左肩ケロイド肥厚性瘢痕 - きずときずあとのクリニック 豊洲院

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左肩ケロイド肥厚性瘢痕

美容外科術後傷跡部位:腕・腋受傷時期:2年状態:赤み
初診 治療4回目 現在治療中
肩のホクロ除去後に生じた肥厚性瘢痕に対し、炎症抑制目的でエクラープラスターを使用し、赤みと隆起改善のためロングパルスNd:YAGレーザーを併用予定としました。

治療内容

病名

左肩ケロイド肥厚性瘢痕

治療内容

ロングパルスNd:YAGレーザー

治療期間・回数

225日・4回
施術の価格
¥136,000
リスク・副作用
みずぶくれ、かさぶた形成、痛みによる不快感、術後の赤み、腫れ、あざ、出血、熱傷、発疹、瘢痕、軽い出血、色素脱失、色素沈着など。またごく稀に治療箇所の色が周囲の色に比べて一過性に明るくなる、又は暗くなる可能性があります。

村松 英之 医師 コメント

20代女性。左肩部のホクロ除去後の瘢痕を主訴に当院を受診されました。本人の話では、美容外科で他の手術を受けている際に「ついでに肩のホクロも取ってください」と依頼し、全身麻酔中に同部の処置が行われたとのことです。施術方法についての説明は十分に受けておらず、術後経過から推察すると炭酸ガスレーザー(CO₂レーザー)による焼灼が行われた可能性が高いと考えられました。
診察時、左肩部に直径約5mmの赤みと軽度の隆起を伴う瘢痕を認め、触診上もやや硬さを有していました。**肥厚性瘢痕(non-keloid hypertrophic scar)**と診断しました。肩や上腕部は張力が強く、日常動作により皮膚の引きつれが起きやすいため、ホクロ除去後の瘢痕が肥厚化する頻度が非常に高い部位です。特に炭酸ガスレーザーによる母斑除去は、熱損傷により真皮層の炎症が長引き、線維化が促進されるため、肥厚性瘢痕化はほぼ必発といっても過言ではありません。
本症例では、まず炎症を鎮静させる目的で**エクラープラスター(ステロイド貼付剤)**を使用しました。ステロイドの抗炎症作用により線維芽細胞の過剰増殖を抑制し、瘢痕の盛り上がりと硬さを軽減します。加えて、赤みと血流を抑制し、瘢痕組織の安定化を図るため、ロングパルスNd:YAGレーザーによる治療を提案しました。必要に応じて、今後はフラクショナルレーザーを併用し、皮膚表面の滑らかさを整える計画です。
患者には、肩部の瘢痕は完治までに長期間(1〜2年程度)を要する可能性があること、また肥厚性瘢痕は完全に消失するわけではないが、赤みや硬さを最小限に抑え、目立ちにくくすることが治療の主目的であることを丁寧に説明しました。
本症例は、炭酸ガスレーザーによるホクロ除去後の肥厚性瘢痕形成の典型例であり、肩・上腕部の母斑除去における術前説明と術後ケアの重要性を改めて示すものでした。