リストカット瘢痕 - きずときずあとのクリニック 豊洲院

きずときずあとのクリニック

銀座駅
徒歩3
豊洲駅
徒歩5
WEB予約 診療スケジュール
経過観察 症例集当院で治療中の患者様をすべて公開

リストカット瘢痕

リストカット跡部位:腕・腋受傷時期:3年以上前状態:白い
治療前 10ヶ月後 現在治療中
10代の自傷によるリストカット痕に対し、他院でのフラクショナルレーザー10回で改善乏しく、当院にて戻し植皮術を実施。術後経過は良好な症例です。

術後の経過

術後の経過

治療内容

病名

右前腕瘢痕

治療内容

戻し植皮®術(50㎠以下)

治療期間・回数

399日・手術1回(通院13回)
施術の価格
¥770,000
リスク・副作用
出血、血腫(皮膚の下に血がたまってしまう) 創感染(バイキン感染)、痛み、腫れ、発赤、 湿疹、色素沈着などが落ち着くまで1年を要する、 傷跡が残る、ひきつれ、薬のアレルギー、 残った糸があとからでてくる、など

村松 英之 医師 コメント

本症例は20代女性の日本人患者です。10代半ばに自傷行為を行い、前腕に複数のリストカット痕が残存していました。受傷から10年以上が経過しており、瘢痕は成熟瘢痕の状態でした。1年前より他院にてフラクショナルレーザー治療を繰り返し受けており、治療回数は約10回に及んでいましたが、十分な改善が得られないとのことで当院を受診されました。
診察では、前腕に比較的太さのある線状のリストカット痕が数本認められました。瘢痕の範囲は限局しており、全体としては広範囲瘢痕には該当しないものの、線状瘢痕特有の視認性の高さが問題となっていました。これまでのレーザー治療歴や瘢痕の性状を踏まえると、追加のフラクショナルレーザー単独での改善には限界があると判断しました。
そこで当院では、治療選択肢として戻し植皮術を提案しました。本症例では、目立つリストカット痕を含む皮膚を正方形に切除し、その皮膚を90度回転させて元の部位に戻す方法を選択しています。皮膚の採取厚は比較的浅く、約1000分の10インチとし、瘢痕の質感改善と周囲皮膚とのなじみを重視しました。
術後経過は良好で、明らかな合併症は認めていません。時間の経過とともに傷跡は徐々に薄くなっており、質感も改善傾向を示しています。現時点では境界部がやや目立つものの、患者さん自身は化粧などで十分にカバーできていると感じており、日常生活上の支障は大きく軽減しています。
リストカット痕に対する治療では、レーザー治療だけでなく、瘢痕の形態や範囲に応じて戻し植皮術を適切に選択することで、見た目の印象を大きく変えることが可能です。本症例は、治療法選択の重要性を示す一例と考えられます。