自然には大きく変化しませんが、レーザーや手術で改善は可能です。
受傷から半年以上が経過し、赤みが引いて白く落ち着いた状態の傷跡を「成熟瘢痕」と呼びます。
この段階では炎症は収束しており、自然に大きな変化はほとんど期待できません。
盛り上がりや凹凸、幅の広がり、線状の目立ちなどが主な悩みであり、治療による積極的な介入が必要な時期です。

成熟瘢痕の治療には、「レーザー」「手術」「注入」の三種類があり、傷跡の状態に合わせて適切な治療を選択します。※原則、自費での治療となります。
瘢痕形成術(単純切除・Z形成・W形成など):幅広い瘢痕を細くまっすぐに整える
自然には大きく変化しませんが、レーザーや手術で改善は可能です。
盛り上がった瘢痕を平らに整えたいときに有効で、肌の柔らかさや保湿力も改善します。
凹みや質感を整えたいとき、また赤みや色素沈着が気になる方に適しています。
浅く線状の凹みが残った傷跡や、皮膚表面をなめらかに整えたいケースに適しています。
傷跡の段差や境界をなだらかに整える目的で使用します。
「その傷跡があることで日常生活が大きく制限されている」「絶対に目立たせたくない」「幅広い瘢痕を細くしたい」と強い希望がある方に適しています。
傷跡の凹み部分に注入して平坦化を図ります。
はい。表情筋や張力による瘢痕の引きつれを緩和し、改善をサポートします。
レーザーや注入は月1回、4〜8回が目安です。手術は1回で行います。
レーザー・外用・注入・手術はいずれも自費診療です。