帝王切開後下腹部肥厚性瘢痕 - きずときずあとのクリニック 豊洲院

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帝王切開後下腹部肥厚性瘢痕

怪我や事故などの傷跡部位:胸・腹・背中受傷時期:3年以上前状態:赤み
帝王切開術後の赤みと痛み・かゆみを伴う傷跡に対し、ロングパルスNd:YAGレーザーを中心にケナコルトとエクラープラスターを併用し、約8回の治療で症状と色調の改善が得られました。

治療内容

病名

下腹部肥厚性瘢痕

治療内容

ロングパルスNd:YAGレーザー、IPL

治療期間・回数

303日・9回
施術の価格
¥270,000
リスク・副作用
みずぶくれ、かさぶた形成、痛みによる不快感、術後の赤み、腫れ、あざ、出血、熱傷、発疹、瘢痕、軽い出血、色素脱失、色素沈着など。またごく稀に治療箇所の色が周囲の色に比べて一過性に明るくなる、又は暗くなる可能性があります。

村松 英之 医師 コメント

本患者は40代の女性の方です。
4年前に帝王切開手術を受けられ、その術後に赤みを伴う傷跡が残存したため当院を受診されました。術後は近医にてケナコルト注射による治療を受けていましたが、色調の改善が乏しく、かゆみ・痛み・軽度の硬さが持続している状態でした。
初診時、下腹部の傷跡は明らかな強い隆起は認めないものの、赤みが主体の炎症性変化が残存しており、体勢や動作、衣服の圧迫によって痛みや違和感が出ることもあったと伺いました。帝王切開後の傷跡は、皮膚の張力や日常生活での刺激を受けやすく、赤みや症状が長期間残りやすい部位のひとつです。

以上の所見から、本症例では形態的な修正よりも、赤み(血管成分)と炎症のコントロールが最優先と判断しました。治療方針として、ロングパルスNd:YAGレーザーを用いた色調改善を中心に、必要に応じてケナコルト注射およびエクラープラスターの併用を提案しました。レーザーにより毛細血管成分を抑制しつつ、局所の炎症と硬さをコントロールすることで、症状全体の改善を目指しています。

治療は約1年にわたり継続し、計8回程度の治療を行いました。その結果、赤みは徐々に軽減し、最終的には痛みやかゆみも消失、触診上の硬さも改善しました。傷跡は平坦化し、見た目・症状ともに大きな改善が得られています。

治療終了時には、体勢によって生じていた痛みもなくなり、日常生活で傷跡を意識することがほとんどなくなったとのことで、患者様からも高い満足が得られました。
帝王切開術後の傷跡では、赤みや症状を含めた総合的な瘢痕評価と段階的治療が重要であり、本症例はその有効性を示す一例と考えられます。