わきが・多汗症術後の傷跡にお悩みなら | きずときずあとのクリニック 豊洲院 | 東京都江東区の形成外科・美容外科

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わきが・多汗症術後の傷跡にお悩みなら

わきが(腋臭症:えきしゅうしょう)や多汗症(たかんしょう)に対する治療法として、「剪除法(せんじょほう)」または「皮弁法(ひべんほう)」と呼ばれる手術療法が一般的に行われています。

剪除法は、わきの下を5cm程度切開し皮膚を反転させて、たんぱく質などにおいの元となる成分を含むアポクリン汗腺を切除します。アポクリン汗腺を直接除去するので再発が少なく、保険診療で治療できるメリットがあります。

一方で、わきの下の皮膚を少し長めに切開して縫合する必要があります。

アポクリン腺を広範囲に除去するため、広い範囲で皮膚のダメージによる色素沈着やひきつれ、毛穴のつまりを起こすことがあります。

せっかく手術をしたのに「こんな目立つ傷跡になるなんて思ってもみなかった」「臭いはなくなったけれど、傷跡が気になって人前で腕を上げられなくなった」と、わきが・多汗症手術後の傷跡に悩む方は意外といらっしゃいます。

当院では、傷だけでなく傷跡の治療にも特化した専門クリニックです。

患者さんの傷跡の状態に合わせた治療プランをご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。

わきが・多汗症手術(剪除法)後の傷跡の特徴

わきが・多汗症手術(剪除法)後の傷跡には、大きく分けて4つのタイプがあります。

肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)

なかなか治らない、赤く盛り上がった傷跡のことです。深い傷や動かすと皮膚が引っ張られる場所など常に力のかかる部位にできやすい特徴があります。かゆみ・痛み・ひきつれ感を感じることがあり、最近の研究では傷跡が徐々に大きくなる「ケロイド」と実は同じ病態であると考えられています。
ケロイド・肥厚性瘢痕の詳細はこちら

肥厚性瘢痕
(画像)肥厚性瘢痕

瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)

皮膚のひきつれが起こっている傷跡です。腕を上げるなど動かすと痛みがあったり、動かしにくかったりする特徴があります。
瘢痕拘縮の詳細はこちら

色素沈着及びコメドを伴った瘢痕拘縮
(画像)色素沈着及びコメドを伴った瘢痕拘縮

色素沈着

一連の手術による肌の炎症が刺激となって、メラニン色素を作るメラノサイトと呼ばれる細胞が活発化します。メラニン色素が過剰分泌されるため、産生と排出のバランスが崩れ、排出されないメラニン色素が次第に傷跡に沈着していき、皮膚が黒ずんでいきます。

コメド

「面ぽう」とも呼ばれる、毛穴が詰まった状態です。

特に黒ニキビのようなコメドは、剪除法後にみられる特有の合併症です。

手術によって、2~3個の毛穴が繋がって皮下トンネルを形成しています。

中には黒い油が詰まっています。

コメド拡大図
(画像)コメド拡大図

わきが・多汗症手術(剪除法)後の傷跡治療

前述したとおり、わきが・多汗症手術(剪除法)後の傷跡といっても、いくつかの種類に分かれており、患者さんによっても状態は異なります。

わきが・多汗症手術(剪除法)後の傷跡治療では「クリニックでの治療」に加え、「ご自宅でのスキンケア」といった両面からのサポートが傷跡を目立たなくするために重要なポイントとなります。

当院では、医師が患者さんの傷跡をしっかり評価してから、高い治療効果を得られるよう自費治療を含めて患者さんに合った治療プランをご提案しています。

また、当院では保険治療で可能な傷跡には、まず保険治療から開始させていただいております。 主な治療方針は以下のとおりです。

クリニック治療①傷跡の切除&縫合(保険診療)

わきが・多汗症手術(剪除法)後の傷跡によっては手術を行います、保険治療が可能な場合もあります。

手術で傷跡部分を切除して、直線やジグザグに縫合します。手術は局所麻酔をしてから行います。

傷跡治療の手術で一番重要な点は、「傷跡が再発しないように縫うこと」です。

傷跡が再発しないよう、縫う時の力加減や深さなどを考慮しながら患者さん一人一人の状態に合わせた手術を行っています。

また、肥厚性瘢痕の治療ゴールは、「痛み・かゆみのない白い平らな傷跡」にすることです。

その段階まで行くには、半年~1・2年と少し時間がかかりますが、一緒に頑張りましょう。

対象となる傷跡のタイプ:肥厚性瘢痕

メリット:皮膚の盛り上がりやひきつれの改善、傷跡が目立たなくなる

デメリット:少しは傷跡が残る、ケロイド・肥厚性瘢痕の再発の可能性がある

起こり得る副作用:術後出血・痛み・内出血・感染・ケロイドなど

※肥厚性瘢痕の治療については、以下のページでも紹介しております。

クリニック治療②レーザー治療(自由診療)

定額レーザー治療返金制度について

POTENZA(ポテンツァ)

当院では、Jeisys Medical Inc.の「POTENZA(ポテンツァ)」を使用しています。

微細な針を皮下へ刺入し、針先からRF(高周波)を照射することで表皮に熱損傷を起こすことなく真皮層に直接熱エネルギーを与え、ニキビ・ニキビ跡、小じわ、毛穴の開き、肝斑など様々な肌の悩みに働きかける治療機です。熱エネルギーによる肌活性(線維芽細胞の活性)に加え、極細針によってできた傷が回復する過程でも創傷治癒効果が働くことから、従来のマイクロニードル治療法よりも効果実感に優れたお勧めの治療法です。

POTENZA(ポテンツァ)について詳しくは以下をご覧ください。

フラクショナルレーザー

わきが・多汗症手術(剪除法)後の傷跡が瘢痕拘縮や色素沈着・コメドの場合には、フラクショナルレーザーによる治療(自費治療)を行います。

※当院では、「パールフラクショナル」を使用したフラクショナルレーザー治療を行っています。

パールフラクショナル
(画像)パールフラクショナル

フラクショナルレーザーは高出力レーザーを細かく照射すること(点状照射)ができるため、皮膚内の細胞の水分に反応させ水蒸気にして外に出す「蒸散」作用と、レーザーの熱によって皮膚が固まる「凝固」作用のバランスが良い特徴があります。

傷跡に照射すると、皮膚のでこぼこを平らにしたり、皮膚をやわらかくしたり、ひきつれを改善したりできるため、傷跡を目立たなくさせる効果があります。

レーザー治療は複数回照射することで、少しずつお肌が再生していきます。 傷跡が目立たなくなるまで、少し時間がかかりますが、諦めずに一緒に頑張りましょう。

フラクショナルレーザーの作用イメージ
(図)フラクショナルレーザーの作用イメージ

対象となる傷跡のタイプ: 瘢痕拘縮・色素沈着・コメド

メリット:肌再生の促進による皮膚の盛り上がり・赤みなど見た目の改善

デメリット:ダウンタイムが必要(1週間程度)、一時的な色素沈着リスクがある、複数回の照射が必要

推奨治療回数:6~8週間おきの照射を5回~6回程度

起こり得る副作用:点状出血・痛み・内出血・ばい菌感染・ケロイド・やけどなど

※パールフラクショナルについては、以下のページでも紹介しております。

<フラクショナルレーザーによるわきが・多汗症術後の傷跡治療の流れ>

わきが・多汗症術後の傷跡治療では、1回のフラクショナルレーザーで以下の治療を行います。

  1. わきの下(腋窩:えきか)の瘢痕(傷跡)部分に、麻酔クリームを塗布する
  2. フラクショナルレーザーを照射する
  3. 照射後、コメドの切開を行う
  4. ハイドロコロイド(キズパワーパッド)を貼る

ご自宅でのスキンケア

傷跡の治療は「クリニックで行う治療」以外に、「ご自宅で行う毎日のスキンケア」が重要な役割を担っています。

傷跡治療に対するスキンケアの中心的役割を果たすのが、「エンビロン®」です。

(画像)エンビロンシリーズ

エンビロンは、南アフリカの形成外科医師によって研究開発され、発売以来約30年に渡り世界中のクリニックなどで使用されているビタミンA・Cが高配合されたスキンケア製品です。

お肌に対してビタミンAを補給すると、ダメージ肌の修復、シミや色素沈着、シワ、ニキビの改善に効果的に作用します。

さらに、ビタミンAが十分補給されているお肌にフラクショナルレーザーを行うと、傷跡の補修効果や色素沈着・皮膚の凸凹など傷跡の改善スピードを早めることが期待できます。

通常、フラクショナルレーザー治療の2週間前から使用していただきます。

※エンビロン製品は、当院では直接購入できません。エンビロン代理店のオンラインショップよりご購入いただいております。ご購入の際、「マイクリニック・サロン」の選択項目がありますので、当院「きずときずあとのクリニック豊洲院」を選択して、ご登録いただく必要があります。当院にて患者さんごとに製品レベルの設定が必要であり、マイクリニック登録がない場合、一部製品がご購入いただけません。

詳しくは、以下のお知らせをご確認ください。

◆エンビロンの今後の購入の仕方について

<わきが・多汗症術後の傷跡治療に対するスキンケア方法>

  1. (レーザー照射後1週間)「ワセリン軟膏」を塗る
  2. (レーザー照射後1週間後~)1日2回(朝晩)、両脇にエンビロン、トレチノイン、ハイドロキノンを塗る

起こり得る副作用:赤み・かゆみ・乾燥、(トーナー使用)ヒリヒリするなど

※赤み・かゆみ・乾燥といった副作用は、急にお肌にビタミンAが入ってくることによって起こる「レチノイド反応」です。使い始め1週間~1か月程度みられ、ビタミンAにお肌が慣れてくると徐々に治ってくるので、心配ありません。

わきが・多汗症手術跡に対する治療の費用

わきが・多汗症手術跡治療のための切除手術・縫合(保険診療)費用

傷跡治療のための手術は保険診療で行え、傷跡の大きさによって費用(税込み)が異なります。

3割負担の方の場合、2~3万円です。

なお、手術にかかる所要時間は、30分程度です。

わきが・多汗症手術跡治療のためのフラクショナルレーザー費用

当院で行うフラクショナルレーザー(パールフラクショナル)治療の費用(税込み)は、以下の通りです。※下記料金表に初診料・再診料および薬剤費用は含まれておりません。

フラクショナルレーザーによる「わきが・多汗症術後の傷跡」治療は、複数回の照射によって傷跡を目立たなくすることが期待できます。

1回あたりの費用がお得になる5回コースおよび10回コースもご用意しております。

ワキガの手術痕の治療*自費診療*

フラクショナル
ダーマペン
1回5回10回15回
O-1片脇¥28,000¥126,000¥224,000¥294,000
O-2両脇¥38,000¥171,000¥304,000¥399,000
POTENZA1回4回8回
P (O-1)片脇¥53,000¥190,800¥339,200
P (O-2)両脇¥72,000¥259,200¥460,800

わきが・多汗症手術跡治療のためのスキンケア費用

わきが・多汗症術後の傷跡治療で使用するスキンケア用品「エンビロン」の費用(税込み)は、以下の通りです。レベルによって費用は異なります。

※下記料金表に初診料・再診料は含まれておりません。

治療に使うお薬

内容料金
エンビロン モイスチャーセット¥9,020
エンビロン モイスチャートーナー¥6,600
エンビロン モイスチャージェル1¥4,510
エンビロン モイスチャージェル2¥9,020
エンビロン モイスチャークリーム1¥4,510
エンビロン モイスチャークリーム2¥9,350
エンビロン モイスチャークリーム3¥9,900
エンビロン モイスチャークリーム4¥10,560

よくある質問

1回の治療で効果がありますか?

傷跡治療の効果は患者さんによって、個人差があります。
しかし、一般的な目安として、レーザー治療1~2回で盛り上がっていた傷跡が少し平らになってきたと気づけるケースが多いです。また3~4回と回数を重ねていくと、色素沈着の改善やコメドの数の減少といった実感も期待できます。

院長よりひと言

わきが・多汗症手術の傷跡で、悩んでいる方は非常に多いです。治療が出来るところも少ないので、遠方から多くいらっしゃいます。少しでも悩みが解決できれば嬉しいです。