リストカット瘢痕 - きずときずあとのクリニック 豊洲院

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リストカット瘢痕

リストカット跡部位:腕・腋受傷時期:3年以上前状態:白い
治療前 6ヶ月後 現在治療中
左上腕のリストカット痕に対し、フラクショナルレーザー約10回で改善乏しく、戻し植皮術を選択。線状瘢痕を再構成し、見た目が大きく改善した症例。

術後の経過

術後の経過

治療内容

病名

左上腕瘢痕

治療内容

戻し植皮®術(25㎠以下)

治療期間・回数

523日・レーザー9回、手術1回(通院20回)
施術の価格
¥660,000
リスク・副作用
出血、血腫(皮膚の下に血がたまってしまう) 創感染(バイキン感染)、痛み、腫れ、発赤、 湿疹、色素沈着などが落ち着くまで1年を要する、 傷跡が残る、ひきつれ、薬のアレルギー、 残った糸があとからでてくる、など

村松 英之 医師 コメント

本症例は20代女性の方です。17歳時に左上腕に自傷行為を行い、その後リストカット痕が残存したため、傷跡治療について当院に相談に来られました。診察時には、盛り上がりを伴う太い線状の傷跡が認められ、成熟瘢痕の状態でした。上腕という部位特性上、衣類によっては露出することもあり、見た目の印象を気にされていました。
初期治療として、当院ではフラクショナルレーザーによる治療を開始しました。目的は、盛り上がりを抑え、瘢痕の質感を改善することでした。定期的に治療を継続し、約10回のレーザー治療を行いましたが、凹凸や線状瘢痕としての視認性は残存し、患者さんご自身も「これ以上の改善は難しいのではないか」と感じるようになりました。
そこで、レーザー治療単独での改善には限界があると判断し、治療選択肢として戻し植皮術を説明しました。戻し植皮術では、目立つ傷跡を含む皮膚をやや大きめに切除し、その皮膚を90度回転させて戻すことで、線状瘢痕の印象を変えることを目的とします。本症例では、太く目立っていたリストカット痕を切除し、一本の縦方向の傷跡として再構成しました。
術後経過は良好で、明らかな合併症は認めませんでした。傷跡は全体としてなだらかになり、境界部も目立ちにくい印象となっています。線状に集中していたリストカット痕が整理されたことで、見た目の印象は大きく改善しました。現在、患者さんは日常生活において特に支障なく過ごされており、治療結果にも満足されています。
本症例は、フラクショナルレーザー治療を十分に行った後でも改善が乏しい太いリストカット痕に対して、戻し植皮術が有効な選択肢となり得ることを示す一例です。