左下顎ケロイド - きずときずあとのクリニック 豊洲院

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左下顎ケロイド

怪我や事故などの傷跡部位:顔受傷時期:1年状態:赤み
初診 治療3回目 現在治療中
切除後に再発した下顎部ケロイドに対し、ロングパルスNd:YAGレーザーとボトックスを併用。炎症と張力を抑え、硬さと赤みが軽減し平坦化が進みました。

治療内容

病名

左下顎ケロイド

治療内容

ロングパルスNd:YAGレーザー、ボトックス

治療期間・回数

57日・3回
施術の価格
¥84,000
リスク・副作用
みずぶくれ、かさぶた形成、痛みによる不快感、術後の赤み、腫れ、あざ、出血、熱傷、発疹、瘢痕、軽い出血、色素脱失、色素沈着など。またごく稀に治療箇所の色が周囲の色に比べて一過性に明るくなる、又は暗くなる可能性があります。

村松 英之 医師 コメント

20代男性。左下顎のフェイスライン部にケロイドを認めました。2年前に近医皮膚科でケロイド切除術を受け、その後に再発したとのことでした。ケロイドは本来、単純な切除のみでは高率に再発するため、術後の再発予防を目的とした長期的管理が重要です。手術時期の選択、創部の緊張コントロール、術後治療(放射線療法や薬物療法)の適応を適切に判断しなければ、再発リスクは高いままとなります。
本症例では、他院でケナコルト注射およびステロイド含有貼付剤(エクラープラスター)による治療を継続していましたが、十分な改善が得られなかったため、さらなる治療を希望して当院を受診されました。診察時、ケロイドは硬さが軽度で、赤みを伴う平坦化傾向の病変であり、炎症活動は比較的落ち着いていました。
当院では、まずロングパルスNd:YAGレーザーとボトックス(A型ボツリヌス毒素)注射を併用する治療を行いました。Nd:YAGレーザーは真皮内の血管新生と炎症反応を抑制し、赤みの軽減と線維芽細胞活動の制御を目的とします。一方、ボトックスは局所の筋緊張と皮膚牽引を軽減し、創部への機械的ストレスを緩和することで、再肥厚の予防に寄与します。
この併用により、ケロイドの硬さが徐々に減少し、平坦化が進みました。炎症が軽度である段階では、ステロイド注射や貼付剤の使用を段階的に減量し、レーザーとボトックス中心の治療に移行することが有効です。残存する赤みは引き続きNd:YAGレーザー照射を根気強く継続することで、審美的改善が期待されます。
ケロイド治療は単一の方法では完結せず、炎症制御・張力緩和・線維化抑制の三方向からアプローチする必要があります。本症例はその好例であり、今後も経過を観察しながら再発防止を目的に段階的治療を継続していく予定です。