両鼠径部色素沈着 - きずときずあとのクリニック 豊洲院

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両鼠径部色素沈着

美容外科術後傷跡部位:臀部・足受傷時期:6カ月以内状態:黒み
初診 治療4回目 現在治療中
30歳女性の脂肪吸引術後に生じた鼠径部の炎症後色素沈着に対し、ロングパルスNd:YAGレーザーとIPLを併用。多層的に色素に作用させ、色調の改善と均一化を図りました。

治療内容

病名

両鼠径部瘢痕

治療内容

ロングパルスNd:YAGレーザー、IPL

治療期間・回数

148日・4回
施術の価格
¥76,500
リスク・副作用
みずぶくれ、かさぶた形成、痛みによる不快感、術後の赤み、腫れ、あざ、出血、熱傷、発疹、瘢痕、軽い出血、色素脱失、色素沈着など。またごく稀に治療箇所の色が周囲の色に比べて一過性に明るくなる、又は暗くなる可能性があります。

村松 英之 医師 コメント

30歳女性。両鼠径部の脂肪吸引術後に生じた色素沈着を主訴に来院されました。術後約3か月の時点で、吸引部皮膚の炎症後色素沈着(post-inflammatory hyperpigmentation, PIH)が明瞭で、特に下着の接触部に沿って帯状の褐色調変化を認めました。鼠径部は解剖学的に皮膚が薄く、かつ日常的に摩擦や圧迫が加わりやすいため、脂肪吸引後の炎症反応が長引き、メラニン沈着として残存しやすい部位です。
診察時、肥厚性瘢痕や硬結は認めず、色素沈着主体の瘢痕変化であったため、外科的治療は適応外と判断しました。治療方針としては、**ロングパルスNd:YAGレーザー(1064 nm)**による深部メラニンへの選択的照射と、**IPL(Intense Pulsed Light)**による表層色素と血管拡張の改善を目的とした併用治療を選択しました。Nd:YAGレーザーは真皮層まで到達し、炎症後に沈着した深在性メラニンに対して穏やかに作用します。一方、IPLは波長帯の広い光エネルギーにより表皮の浅い色素や赤みを同時に改善し、肌全体のトーンを整える効果があります。
両者を交互に照射することで、色素の深さに応じた多層的治療が可能となり、単独治療に比べて改善速度が向上する傾向にあります。施術間隔は3〜4週間とし、炎症反応や再沈着を避けるため、照射強度は初期には控えめに設定しました。治療中は遮光・保湿を徹底し、メラニン再活性化の予防も並行して指導しました。
脂肪吸引後の色素沈着は比較的頻度の高い合併症ですが、早期に適切なレーザー・光治療を行うことで、色調の改善と質感の均一化が期待できます。今後も経過を観察しながら、肌状態に応じて照射間隔やパラメータを調整していく予定です。