経過観察 症例集 アーカイブ - きずときずあとのクリニック 豊洲院

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経過観察 症例集

当院で治療中の経過写真を公開

症例写真一覧

初診 治療8回目 現在治療中

両肘 脂肪吸引後肥厚性瘢痕

美容外科術後傷跡部位:臀部・足受傷時期:6カ月以内状態:赤み
両上腕脂肪吸引後に肘部へ残った肥厚性瘢痕に対し、ポテンザを8回施行。炎症を抑えつつ真皮再構築を促し、赤みと硬さが改善し平坦化しました。
この患者様は20代の女性で、約8年前に両上腕の脂肪吸引を受けられた後、肘部に肥厚性瘢痕が残存した症例です。脂肪吸引では、カニューレ(吸引管)の挿入部として肘部に小切開を加えることが多く、その部位は術後に皮膚の張力がかかりやすく、炎症が長引くと瘢痕が盛り上がる傾向があります。本症例では、瘢痕部に赤みと硬さが残っており、炎症性肥厚性瘢痕の状態と判断しました。治療の目的は、まず炎症を鎮静化させ、皮膚内部の線維化を緩めながら滑らかな質感に導くことです。そこで、真皮層の再構築と抗炎症作用を兼ね備えたポテンザ(マイクロニードルRF)による治療を提案しました。ポテンザは微細な針を皮膚に刺入し、真皮層に高周波エネルギーを照射することで、炎症を抑制しつつコラーゲン再生を促進する治療です。瘢痕内部の過剰な線維束を緩めると同時に、赤みの原因である毛細血管拡張を沈静化させる効果もあります。治療は1〜2ヶ月間隔で計8回実施し、経過とともに硬さの軽減と赤みの消退が認められました。最終的には皮膚表面が平坦化し、色調の均一性も改善しています。脂肪吸引後の瘢痕は小さく見えても、張力や摩擦の影響で長期的な炎症を伴うことが多いため、ポテンザのように「炎症を抑えながら再生を促す治療」が非常に効果的です。
初診 治療2回目 現在治療中

上口唇瘢痕

怪我や事故などの傷跡部位:顔受傷時期:6カ月以内状態:赤み
自動車事故による顔面裂創に対し、受傷早期から湿潤療法を行い、上皮化後にPOTENZA®を導入。瘢痕の肥厚と赤みを抑え、質感の良好な治癒が得られました。
30代女女性。自動車事故により顔面に裂創を受傷し、当院を受診されました。受傷直後から「できるだけ傷跡をきれいに治したい」との希望があり、初診時より瘢痕形成の最小化を目的とした早期治療を開始しました。創部は清潔で感染兆候を認めず、一次縫合が不要な浅い損傷であったため、ハイドロコロイド製剤による湿潤環境の維持と、フィブラトスプレーによる肉芽形成促進を組み合わせました。これにより上皮化を早期に誘導し、乾燥や二次感染を防止しました。
受傷後約2か月の時点で上皮化は完了し、炎症後紅斑が主体の瘢痕へと移行していました。この段階で、**POTENZA®(マイクロニードルRF)**治療を導入しました。POTENZAは微細針による機械的刺激と高周波エネルギーによって真皮リモデリングを促し、線維芽細胞活性化と血管新生抑制を同時に行うことができます。そのため、早期からのPOTENZA治療は瘢痕の肥厚化(肥厚性瘢痕)を予防し、赤みを軽減する効果が期待されます。
また、POTENZAは真皮深層への熱刺激によりコラーゲン再構築を促進し、皮膚の滑らかさと質感を早期に改善することが知られています。本症例でも、熱エネルギーを皮下深部に適度に届けることで線維化反応をコントロールし、結果として瘢痕の盛り上がりや硬化を最小限に抑えることができました。
外傷後の瘢痕形成は、初期治療の質によって予後が大きく変わります。今回のように受傷早期から湿潤環境と再生医療的アプローチ(POTENZA)を併用することで、審美的にも非常に良好な結果が得られました。今後も経過を観察し、皮膚色調の安定と質感改善を目的に継続的なスキンリモデリングを行っていく予定です。
初診 治療4回目 現在治療中

左頸部母斑切除後 肥厚性瘢痕

美容外科術後傷跡部位:顔受傷時期:6カ月以内状態:赤み
赤みと軽い硬さがあり肥厚性瘢痕と判断しました。炎症が残りやすい部位のため、早期に炎症と硬さを抑える目的で、針・熱・薬剤を併用できるPOTENZA®が有効と考えました。
これは赤みがメインですが、触るとすこし硬さがあるので肥厚性瘢痕と判断しました、まだ治療してから時期は短いのですが炎症はある程度残っていて、動く部分でもありますしこのままだと結構長い期間肥厚性瘢痕は残ると判断しました、そこで早めにこの赤みや硬さ、つまり炎症を抑えるためにはPOTENZA®が良いと判断しました、ポテンザは特徴として、針を刺すこと、熱を入れること、薬剤を入れることがありますが、この3つとも肥厚性瘢痕には効果的です、特に薬剤としてマックームというものがありますが、これが肥厚性瘢痕の原因となる線維芽細胞の炎症を抑えてくれます、なのでポテンザは他のレーザーよりも効果的で早いのだと考えています。
初診 治療4回目 現在治療中

左肩ケロイド肥厚性瘢痕

美容外科術後傷跡部位:腕・腋受傷時期:2年状態:赤み
肩のホクロ除去後に生じた肥厚性瘢痕に対し、炎症抑制目的でエクラープラスターを使用し、赤みと隆起改善のためロングパルスNd:YAGレーザーを併用予定としました。
20代女性。左肩部のホクロ除去後の瘢痕を主訴に当院を受診されました。本人の話では、美容外科で他の手術を受けている際に「ついでに肩のホクロも取ってください」と依頼し、全身麻酔中に同部の処置が行われたとのことです。施術方法についての説明は十分に受けておらず、術後経過から推察すると炭酸ガスレーザー(CO₂レーザー)による焼灼が行われた可能性が高いと考えられました。
診察時、左肩部に直径約5mmの赤みと軽度の隆起を伴う瘢痕を認め、触診上もやや硬さを有していました。**肥厚性瘢痕(non-keloid hypertrophic scar)**と診断しました。肩や上腕部は張力が強く、日常動作により皮膚の引きつれが起きやすいため、ホクロ除去後の瘢痕が肥厚化する頻度が非常に高い部位です。特に炭酸ガスレーザーによる母斑除去は、熱損傷により真皮層の炎症が長引き、線維化が促進されるため、肥厚性瘢痕化はほぼ必発といっても過言ではありません。
本症例では、まず炎症を鎮静させる目的で**エクラープラスター(ステロイド貼付剤)**を使用しました。ステロイドの抗炎症作用により線維芽細胞の過剰増殖を抑制し、瘢痕の盛り上がりと硬さを軽減します。加えて、赤みと血流を抑制し、瘢痕組織の安定化を図るため、ロングパルスNd:YAGレーザーによる治療を提案しました。必要に応じて、今後はフラクショナルレーザーを併用し、皮膚表面の滑らかさを整える計画です。
患者には、肩部の瘢痕は完治までに長期間(1〜2年程度)を要する可能性があること、また肥厚性瘢痕は完全に消失するわけではないが、赤みや硬さを最小限に抑え、目立ちにくくすることが治療の主目的であることを丁寧に説明しました。
本症例は、炭酸ガスレーザーによるホクロ除去後の肥厚性瘢痕形成の典型例であり、肩・上腕部の母斑除去における術前説明と術後ケアの重要性を改めて示すものでした。
初診 治療2回目 現在治療中

両鼻翼基部肥厚性瘢痕

美容外科術後傷跡部位:顔受傷時期:6カ月以内状態:赤み
小鼻縮小術後に残った鼻翼基部の陥凹性瘢痕に対し、POTENZA®を用いた真皮リモデリングを開始。凹みと質感の改善を図り、自然な仕上がりを目指しています。
30代女性。3か月前(2024年12月7日)に他院で**小鼻縮小術(alar base reduction)**を受けられ、その術後瘢痕の凹みを主訴に当院を受診されました。創部は鼻翼基部に沿う線状瘢痕で、外見上は清潔に治癒しているものの、皮膚の軽度な陥凹と周囲の質感の不均一を認めました。発赤や肥厚はみられず、**成熟過程にある陥凹性瘢痕(atrophic scar)**と診断しました。
手術自体は技術的に丁寧で縫合法も適切でしたが、術後の瘢痕管理に関する十分な説明がなされていなかったと推察されました。実際、他院で同様の手術を受けた患者からも、「医師からの説明不足」や「術後の質感変化への不満」を理由に当院を受診されるケースが多く見受けられます。小鼻縮小術は、皮膚張力や表情筋の動きの影響を受けやすい部位であり、わずかな組織収縮でも陥凹や左右差が強調されやすい手術です。そのため、術後早期からの瘢痕評価とリモデリング介入が非常に重要です。
本症例では、凹みと皮膚の滑らかさを改善する目的でPOTENZA®(マイクロニードルRF)を選択しました。POTENZAは真皮層に高周波エネルギーを照射し、線維芽細胞の活性化を通じてコラーゲン新生と皮膚再構築を促進します。陥凹性瘢痕に対しては、RFの熱作用により瘢痕底部の組織収縮と再生を誘導し、自然なボリューム回復が期待できます。
治療は1か月間隔で複数回を計画し、初回照射後には凹みの輪郭がやや滑らかになり、患者本人も「化粧がしやすくなった」と実感を示されました。今後も皮膚反応をみながら出力や深度を調整し、自然な皮膚質感の再構築を目指します。
本症例は、術後管理や期待値調整の重要性を示す一例であり、“手術は成功しても満足度が低い”という術後ギャップを補う形成的フォローアップの意義を再確認させるケースでした。
初診 治療3回目 現在治療中

両側口角未成熟瘢痕

美容外科術後傷跡部位:顔受傷時期:6カ月以内状態:赤み
外側人中短縮術後に残った上口唇外側の肥厚性瘢痕に対し、炎症抑制と平坦化を目的にPOTENZA®を選択。赤みと盛り上がりが改善し、自然な唇縁へ近づいています。
30代女性。外側人中短縮術(lateral philtrum shortening)後の瘢痕を主訴に当院を受診されました。本術式は、上口唇の両外側部において、赤唇と白唇の境界(vermillion border)に沿って皮膚を切除し、外側から人中を短く見せる効果を狙う方法です。鼻下全体を短縮する中央人中短縮術と異なり、外側のデザインでは口角から上口唇にかけての審美的ラインの変化を目的とします。
診察時、上口唇外側部の赤唇縁に沿って長さ約1.5cmの線状瘢痕を認め、発赤と軽度の盛り上がりを伴っていました。触診上は柔らかく、ケロイド性ではなく**肥厚性瘢痕(non-keloid hypertrophic scar)**と判断しました。上口唇の皮膚は血流が豊富で炎症が長引きやすく、また口の動きによる張力が加わるため、この部位は肥厚性瘢痕が生じやすいことが知られています。本症例でも炎症活動期にあり、赤みとわずかな膨隆が残存していました。そうするとまるで唇が厚くなった様に見えます
治療方針として、まず炎症抑制と瘢痕の軟化を目的にPOTENZA®(マイクロニードルRF)を選択しました。POTENZAは微細針を通して真皮層に高周波エネルギーを照射し、線維芽細胞の過剰な活性を抑制すると同時に、皮膚のリモデリングを促進します。特に口唇周囲のように皮膚が薄く、毛細血管拡張を伴う瘢痕では、RFの熱作用により赤みの減少と瘢痕の平坦化が得られることが多く報告されています。
治療は4〜6週間間隔で計4回を目安に実施予定とし、初回照射後から徐々に赤みの減少が見られています。炎症が収束し、瘢痕が白色の成熟瘢痕へ移行することで、唇縁の厚みや形状の不自然さも軽減され、より自然な輪郭に近づいていくことが期待されます。
外側人中短縮術後は、動きや張力が強くかかるため、肥厚性瘢痕予防として早期の炎症コントロールが重要です。本症例は、POTENZAによる炎症抑制とリモデリング治療が奏功しており、審美的な改善を認めつつ経過観察中です。
初診 治療3回目 現在治療中

眉毛上部皮膚切開後成熟瘢痕

美容外科術後傷跡部位:顔受傷時期:3年以上前状態:白い
眉上切開術後の白色で平坦な瘢痕に対し、まずフラクショナルレーザーで質感を調整し、今後は色調差改善を目的にアートメイクを予定しています。
30代女性。眉毛上部の皮膚切除(いわゆる眉上切開術)後の瘢痕を主訴に当院を受診されました。眉上切開術は、上まぶたの開きを改善し目元を明るく見せる目的や、額を狭く見せる美容的効果を狙って行われる形成術の一つです。一般的には安全で、ケロイドや肥厚性瘢痕を生じることは稀ですが、**白色瘢痕(hypopigmented scar)**として目立つことが課題となる場合があります。
本症例も、眉毛上縁に沿って約6cmの線状瘢痕を認め、平坦で炎症反応はないものの、周囲皮膚との色調差によって視覚的に目立つ状態でした。術創はデザイン上、眉毛の生え際に沿って配置されていましたが、個人差により眉毛の密度や毛流方向の違いから、完全に隠しきれないケースがあります。特に白い瘢痕はメラニンが欠損しており、自然な再着色は困難です。
治療方針として、まずフラクショナルレーザーによる皮膚リモデリングを検討しました。微細な熱刺激を与えることで瘢痕部の凹凸を滑らかにし、光の反射を分散させて“ぼかし効果”を得ることができます。ただし、本症例のように完全に平坦で色素欠損が主体の瘢痕では、フラクショナルレーザー単独では十分な改善が得られないこともあります。
そのため、より審美的な改善を目的として**アートメイク(医療用色素注入法)**を提案しました。アートメイクは、瘢痕部分に眉毛と近似した色調の色素を微細針で注入し、周囲と自然に馴染ませることでカモフラージュ効果を得る方法です。特に白く平坦な瘢痕に対しては、最も実用的かつ自然な改善法といえます。施術は複数回(通常2〜3回)行うことで色素の定着を高め、色調の安定を図ります。
本症例では、瘢痕が成熟しており、アートメイク適応として最も良い時期でした。施術後は日常生活上も目立ちにくくなり、審美的満足度の向上が期待されます。今後は色素の定着を確認しながら、必要に応じてフラクショナルレーザーによる質感調整を併用していく予定です。
初診 治療2回目 現在治療中

鼻根部未成熟瘢痕

怪我や事故などの傷跡部位:顔受傷時期:6カ月以内状態:赤み
転倒後に鼻根部へ残った陥凹と赤みを伴う瘢痕に対し、POTENZA®で真皮リモデリングを実施。凹みがなだらかになり、質感の改善が得られました。
30代女性。転倒により顔面を強打し、**鼻根部(眉間下〜鼻背上部)**を受傷された症例です。受傷後に縫合は行われず自然治癒となりましたが、約2か月の経過で軽度の陥凹と赤みを伴う瘢痕が残存したため、当院を受診されました。
診察時、鼻根部中央に直径約5mm大の線状〜点状の瘢痕を認め、表面はやや凹み、周囲に淡い紅斑を伴っていました。硬結や肥厚はなく、瘢痕は**成熟過程にある陥凹性瘢痕(atrophic scar)**と判断しました。鼻根部は皮下組織が薄く、骨膜や軟骨に近接しているため、外傷時に皮下脂肪が損傷されると組織欠損が生じやすく、結果として平坦に治癒せず陥凹が残ることが多い部位です。
本症例に対しては、陥凹の改善と皮膚質感の均一化を目的に**POTENZA®(マイクロニードルRF)**治療を選択しました。POTENZAは微細な針を通して真皮層へ高周波エネルギーを照射し、コラーゲン新生と組織再構築を促進します。特に鼻根部のように皮膚が薄い部位では、熱エネルギーを深層へ的確に届けることで、凹みの底上げと赤みの軽減を同時に狙うことが可能です。
治療は約4〜6週間間隔で複数回行う方針とし、初回は低出力から開始しました。施術後数週間で凹みの輪郭がなだらかになり、皮膚表面のなめらかさが改善傾向を示しています。今後も皮膚の反応を観察しながら、徐々に出力を調整していく予定です。
鼻根部は顔の中心で目立ちやすく、わずかな陥凹や赤みでも印象に大きく影響します。本症例では、POTENZAによる真皮リモデリングが有効に作用し、自然な皮膚質感への回復が期待されています。最終的には必要に応じてフラクショナルレーザーを併用し、さらに滑らかな質感を目指して治療を継続していく予定です。
初診 治療4回目 現在治療中

左大腿内側肥厚性瘢痕

美容外科術後傷跡部位:臀部・足受傷時期:6カ月以内状態:赤み
脱毛によるやけど後、切除術後に残った大腿内側の肥厚性瘢痕に対し、炎症抑制目的でPOTENZA®を4回施行。赤みと硬さが改善し、炎症は終息傾向となりました。
20代女性。エステサロンでの脱毛施術中に熱傷を受傷し、その後に生じた大腿内側上部の瘢痕を主訴に来院されました。初期治療として他院形成外科で**瘢痕切除術(瘢痕形成術)が行われ、創部は縫合閉鎖されましたが、術後7〜8か月の時点で赤みと硬さを伴う肥厚性瘢痕(non-keloid hypertrophic scar)**となり、当院を受診されました。
既往にケロイド体質はなく、瘢痕の形態や発症時期からみても、体質性ケロイドではなく炎症反応の持続による肥厚性瘢痕と判断しました。瘢痕は鮮紅色で軽度の膨隆を伴い、特に中央部に硬さを認めました。炎症活動期にあることから、線維芽細胞の過剰反応を抑え、硬さと赤みを軽減する目的で**POTENZA®(マイクロニードルRF)**治療を選択しました。
POTENZAは微細針を介して高周波エネルギーを真皮層に均一に照射し、線維芽細胞活性を制御しながら新しいコラーゲンリモデリングを促します。特に炎症性肥厚瘢痕に対しては、熱刺激による血管新生抑制と線維化抑制効果があり、瘢痕の軟化と赤みの軽減が期待できます。本症例では4回の治療を行い、施術ごとに瘢痕の硬さが減少し、赤みも淡くなっていきました。現在は瘢痕辺縁から徐々に白色化が進み、炎症の終息傾向を示しています。
POTENZAはロングパルスNd:YAGレーザーやフラクショナルレーザーに比べ、炎症抑制効果が高く、瘢痕活動期の早期介入に有用です。特に本症例のように熱傷由来の瘢痕では、皮膚の深層にまで及ぶ線維化が起きやすく、RFによる深部加熱治療が奏功します。
本症例では、4回の施術を経て瘢痕の赤みと硬さが明らかに改善し、現在は治療をいったん終了し経過観察中です。炎症活動が完全に落ち着けば、今後は質感と色調の最終調整を目的にロングパルスNd:YAGレーザーを併用する可能性もあります。
初診 治療6回目 現在治療中

右頬成熟瘢痕

怪我や事故などの傷跡部位:顔受傷時期:2年状態:盛り上がり
幼少期外傷による成熟瘢痕に対し、POTENZA®で真皮再構築を行い、追加でCureJet®を併用。陥凹と質感が改善し、自然な平坦性が得られました。
30代女性。右頬に幼少期の外傷による瘢痕を認めました。過去に他院で瘢痕修正術を受けており、線状ではあるものの幅がやや広く、中央部に軽度の陥凹を伴う瘢痕となっていました。手術後数年を経過し、炎症や硬結はなく成熟瘢痕の状態でしたが、質感と平坦性の改善を希望され来院されました。
初期治療として、瘢痕の凹凸と皮膚質感の改善を目的に**POTENZA®(マイクロニードルRF)**治療を選択しました。POTENZAは微細な針から高周波エネルギーを照射し、真皮層におけるコラーゲン新生とリモデリングを促進します。これにより、瘢痕部の硬さや凹凸が緩和され、皮膚の張りと滑らかさが改善します。本症例では4回の施術を行い、陥凹の軽減と質感の均一化が得られました。
その後、さらに自然な仕上がりを求める希望があり、**CureJet®(キュアジェット)による追加治療を導入しました。CureJetは高圧ジェット技術を用いて皮膚表層を微細に剥離し、同時に薬剤を皮内へ均一に導入する装置です。表皮下の浅層リモデリングを誘導しつつ、薬剤の物理的注入によって一時的な膨隆効果(volumizing effect)**を得ることができます。さらに、その刺激により線維芽細胞が活性化され、新しいコラーゲンが生成されるため、効果が持続的に現れます。
POTENZAが真皮中層のリモデリングを担うのに対し、CureJetは浅層の質感と滑らかさの改善に優れており、両者を組み合わせることで多層的な瘢痕修復が可能になります。本症例でも、CureJet施行後に皮膚表面の滑らかさが増し、光の反射が均一化してきています。
今後も治療間隔をあけながらCureJetを数回継続し、再生過程の安定を確認したうえで仕上げのレーザー治療を検討する予定です。本症例は、POTENZAとCureJetを段階的に組み合わせることで、陥凹性瘢痕の質感改善に良好な経過を示した症例といえます。