼠経等)にできやすいです。

また、肥厚性瘢痕の炎症が治まり平坦になってきても、赤みだけ残ってしまったり、色素沈着として目立つことがあります。

さらに時間が経ち、白い傷痕(成熟瘢痕)となっても凸凹が残り傷跡が目立つ場合があります。

美容外科術後の傷跡で悩む方が増えている理由

なぜ最近、美容外科術後の傷跡で悩む方が増えたのでしょうか?その理由は4つに分けて解説します。

  1. 美容外科が大衆化して、手術のハードルが下がっている
    ご存知の通り美容外科は以前にくらべてとても受けやすくなっており、美容外科手術を受ける方も、クリニックも増えています

    東京都の美容外科医師数は、2018年の412人から2022年には670人へと、4年間で62.6%増加しています。

    厚生労働省の2023年の医療施設調査によれば、全国で「美容外科」を標榜する診療所数は、2020年の1,404施設から2023年には2,016施設へと、3年間で43.6%増加しています。
  2. 患者様の知識が上がり、傷跡もこだわるようになってきた

    SNSなどの発達により簡単に情報が手に入るようになり、形だけではなく傷跡もきれいにしたいと思う方が増えてきた
  3. 肥厚性瘢痕になりやすい唇や鼻周りの手術が多く行われるようになった

    以前はめったにされなかった人中短縮や鼻翼縮小などの傷跡が問題になりやすい部分の手術がブームになってきている
  4. 形成外科の知識を持たない美容外科医師が増えた

    今は直美といって、一般の外科や形成外科の研修を行わずすぐに美容外科の道へすすむ医師が増えてきた、そのため一般的に研修でまなぶ傷跡の治療についてあまり知らない美容外科医師が増えた

治療について

肥厚性瘢痕の炎症がまだ強く、赤く盛り上がっているときの治療としては、エクラープラスターとケナコルト注射に加え、POTENZAによる治療が効果的です。※ケロイド・肥厚性瘢痕に対するケナコルト注射について

また、ボトックス等の併用も効果的です。

炎症が治まり色素が残存している傷跡に対しては、色素レーザー(ロングパルスNd:YAGレーザーやQスイッチアレキサンドライトレーザー、IPL)、完全に白くなった成熟瘢痕に対してはフラクショナルレーザーやPOTENZA、ヒアルロン酸注入、手術等の治療を行い、凹凸を平らにして目立たなくしていく治療を行います。

この治療で使用するレーザーの効果効能

  • POTENZA:たくさんの針を刺して、その針先からRF(高周波)を出します、そしてドラッグデリバリーシステムにより、治療に効果のある薬剤を広範囲かつ均等に皮膚の奥まで届けることができます。これらの作用により傷跡の凸凹の減少や見た目の改善を期待する治療です。また、傷跡に伴う炎症を軽減する効果も期待されます。※なぜポテンザが肥厚性瘢痕や術後早期の傷跡に効果的なのか?
  • ロングパルスNd:YAGレーザー:細かい血管(毛細血管)を焼くレーザーです。傷跡の赤みを取り、ケロイドや肥厚性瘢痕の盛り上がりを抑制する効果があります。
  • QスイッチYAGアレキサンドライトレーザー:メラニンの生成抑制や破壊を行い、色素沈着を改善する効果があります。
  • IPL:柔らかい光でメラニンの破壊や吸収、排出を行い、色素沈着を改善する効果があります。
  • フラクショナルレーザー:出力の高いレーザーを皮膚に点状照射し、凸凹の減少や見た目を改善する治療です。

そのほかの治療の効果効能

  • エクラープラスターやケナコルト注射:赤く硬く盛り上がった傷に対して、硬さを柔らかくし、盛り上がりを消失させていきます。
  • ボトックス注射:傷の周りに注射する事で傷にかかる緊張を緩めたり、線維芽細胞の活動低下に影響し、傷跡に伴う炎症を軽減する効果があります。
  • ヒアルロン酸注入:凹みのある傷痕に対して、真皮や皮下に注射でヒアルロン酸を注入し凸凹の減少を期待する治療です。

美容外科手術別の傷跡の特徴

美容外科の術後の傷跡でお悩みの方は大きく分けて5つにわかれます、以下をクリックすると詳細なページにとびます

  1. ほくろ除去後
  2. 鼻まわりの手術 (小鼻縮小、人中短縮、鼻フル)
  3. フェイスリフト後
  4. 脂肪吸引術後
  5. 豊胸術後

料金

よくある質問

POTENZAやレーザーを開始してもエクラープラスターやケナコルト注射は必要ですか?

状態にもよりますが、炎症の強い肥厚性瘢痕の場合は必要です。
様々な治療を併用することで相乗効果が得られ、早めの改善が見込めます。

手術による修正は行っていますか?

傷痕修正の手術は行っておりますが、整容面を修正するような手術は行っておりません。

美容外科術後はどの部位も治療はできますか?

眼瞼術後や包茎術後等の病変は当院では治療を行っておりません。
手術を受けた医院やその部位の治療を行っている医院でのご相談をお願いしています。

傷跡に関する不安

傷跡はこのまま残ってしまいますか?

傷跡は時間とともに薄くなりますが、完全に消えることはありません。当院ではレーザー治療や注射などを組み合わせ、化粧で隠しやすくしたり目立ちにくくして、他の方から気づかれないような傷跡へと変化させることを目指します。

赤みや盛り上がりはどれくらいで落ち着きますか?

赤みは半年〜1年かけて徐々に薄くなりますが、体質や部位によって異なります。当院では炎症や盛り上がりを早期に抑える治療を行います。

ケロイドや肥厚性瘢痕になる心配はありますか?

体質や部位によってリスクはあります。当院では悪化の兆候を早期に見極め、予防的な治療を行います。

治療効果・方法に関する疑問

他院で「自然に治る」と言われました。本当に治療は必要ですか?

軽度であれば自然に目立たなくなることもありますが、盛り上がりや赤みが強い場合は早期治療が効果的です。診察で適切な時期をご提案します。

どの治療が一番効果的ですか?

傷跡の状態により異なります。レーザー治療・注射・テープ・内服などを組み合わせ、最も効果的な方法を選びます。

手術が必要になることもありますか?

基本的に当院は美容外科術後の傷跡に対しては手術以外の治療を提案させていただきます、なぜなら手術をしてもまた傷跡が残ったり、さらに悩みが深くなる方も多くいらっしゃいます。もし手術での治療をご希望の場合は、形成外科専門医をもつ美容外科医師にご相談されることをお勧めします。

痛み・ダウンタイムに関する心配

治療は痛いですか?

レーザーや注射はチクっとした刺激がありますが、必要に応じて麻酔を使用します。レーザーもほとんどの方は問題なく受けることができますが、ご不安な方は遠慮なくおっしゃってください、できる限り痛みの少ない治療をさせていだだきます。

ダウンタイムはどれくらいですか?

色素レーザーではダウンタイムは非常に少ないです、ただフラクショナルレーザーやポテンザなどの穴をあけるようなレーザー治療では赤みや腫れが数日〜1週間程度あります。それでもレーザー翌日からお化粧は可能です、ですので日常生活や仕事への影響はほとんどありません。

治療後の生活制限はありますか?

一時的に長時間の入浴・激しい運動・サウナは控えていただきます。メイクや洗顔は当日〜翌日から可能です(治療内容による)。

費用・回数・期間の不安

費用はどれくらいかかりますか?

傷跡の大きさ・治療内容・回数によって異なります。初診時に詳しい見積もりをご提示します。

保険は使えますか?

美容外科術後の傷跡治療は原則自費となります。

何回くらい通う必要がありますか?

ロングパルスNd:YAGレーザーやQスイッチレーザーなどの色素レーザーでは毎月の通院で約1年程度、フラクショナルレーザーやポテンザなどは平均で4回程度で役1年弱の通院が必要です。経過を見ながら最適な回数をご提案します。

医療機関・医師への信頼面

当院の実績はどれくらいありますか?

2023年に銀座院を開院してから2024年は676人の美容外科術後瘢痕治療を行っており、豊富な症例経験があります。

美容外科術後の治療に特化していますか?

はい。当院は美容外科術後の傷跡や瘢痕治療を専門としています。

医師やスタッフの対応は丁寧ですか?

カウンセリングから治療後のフォローまで、一人ひとりの背景に寄り添った対応を大切にしています。

再発・予防に関する不安

一度改善しても再発することはありますか?

体質や生活習慣によっては再発の可能性があります。当院では予防的なケア方法もご案内します。

再発を防ぐためにできることはありますか?

傷の保湿、紫外線対策、圧迫やテープ固定などが有効です。患者様に合ったケアをご提案します。

体質による限界はありますか?

ケロイド体質などでは完全な予防は難しい場合がありますが、早期対応でリスクを最小限に抑えます。

他院との違い・セカンドオピニオン

元の美容外科でも治療できますか?

可能な場合もありますが、美容外科は傷跡治療に特化していないことも多く、当院ではより専門的な治療が可能です。

他院と何が違いますか?

当院は形成外科専門医が美容外科術後の瘢痕治療を専門に行っており、複数の治療法を組み合わせることができます。

他院で断られた症例でも診てもらえますか?

はい。難治性の傷跡や再手術後の症例も多数対応しています。まずはご相談ください。



記事執筆者

院長野村美佐子
きずときずあとのクリニック銀座院院長 野村 美佐子