リストカット瘢痕 - きずときずあとのクリニック 豊洲院

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リストカット瘢痕

リストカット跡部位:腕・腋受傷時期:3年以上前状態:白い
治療前 11ヶ月後 現在治療中
左前腕に横方向へ多発したリストカット痕に対し、レーザー治療は不適と判断し戻し植皮術を実施。感染を一部認めたが、最終的に傷跡は大きく改善し高い満足が得られた症例。

術後の経過

術後の経過

治療内容

病名

左上肢瘢痕

治療内容

戻し植皮®術(100㎠以下)

治療期間・回数

438日・手術1回(通院17回)
施術の価格
¥1,100,000
リスク・副作用
出血、血腫(皮膚の下に血がたまってしまう)創感染(バイキン感染)、痛み、腫れ、発赤、湿疹、色素沈着などが落ち着くまで1年を要する、傷跡が残る、ひきつれ、薬のアレルギー、残った糸があとからでてくる、など

村松 英之 医師 コメント

本症例は50代女性の方です。30代前半に自傷行為を行い、その後長期間にわたり左前腕、肘に近い部位にリストカット痕が残存していました。診察時には、横方向に多数走る線状の傷跡が密集しており、いわゆる多発性のリストカット痕として認められました。瘢痕は成熟しており、色調変化とともに質感の不均一さが目立つ状態でした。
これまで特別な治療歴はなく、初診時にはレーザー治療を含めた施術についての相談も行われました。しかし、本症例のように横方向に多く走るリストカット痕に対しては、レーザー治療単独では十分な改善が得られにくく、完全に目立たなくすることは困難であると判断しました。そこで当院では、瘢痕の範囲や分布を考慮したうえで、戻し植皮術が最も適していると考え、その治療方針を提案しました。
患者さん自身も手術による改善を強く希望され、戻し植皮術を施行しました。手術では、瘢痕を含む皮膚を部分的に組み合わせながら切除し、皮膚を90度回転させて戻す方法を選択しています。線状に集中していたリストカット痕を分散させることで、視認性を低下させることを目的としました。
術後経過としては、途中で一部に皮膚感染を認めましたが、適切な処置により大きな問題なく改善しました。その後は経過良好で、時間の経過とともに傷跡は徐々に薄くなり、横方向に連続していたリストカット痕はほぼ認識できない状態となりました。現在では、見た目上リストカット痕とは分からない印象となり、患者さんご本人も結果に大きな満足を示されています。
本症例は、多発性・横走性のリストカット痕に対して、戻し植皮術が有効な選択肢となり得ることを示す一例と考えられます。