リストカット跡・根性焼きの傷跡に対するレーザー治療 | きずときずあとのクリニック 豊洲院 | 東京都江東区の形成外科・美容外科

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リストカット跡・根性焼きの傷跡に対するレーザー治療

レーザーによるリストカット跡・根性焼きの傷跡治療

今回は当院のHPにお越しいただきまして誠にありがとうございます。

当院は自傷の傷跡に対する手術、特に戻し植皮で有名ですが、実はレーザー治療を受ける方が一番多いのです。

4つの治療法の中でもレーザー治療が1番に来ていることからも、我々は治療の選択肢として手術ではなくレーザー治療を第一に勧めることも多くあります。

我々と一緒にレーザーで治療の一歩を踏み出しませんか?

当院でレーザー治療をお奨めする理由

  • レーザー治療にかかる費用が明確

レーザー治療はその中に診察代や麻酔、軟膏なども含まれています。
※ただしケアにエンビロンを使用する場合は別途購入費用がかかります

  • レーザー治療にかかる費用が良心的

学割やトリビューなどの口コミサイトを使用すればお得にレーザー治療を受けられます
また他にも当院での手術歴や他院での治療歴によっても減額制度があります

定額レーザー治療返金制度について

通常価格(自費診療)

フラクショナル
ダーマペン
1回5回10回15回
WC-1リストカット瘢痕(25㎠以下)¥30,000¥135,000¥240,000¥315,000
WC-2リストカット瘢痕(50㎠以下)¥44,000¥198,000¥352,000¥462,000
WC-3リストカット瘢痕(51~150㎠)4000shotまで¥61,000¥274,500¥488,000¥640,500

学割、トリビュー価格(5回)

フラクショナル
ダーマペン
1回5回10回15回
WC-1学割リストカット瘢痕(25㎠以下)¥24,000¥108,000¥192,000¥252,000
WC-2学割リストカット瘢痕(50㎠以下)¥35,200¥158,400¥281,600¥369,600
WC-3学割リストカット瘢痕(51~150㎠)4000shotまで¥48,800¥219,600¥390,400¥512,400
  • レーザー予約が取りやすい

月曜日から金曜日までは予約制ですが、土曜日は予約なしでもレーザーを受けることができます

  • 熟練したスタッフのみが対応

当院は自傷の傷跡を専門としており、熟練した看護師が医師の指導のもとに施術をさせていただきます

  • 痛みのないレーザー治療

十分な表面麻酔のもとに行いますが、もし不安のある方は笑気麻酔も併用することができます

使用するレーザーの特徴

当院で使用するレーザーには、以下のような特徴があります。

POTENZA(ポテンツァ)

当院では、Jeisys Medical Inc.の「POTENZA(ポテンツァ)」を使用しています。

微細な針を皮下へ刺入し、針先からRF(高周波)を照射することで表皮に熱損傷を起こすことなく真皮層に直接熱エネルギーを与え、ニキビ・ニキビ跡、小じわ、毛穴の開き、肝斑など様々な肌の悩みに働きかける治療機です。熱エネルギーによる肌活性(線維芽細胞の活性)に加え、極細針によってできた傷が回復する過程でも創傷治癒効果が働くことから、従来のマイクロニードル治療法よりも効果実感に優れたお勧めの治療法です。

POTENZA(ポテンツァ)について詳しくは以下をご覧ください。

フラクショナルレーザー

当院では、CUTERA社の「パールフラクショナル」を使用しています。
高出力のレーザーを点状に照射できるフラクショナルレーザーは、レーザー照射された皮膚内の細胞の水分に反応して水蒸気として外に出す「蒸散作用」と、レーザー熱によって皮膚を固める「凝固作用」のバランスが良い特徴を持つことから、肌代謝の促進を図ります。
傷跡のある凸凹したお肌は約1週間で新しいお肌に入れ替わり、さらにフラクショナルレーザーは皮膚表面のピーリング効果を持つので、傷跡を平らにしてぼやかします。

起こりうる合併症:色素沈着
※レーザー治療終了後、次第に薄くなっていきますので、心配ありません。
推奨照射回数:約6週間~8週間に1回、最低5回以上
※傷跡の状況によって、10回以上必要となる場合があります。

受けられない方:妊娠中の方

フラクショナルレーザーのイメージ
(図)フラクショナルレーザーの作用イメージ

フラクショナルレーザーについて詳しくは以下をご覧ください。

ロングパルスNd:YAGレーザー

傷跡に赤みが残っている場合に使用します。
ロングパルスNd:YAGレーザーは、他のレーザーに比べて優しい刺激で細かい血管を焼いて潰すので、傷跡の赤みや盛り上がりが改善します。

起こりうる合併症:薄い赤み・やけどによる水ぶくれ
※治療の一環で起こることがありますが、次第に治るのでご安心ください。
推奨照射回数:約4週間に1回、半年~1年間

受けられない方:妊娠中の方・光感受性を高める薬(抗生物質のミノマイシン®、降圧剤のノルバスク®など)を服用されている方

ジェネシスの治療イメージ
(図)ロングパルスNd:YAGレーザーの作用イメージ

レーザー治療の目的

傷跡に対するレーザー治療は、凸凹な傷跡をレーザーで「ぼやかす」ことを目的としています。
そのため、細いリストカット跡や根性焼きの傷跡におすすめです。
傷跡がぼやけ、お化粧やファンデーションテープで隠しやすくなるので、QOL(生活の質)の向上が期待できます。

レーザー治療のメリット・デメリット

レーザー治療のポイントは「時間はかかるが、手軽に行える」です。
レーザー治療に対するメリット・デメリットには、以下のような点があります。

<メリット>

  • 日常生活への影響が少ない
    切ったり縫ったりする手術とは異なり、レーザー治療は体に負担の少ない低侵襲な治療法なので、施術後の日常生活への影響が少なく済みます。
  • 傷跡を増やすことがない
    手術では傷跡だけでなく傷跡の周囲も切除しますが、レーザー治療では今より傷が増えることはありません。
  • 大きな合併症が少ない
    低侵襲治療なので、皮膚の引きつれなど大きな合併症は少ないです。
  • 手術よりも安価に行える
    1回あたりの治療費用は手術より抑えられます。

<デメリット>

  • 太い傷跡には効果が少ない
    レーザーが皮膚の深いところまで届きにくいので、太い傷跡(≒深い傷跡)には効果が少ないです。
  • 治療に時間がかかる
    体への負担が少ない分、1回で大きな変化が見られにくいので、複数回(最低5回)レーザー照射する必要があります。
  • 完全に傷跡が消えるわけではない
    レーザー治療の目的は「ぼやかす効果」なので、じっくりと見れば傷跡の残りが分かるでしょう。
  • 色素沈着が起こりやすい
    レーザー照射すると、照射した部分が一時的に軽いやけどのような炎症状態となります。炎症によりメラニン色素が活発に産生されるため、本来の肌代謝能力を超え色素沈着を起こしやすくなります。なお、レーザー治療終了後、炎症が治まれば、色素沈着は次第に薄くなっていき自然に消えます。
  • 毎日のスキンケアが必須となる
    レーザー治療後デリケートになるお肌の再生能力を高め、レーザー治療の効果を向上させるために毎日のスキンケアが必要です。

レーザー治療が向いている方

  • まだ傷跡治療を一度も受けたことがない方
  • 若い方
  • 治療に時間がかかっても良い方
  • 今より傷跡を薄くしたい方
  • 手術に抵抗がある方

レーザー治療とスキンケア

傷跡治療は「クリニックの治療」と共に、ご自宅での「スキンケア」が重要な役割を担っています。
当院では、ビタミンA・Cが高配合されたスキンケア化粧品「エンビロン®」を使用しています。
傷跡の補修や色素沈着に対する効果が期待できるエンビロン®を使って、毎日ご自宅でケアしていただくことにより、レーザー治療の効果向上に繋がります。
また、必要に応じてハイドロキノン(シミ取りクリーム)など色素沈着を予防するための塗り薬を使用することがあります。

(画像)エンビロン®シリーズ

※エンビロン製品は、当院では直接購入できません。エンビロンのオンラインショップよりご購入いただいております。ご購入の際、「マイクリニック・サロン」の選択項目がありますので、当院「きずときずあとのクリニック豊洲院」を選択して、ご登録いただく必要があります。当院にて患者さんごとに製品レベルの設定が必要であり、マイクリニック登録がない場合、一部製品がご購入いただけません。詳しくは、以下のお知らせをご確認ください。

◆エンビロンの今後の購入の仕方について

フラクショナルレーザーによる治療手順

01 【初回診察日】診察・治療説明・同意書の記入

傷跡の診察と治療のご説明を行います。ご同意いただける場合、同意書にサインをいただきます。
※初回診察当日はレーザー治療を行わない場合があります。

02 【レーザー施術日】診察・麻酔

施術部位に麻酔クリームを塗って、30~60分程お時間を置きます。

03 施術

麻酔クリームを拭き取り、レーザー照射を行います。表面麻酔をしてから照射しますが、部位や患者さんによっては、軽い痛みを感じることもあります。終了後、炎症を抑えるための軟膏を塗布し、必要に応じてガーゼ保護することがあります。

04 ご自宅でのケア

ご自宅で毎日、エンビロンによるケアを行っていただきます。

フラクショナルレーザー治療後の注意点

レーザー治療後の皮膚は「一時的な炎症状態」となるため、とてもデリケートです。レーザー治療の効果をより良くするためには、丁寧なケアが必要不可欠です。

  • しっかり保湿
    レーザー後の肌はダメージを受けやすい状態となるため、軟膏や保湿クリームなど処方薬でしっかり保湿をしてお肌の乾燥を防ぎましょう。
  • 念入りな紫外線対策
    レーザー治療の主な合併症である、色素沈着の発生要因に「紫外線」があります。日焼け止めを小まめに塗ってケアしましょう。
    日焼け止めクリームは、施術翌日から塗るようにしてください
  • レーザー照射部位を強くこすらない・かさぶたを無理に剥がさない
    レーザー後のお肌は敏感です。照射部位をこすったり、かさぶたを無理に剥がしたりすると、メラニンの過剰生成が起こり、色素沈着を起こしやすくなります。
  • 飲酒・運動・サウナなどは1週間くらい控える
    飲酒・運動・サウナなど体が温まったり代謝が上がったりする行為は、レーザー照射した部分の赤みを強くしてしまう可能性があります。念のため、施術1週間くらいは控えた方が良いでしょう。

レーザーによる傷跡治療の費用目安

リストカット跡・根性焼きの傷跡に対するレーザー治療は、病気などによる障害の治療ではなく、整容目的(身なりを整えること)の治療となるので、保険適応が認められておりません*1。
そのため、リストカット跡・根性焼きの傷跡に対するレーザー治療は「自由診療(自費)」となります。

*1(参考)形成外科と健康保険|日本形成外科学会

当院で行うレーザー治療の費用目安(税込み)は、以下の通りです。
※下記料金表に初診料・再診料および薬剤費用は含まれておりません。

傷跡の定額レーザー治療*自費診療*

※レーザーの施術は複数回必要となります

レーザー治療では、1回あたりの費用がお得になる5回コースおよび10回コースもご用意しております。そのほか、医療ローンを導入していますので、お気軽にお声がけください。

よくある質問

レーザー治療は何回やれば、傷跡がきれいになりますか?

何回で綺麗になるかは、患者さんの傷跡の状況・体質のほか、傷跡に対する考え方などによっても異なりますので、一概に何回とはっきり断言することは難しいです。
   しかし、最低でも5回以上は必要と考えており、リストカット跡・根性焼きの傷跡治療では10回以上照射されている方も少なくありません。

レーザーの種類によって、治療効果に違いはありますか?

傷跡にレーザー治療が効果的という論文はありますが、どの種類のレーザーが良いか?と比較した論文はありません。また、当院でもフラクショナルレーザー以外の種類を傷跡治療に使用した経験がないため、お答えできません。

時間はかかりますが、手術に比べて日常生活への影響が少なく、傷跡をぼやかせるので、一度も傷跡治療を受けたことがない方や手術に抵抗ある方におすすめです。お気軽にご相談ください。

レーザー治療後の経過を教えてください。

フラクショナルレーザー照射後、赤み・かさぶたとなることがあります(1週間程度)。
その後、色素沈着が起きますが、約1~2か月で自然に消えていきます。
ロングパルスNd:YAGレーザーでは、照射当日にヒリヒリする程度です。ただし、場合によって水ぶくれができますが、こちらも一時的なものなので心配ありません。

院長からひと言

フラクショナルレーザーのリストカット跡に対する効果について検索すると、「効果がなかった」「金の無駄だった」という意見がインターネット上でも多くみられます。これはなぜかというと、明らかに効果のないようなリストカット跡に対してもこの治療を行われているからだと自分は考えます。
一方、当院においてフラクショナルレーザーは、なくてはならない4つの治療法のうちの一つです。そして、きちんと目的やレーザー治療の限界も理解していただいた上で行うことを大事にしております。当ホームページや動画をみて是非ご検討いただければ嬉しいです。

記事執筆者

院長村松英之
きずときずあとのクリニック豊洲院院長 村松英之

資格

日本形成外科学会専門医
日本熱傷学会専門医
日本創傷外科学会専門医
皮膚腫瘍外科分野指導医
小児形成外科分野指導医