成熟瘢痕(受傷から半年以上経過した傷跡) | きずときずあとのクリニック 豊洲院・銀座院 | 東京都江東区・中央区の形成外科・美容外科

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成熟瘢痕(受傷から半年以上経過した傷跡)

成熟瘢痕とは

受傷から半年以上が経過し、赤みが引いて白く落ち着いた状態の傷跡を「成熟瘢痕」と呼びます。
この段階では炎症は収束しており、自然に大きな変化はほとんど期待できません
盛り上がりや凹凸、幅の広がり、線状の目立ちなどが主な悩みであり、治療による積極的な介入が必要な時期です。

主な症状・特徴

  • 赤みはないが、白っぽい線が残っている
  • 幅が広がって目立つ
  • 凹凸や段差、質感の違いがある
  • 痛みやかゆみはほとんどない

当院での治療方針

成熟瘢痕の治療には、「レーザー」「手術」「注入」の三種類があり、傷跡の状態に合わせて適切な治療を選択します。※原則、自費での治療となります。

1. レーザー治療(質感・凹凸の改善)

  • フラクショナルレーザー:コラーゲン再構築を促進し、盛り上がりや硬さを平坦化
  • POTENZA®:質感改善、凹み補正、赤み・色素沈着にも有効
  • キュアジェット:高圧ジェットで浅層の凹みや線状瘢痕を改善
  • 炭酸ガスレーザー:段差や境界をなだらかに整える

2. 外科的治療(瘢痕を作り直す)

瘢痕形成術(単純切除・Z形成・W形成など):幅広い瘢痕を細くまっすぐに整える

3. 外用・注入治療

  • ヒアルロン酸注入:凹みを補正
  • ボトックス注射:表情筋や関節部の張力を軽減し、瘢痕の緊張を和らげる
  • ビタミンA・ハイドロキノン外用:レーザーや手術後のダウンタイム短縮や炎症後色素沈着の軽減目的
  • PLLA(マックーム)・PDRN(リジュラン):肌の再構築、質感改善・水分保持

治療期間の目安

  • レーザー・注入療法:月1回、4〜8回程度
  • 外科的手術:一度で形を変えるが、ダウンタイムを伴う
  • 外用・注入:補助療法として治療後の仕上がり改善に活用

よくある質問

この白い傷跡はもう変わりませんか?

自然には大きく変化しませんが、レーザーや手術で改善は可能です。

フラクショナルレーザーはどんなときに有効ですか?

盛り上がった瘢痕を平らに整えたいときに有効で、肌の柔らかさや保湿力も改善します。

POTENZAはどういうときに選ばれますか?

凹みや質感を整えたいとき、また赤みや色素沈着が気になる方に適しています。

キュアジェットはどんな傷跡に使いますか?

浅く線状の凹みが残った傷跡や、皮膚表面をなめらかに整えたいケースに適しています。

炭酸ガスレーザーは何に効きますか?

傷跡の段差や境界をなだらかに整える目的で使用します。

瘢痕形成術はどういう人に向いていますか?

「その傷跡があることで日常生活が大きく制限されている」「絶対に目立たせたくない」「幅広い瘢痕を細くしたい」と強い希望がある方に適しています。

ヒアルロン酸はどのように使いますか?

傷跡の凹み部分に注入して平坦化を図ります。

ボトックスは瘢痕に効くのですか?

はい。表情筋や張力による瘢痕の引きつれを緩和し、改善をサポートします。

治療は何回くらい必要ですか?

レーザーや注入は月1回、4〜8回が目安です。手術は1回で行います。

保険は使えますか?

レーザー・外用・注入・手術はいずれも自費診療です。

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