診察のときに医師が正しくはかるので、安心してください。
自分で測るのは、あくまで「だいたいの大きさを知るため」です。
当院のリストカットの傷跡の治療(特に戻し植皮®)は、
**傷の大きさ(面積)**で治療の値段が決まります。
たとえば、手首に1本だけ傷がある人と、腕全体にたくさん傷がある人では、
手術の時間や使う材料の量が大きく違います。
だから、あらかじめ自分の傷のだいたいの大きさをはかることで、
カウンセリングの前に値段のめやすがわかりやすくなります。
面積はこうやって計算します:
面積(cm²)= たての長さ × よこの長さ(平均)
下の図のように、
黒い線が傷の範囲で、赤い線がよこの長さをはかる場所です。
傷のいちばん上からいちばん下までを、腕の皮膚にそってはかります。
傷がたくさんあるときは、「まとめて治したい全部の範囲」をはかってください。
長さは小数点以下を四捨五入して、**整数のセンチ(cm)**で計算します。
たとえば、4.5cmは5cmに、4.4cmは4cmになります。
よこの幅は、はかる場所の数が変わります:
それぞれのはかった長さは四捨五入して整数にします。
全部の数字を足して、5(または3)で割って平均の幅を出します。
✅ たとえば:3.6、4.2、3.3、2.8、3.5cmなら、
四捨五入すると:4、4、3、3、4cm。
平均は(4+4+3+3+4)÷5=3.6cmです。
この3.6cmを計算に使います。
状況 | 料金計算方法 |
---|---|
前腕と肘の両方を治療する場合 | 面積を足して1つの料金として計算 |
右腕と左腕の両方を治療する場合 | 右腕と左腕で別々に計算し、それぞれ料金がかかる |
掌側と背側の広い範囲の場合 | それぞれの部位を別々に計算して合計 |
診察のときに医師が正しくはかるので、安心してください。
自分で測るのは、あくまで「だいたいの大きさを知るため」です。
たいていは面積が大きいほど料金も高くなります。
でも、傷の範囲をむりに小さく見せると、治療が十分にできないかもしれません。
料金よりも「どこまできれいに治したいか」を基準に相談してください。