リストカット瘢痕 - きずときずあとのクリニック 豊洲院

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リストカット瘢痕

リストカット跡部位:腕・腋受傷時期:3年以上前状態:白い
治療前 1年後 現在治療中
他院での切除術後も悩みが残ったリストカット痕に対し、当院で戻し植皮術を実施。生着良好で、術後1年で傷跡は改善し高い満足が得られた症例。

術後の経過

術後の経過

治療内容

病名

左前腕瘢痕

治療内容

戻し植皮®術(25㎠以下)

治療期間・回数

419日・手術1回(通院11回)
施術の価格
¥660,000
リスク・副作用
"出血、血腫(皮膚の下に血がたまってしまう) 創感染(バイキン感染)、痛み、腫れ、発赤、 湿疹、色素沈着などが落ち着くまで1年を要する、 傷跡が残る、ひきつれ、薬のアレルギー、 残った糸があとからでてくる、など"

村松 英之 医師 コメント

本症例は30代女性の方です。10代にリストカットを行い、その後20歳時に他院形成外科にて切除術を受けています。切除術は、リストカット痕をできるだけ減らす目的で、広範囲の瘢痕を縦方向に切除し縫合する方法が選択されていました。その結果、一本の線状の傷跡へと形態は変化しましたが、すべてのリストカット痕を完全に切除することはできず、部分的にリストカット痕が残存していました。
見た目としては「典型的なリストカット痕」とは分かりにくい状態ではありましたが、患者さんご本人にとっては悩みが解消されたとは言えず、結果として腕を出すことができない生活が続いていました。傷跡の存在そのものが常に意識され、長年にわたり心理的負担を抱えておられました。
さらに、切除術後の経過として、傷跡の赤みや盛り上がりといったトラブルが繰り返し生じていた点も問題となっていました。切除術は限局した小範囲のリストカット痕に対しては有効な場合もありますが、ある程度の長さや範囲を伴う症例では、かえって人目を引く傷跡となりやすく、術後トラブルも多いと考えられます。本症例もその典型例でした。
当院では、残存するリストカット痕および切除術後の傷跡に対して、戻し植皮術を提案しました。線状で目立ちやすい傷跡を、皮膚の向きを変えて再構成することで、傷跡の印象そのものを変えることを目的としています。戻し植皮術は問題なく生着し、術後経過も良好でした。
術後約1年の時点では、傷跡は落ち着き、質感・色調ともに改善が得られました。患者さんご本人からも高い満足が得られ、長年続いていたリストカット痕に対する悩みは大きく軽減しました。本症例は、切除術後も悩みが残る症例において、戻し植皮術が有効な選択肢となり得ることを示す一例です。