リストカット瘢痕 - きずときずあとのクリニック 豊洲院

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リストカット瘢痕

リストカット跡部位:腕・腋受傷時期:3年以上前状態:白い
治療前 1年2ヶ月後 現在治療中
前腕に広がるリストカット痕に対し、約3×12cmで戻し植皮術を実施。術後1年で半袖も自然に着られるようになり、高い満足が得られた症例。

術後の経過

術後の経過

治療内容

病名

左前腕瘢痕

治療内容

戻し植皮®術(50㎠以下)

治療期間・回数

488日・手術1回(通院12回)
施術の価格
¥770,000
リスク・副作用
出血、血腫(皮膚の下に血がたまってしまう) 創感染(バイキン感染)、痛み、腫れ、発赤、 湿疹、色素沈着などが落ち着くまで1年を要する、 傷跡が残る、ひきつれ、薬のアレルギー、 残った糸があとからでてくる、など

村松 英之 医師 コメント

本症例は30代女性の方です。20歳頃に自傷行為を行い、その後前腕にリストカット痕が残存していました。診察時には、太い傷跡と細い傷跡が混在しており、前腕に一定の広さで分布している状態でした。瘢痕は成熟しており、線状瘢痕として視認性の高い印象を与えていました。
患者さんはお子様を一人育てておられ、「将来この傷跡を子どもにどう思われるのか」という点に強い不安を抱えていました。また、夏場に半袖を着ることができないことも大きな悩みとなっており、日常生活や服装の選択に制限を感じて当院を受診されました。十分な説明と相談のうえ、傷跡の印象を大きく変える治療として戻し植皮術を希望されました。

本症例では、前腕のリストカット痕を含む約3×12cmの範囲に対して戻し植皮術を施行しました。線状に集中していた傷跡を皮膚の向きを変えて再構成することで、リストカット痕としての特徴を弱め、周囲皮膚となじませることを目的としています。術後の生着は良好で、明らかな合併症は認めませんでした。

術後は外用としてシルビロンを使用しながら経過観察を行いました。時間の経過とともに傷跡は徐々に落ち着き、色調や質感も改善していきました。それに伴い、患者さん自身の心理的負担も次第に軽減していきました。

術後約1年が経過した夏の時期には、「もう腕を出しても大丈夫だと感じられるようになった」との実感を得られ、半袖を着ることに対する抵抗感はほとんどなくなりました。現在では、外出時も傷跡を意識することなく自然に腕を出して生活されており、治療結果に高い満足を示されています。術後約1年で治療は終了となりました。

本症例は、比較的広い範囲に分布するリストカット痕に対して戻し植皮術を行うことで、外見だけでなく生活の質や将来への不安を大きく改善できた一例と考えられます。