美容外科術後の傷跡治療 (※銀座院のみ) | きずときずあとのクリニック 豊洲院 | 東京都江東区の形成外科・美容外科

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美容外科術後の傷跡治療 (※銀座院のみ)

美容外科術後(鼻翼縮小術、人中短縮術、口角挙上術、フェイスリフト、豊胸術後、脂肪吸引術後等の傷跡)

傷跡について

美容外科術後の傷跡が、赤く盛り上がってなかなか平らにならない傷跡になることがあります。
そのような傷痕は肥厚性瘢痕といいます。

肥厚性瘢痕ができる原因は、傷を治すための線維芽細胞の炎症が関係しており、体質的なもの、遺伝的なもの、そして手術した部位も発生に大きく関係しています。

特に顔面では鼻や唇、耳周り、フェイスラインにできやすいです。
体幹では、関節周囲などの可動部(肘、膝、腋窩、鼠経等)にできやすいです。

また、肥厚性瘢痕の炎症が治まり平坦になってきても、赤みだけ残ってしまったり、色素沈着として目立つことがあります。

さらに時間が経ち、白い傷痕(成熟瘢痕)となっても凸凹が残り傷跡が目立つ場合があります。

治療について

肥厚性瘢痕の炎症がまだ強く、赤く盛り上がっているときの治療としては、エクラープラスターとケナコルト注射に加え、POTENZAによる治療が効果的です。※ケロイド・肥厚性瘢痕に対するケナコルト注射について

また、ボトックス等の併用も効果的です。

炎症が治まり色素が残存している傷跡に対しては、色素レーザー(ロングパルスNd:YAGレーザーやQスイッチアレキサンドライトレーザー、IPL)、完全に白くなった成熟瘢痕に対してはフラクショナルレーザーやPOTENZA、ヒアルロン酸注入、手術等の治療を行い、凹凸を平らにして目立たなくしていく治療を行います。

この治療で使用するレーザーの効果効能

  • POTENZA:たくさんの針を刺して、その針先からRF(高周波)を出します、そしてドラッグデリバリーシステムにより、治療に効果のある薬剤を広範囲かつ均等に皮膚の奥まで届けることができます。これらの作用により傷跡の凸凹の減少や見た目の改善を期待する治療です。また、傷跡に伴う炎症を軽減する効果も期待されます。※なぜポテンザが肥厚性瘢痕や術後早期の傷跡に効果的なのか?
  • ロングパルスNd:YAGレーザー:細かい血管(毛細血管)を焼くレーザーです。傷跡の赤みを取り、ケロイドや肥厚性瘢痕の盛り上がりを抑制する効果があります。
  • QスイッチYAGアレキサンドライトレーザー:メラニンの生成抑制や破壊を行い、色素沈着を改善する効果があります。
  • IPL:柔らかい光でメラニンの破壊や吸収、排出を行い、色素沈着を改善する効果があります。
  • フラクショナルレーザー:出力の高いレーザーを皮膚に点状照射し、凸凹の減少や見た目を改善する治療です。

そのほかの治療の効果効能

  • エクラープラスターやケナコルト注射:赤く硬く盛り上がった傷に対して、硬さを柔らかくし、盛り上がりを消失させていきます。
  • ボトックス注射:傷の周りに注射する事で傷にかかる緊張を緩めたり、線維芽細胞の活動低下に影響し、傷跡に伴う炎症を軽減する効果があります。
  • ヒアルロン酸注入:凹みのある傷痕に対して、真皮や皮下に注射でヒアルロン酸を注入し凸凹の減少を期待する治療です。

症例

30代 女性 人中短縮 ポテンザ+マックーム2回

初診時
5ヶ月後

病名:色素異常、陥没を伴う瘢痕、肥厚性瘢痕、ケロイド

治療内容:瘢痕(範囲:線状瘢痕 ~50㎠以下)に対してPOTENZAを用いての治療

治療期間・回数:2ヶ月に1回、その後定期的な通院を経て1年から2年

費用(自由診療):総額120,000円~150,000円(レーザー代、自宅でのスキンケア費用等を含む)

リスク・副作用:みずぶくれ、かさぶた形成、痛みによる不快感、術後の赤み、腫れ、あざ、出血、熱傷、発疹、瘢痕、軽い出血、色素脱失、色素沈着など。またごく稀に治療箇所の色が周囲の色に比べて一過性に明るくなる、又は暗くなる可能性があります

30代 女性 乳房形成後 ポテンザ+マックーム3回

初診時
6ヶ月後

病名:色素異常、陥没を伴う瘢痕、肥厚性瘢痕、ケロイド

治療内容:瘢痕(範囲:線状瘢痕 ~50㎠以下)に対してPOTENZAを用いての治療

治療期間・回数:2ヶ月に1回、その後定期的な通院を経て1年から2年

費用(自由診療):総額120,000円~150,000円(レーザー代、自宅でのスキンケア費用等を含む)

リスク・副作用:みずぶくれ、かさぶた形成、痛みによる不快感、術後の赤み、腫れ、あざ、出血、熱傷、発疹、瘢痕、軽い出血、色素脱失、色素沈着など。またごく稀に治療箇所の色が周囲の色に比べて一過性に明るくなる、又は暗くなる可能性があります

20代 女性 左鼠径部脂肪吸引後瘢痕 ロングパルスNd:YAGレーザー フラクショナルレーザー3回

初診時
12ヶ月後

病名:色素異常、陥没を伴う瘢痕、肥厚性瘢痕、ケロイド

治療内容:瘢痕(範囲:線状瘢痕 ~50㎠以下)に対してPOTENZAを用いての治療

治療期間・回数:2ヶ月に1回、その後定期的な通院を経て1年から2年

費用(自由診療):総額120,000円~150,000円(レーザー代、自宅でのスキンケア費用等を含む)

リスク・副作用:みずぶくれ、かさぶた形成、痛みによる不快感、術後の赤み、腫れ、あざ、出血、熱傷、発疹、瘢痕、軽い出血、色素脱失、色素沈着など。またごく稀に治療箇所の色が周囲の色に比べて一過性に明るくなる、又は暗くなる可能性があります

料金

Q&A

POTENZAやレーザーを開始してもエクラープラスターやケナコルト注射は必要ですか?

状態にもよりますが、炎症の強い肥厚性瘢痕の場合は必要です。
様々な治療を併用することで相乗効果が得られ、早めの改善が見込めます。

手術による修正は行っていますか?

傷痕修正の手術は行っておりますが、整容面を修正するような手術は行っておりません。

美容外科術後はどの部位も治療はできますか?

眼瞼術後や包茎術後等の病変は当院では治療を行っておりません。
手術を受けた医院やその部位の治療を行っている医院でのご相談をお願いしています。


その他(レーザーでのほくろ除去の傷跡)

傷跡について

ほくろをレーザーで除去すると肥厚性瘢痕になる事があり、またそれは数年で白い傷跡(成熟瘢痕)に変化していきます。

特に唇や鼻周り、フェイスライン、手足や体幹は肥厚性瘢痕となりやすい場所です。

時間が経ち、成熟瘢痕となっても隆起や陥凹が残り傷跡が目立つ場合があります。

治療について

肥厚性瘢痕の炎症がまだ強く、赤く盛り上がっているときの治療としては、エクラープラスターとケナコルト注射やPOTENZA、ボトックス等の併用も効果的です。

やや炎症が治まった傷跡に対しては、ロングパルスNd:YAGレーザーとフラクショナルレーザーを併用した治療を行います。

完全に白くなった成熟瘢痕に対してはフラクショナルレーザーやPOTENZA、ヒアルロン酸注入、手術等の治療を行い、凹凸を平らにして目立たなくしていく治療を行います。

治療で使用するレーザーの効果効能

  • POTENZA:たくさんの針を刺して、その針先からRF(高周波)を出します、そしてドラッグデリバリーシステムにより、治療に効果のある薬剤を広範囲かつ均等に皮膚の奥まで届けることができます。これらの作用により傷跡の凸凹の減少や見た目の改善を期待する治療です。また、傷跡に伴う炎症を軽減する効果も期待されます。
  • ロングパルスNd:YAGレーザー:細かい血管(毛細血管)を焼くレーザーです。傷跡の赤みを取り、ケロイドや肥厚性瘢痕の盛り上がりを抑制する効果があります。
  • フラクショナルレーザー:出力の高いレーザーを皮膚に点状照射し、凸凹の減少や見た目を改善する治療です。

そのほかの治療の効果効能

  • エクラープラスターやケナコルト注射:赤く硬く盛り上がった傷に対して、硬さを柔らかくし、盛り上がりを消失させていきます。
  • ボトックス注射:傷の周りに注射する事で傷にかかる緊張を緩めたり、線維芽細胞の活動低下に影響し、傷跡に伴う炎症を軽減する効果があります。
  • ヒアルロン酸注入:凹みのある傷痕に対して、真皮や皮下に注射でヒアルロン酸を注入し凸凹の減少を期待する治療です。
  • 手術:瘢痕を切除し、細い傷痕となるよう再縫合したり、ジグザグに縫合することで傷痕をぼかして目立ちにくくする治療です。

料金

Q&A

白くて平坦な傷痕は治療できますか?

メディカルメイクやアートメイクによる治療をお勧めしています。
適応についてはご相談ください。

まだほくろの色素が残っている気がします。傷痕の治療は開始できますか?

色素が残存している場合は、レーザーで除去し傷痕が落ち着いてからの治療をお勧めします。


記事執筆者

院長野村美佐子
きずときずあとのクリニック銀座院院長 野村 美佐子

資格

日本形成外科学会専門医