リストカット跡の「範囲」の測り方〜料金の目安を知るために〜 | きずときずあとのクリニック 豊洲院 | 東京都江東区の形成外科・美容外科

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リストカット跡の「範囲」の測り方〜料金の目安を知るために〜

なぜ範囲の計測が必要なの?

当院では、リストカットの傷跡に対する形成外科治療(特に戻し植皮®)の費用は、
傷跡の「面積(cm²)」によって決まります。

たとえば、手首に1本だけ傷がある方と、前腕全体に傷が広がっている方では、
手術の規模・時間・材料の量が大きく異なります。

そのため、ご自身の傷跡の「おおよその範囲」を事前に測っていただくことで、
カウンセリングの前に金額の目安を把握しやすくなります。

面積の求め方:縦 × 横

面積は以下の式で求めます:

面積(cm²)= 縦の長さ × 横の長さ(平均)

  • 縦の長さ: 傷跡が「腕の長さ方向」に広がっている長さ
  • 横の長さ: 傷跡が「腕の幅方向」に広がっている長さ(複数箇所を測って平均化)

測り方の図解

画像のように、黒線が傷跡の範囲、赤線が横幅の計測点です:

計測のルール

【縦の長さ】

  • 傷跡の最も上から、最も下までを皮膚に沿って測ります
  • 複数の傷がある場合は「まとめて治したい範囲全体」を測ってください
  • 小数点以下は四捨五入し、整数(cm)で計算します
     例:4.5cm → 5cm、4.4cm → 4cm

【横の長さ】

  • 横幅は、以下のように測定します:
    ▶︎ 縦の長さが5cm以上の場合:5か所を測定
    ▶︎ 縦の長さが5cm未満の場合:3か所(真ん中+両端)を測定
  • 測定したそれぞれの横幅を四捨五入して整数化
  • 四捨五入後の数値を合計し、5または3で割って平均横幅を出します

例:3.6, 4.2, 3.3, 2.8, 3.5 → 四捨五入後:4, 4, 3, 3, 4 → 平均:3.6cm(このまま使用)

複数箇所・広範囲の場合の計算方法

掌側と背側に分かれる場合

  • 傷跡が腕の表(掌側)と裏(背側)の両方にまたがる場合、それぞれ別々に面積を計算し、合算します

傷跡が何箇所にも分かれている場合

  • 明確に離れたエリアに傷がある場合も、個別に面積を測り、すべて合計してください

手術における料金計算のルール

状況料金計算方法
前腕と肘両方を治療する場合面積を合算し、1つの手術料金として算出
右腕と左腕両方を治療する場合別々に計算し、それぞれに料金が発生します
広範囲(掌側+背側など)各部位を分けて測定 → 合計して料金を計算

計算例

縦の長さ: 4.7cm → 四捨五入で「5cm」
横3点: 3.6cm → 4cm、4.1cm → 4cm、2.7cm → 3cm
→ 平均横幅=(4+4+3) ÷ 3 = 3.7cm
→ 面積 = 5 × 3.7 = 18.5cm² → 最終的には「19cm²」として扱う場合も

よくあるご質問

自分で測るのが不安です。

診察時に医師が正確に測定いたしますのでご安心ください。
ご自身で測る目的は、あくまで「事前の目安を知る」ためです。

面積が小さいと費用も安くなりますか?

原則として面積に応じて金額は変動しますが、範囲を不自然に狭めることで治療効果が不十分になる可能性もあります。
費用より「目的(どの程度まで治したいか)」を基準にご相談ください。

まとめ:面積計測のポイント

  • 縦×横(平均)= 面積(cm²)
  • 各長さは1か所ずつ四捨五入して整数に
  • 複数の部位に分かれている場合は別々に測って合算
  • 両腕はそれぞれに料金が発生
  • 実際の手術範囲は、診察日に医師が測定し記録された数値が確定値となります