傷跡に対するボトックス注射 | きずときずあとのクリニック 豊洲院・銀座院 | 東京都江東区・中央区の形成外科・美容外科

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傷跡に対するボトックス注射

ボトックス注射とは

ボトックス(ボツリヌストキシンA)は筋肉の動きを一時的に抑える薬です。
本来はしわ治療などで知られていますが、傷跡の予防や治療にも効果があります。

  • 手術直後の予防:筋肉の引っ張りを抑え、瘢痕が広がりにくくなる
  • 既存の瘢痕治療:痛み・かゆみ・硬さをやわらげる

対象となる傷跡

  • 手術直後の瘢痕(顔や関節など筋肉の影響が強い部位)
  • 肥厚性瘢痕
  • ケロイド
  • 痛みやかゆみのある瘢痕
  • 硬くて動かしにくい瘢痕

治療の仕組み

  • 筋肉作用:周囲の筋肉をリラックスさせ、創縁の張力を減らす
  • 線維芽細胞作用:TGF-β1発現抑制 → 線維芽細胞の過剰な増殖やコラーゲン産生を抑える
  • 神経作用:かゆみや痛みの伝達を抑え、症状を軽減

治療の流れ

  1. 診察で瘢痕の部位や症状を評価
  2. 極細針で数か所に分けて注射
  3. 数分で終了
  4. 手術直後は創閉鎖時〜抜糸のタイミングで投与
  5. 既存瘢痕では数か月おきに繰り返す

効果の持続

  • 効果は3〜4か月程度
  • 1回の投与で十分なことも多い
  • 硬さやかゆみが強い場合は数回繰り返すと症状が安定
  • ケロイドなど症状の強い場合は、症状を抑えるために1か月おきに最大3回まで連続で行うこともあります

ダウンタイム・副作用

  • 注射部位の赤み・腫れ・内出血(数日で改善)
  • 軽い痛みや違和感
  • 顔面の表情筋への影響(一時的に笑いにくい・眉が動かしにくいなど)
  • ごくまれに頭痛
  • 効果は時間とともに消失するため、基本的に元に戻ります

メリット・デメリット

メリット

  • 手術直後に投与 → 瘢痕を目立ちにくくする
  • 既存瘢痕では痛み・かゆみ・硬さの改善が期待できる
  • 線維芽細胞に働きかけることで、瘢痕形成そのものを抑制する可能性

デメリット

  • 効果は一時的で、繰り返しが必要になる場合がある
  • 赤みや色調には効果が乏しい
  • 表情筋に影響する部位では違和感が出ることがある

よくある質問(Q&A)

手術直後でも使えますか?

はい。手術直後〜抜糸のタイミングで注射すると、傷が広がりにくくなります。

すでにできた瘢痕にも効果がありますか?

はい。痛み・かゆみ・硬さを軽減できます。ただし赤みや厚みそのものの改善は限定的です。

効果はどのくらい続きますか?

3〜4か月程度です。その後は徐々に元に戻ります。

繰り返す必要はありますか?

症状が強い場合は数か月おきに繰り返すと安定します。ケロイドの場合は1か月ごとに3回まで連続投与することもあります。

ケナコルトやレーザーと併用できますか?

はい。特にケナコルト+ボトックスの併用は有効性が高いとされています。

表情が不自然になることはありますか?

適切な量と部位を守れば問題ありませんが、一時的に笑いにくい・眉が動かしにくいと感じることがあります。

線維芽細胞にはどんな影響がありますか?

ボトックスはTGF-β1を抑えて線維芽細胞の過剰な働きを抑制し、瘢痕の盛り上がりを抑えやすくします。

赤みにも効果はありますか?

赤みに対しては効果が乏しいため、レーザー治療をおすすめします。

子どもにも使えますか?

小児には慎重に適応を判断します。まずは他の治療を優先します。

保険は使えますか?

美容目的のため自由診療です。

 

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