色素異常を伴った成熟瘢痕(赤み・黒みが残る傷跡) | きずときずあとのクリニック 豊洲院・銀座院 | 東京都江東区・中央区の形成外科・美容外科

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色素異常を伴った成熟瘢痕(赤み・黒みが残る傷跡)

色素沈着を伴った成熟瘢痕とは

受傷から半年以上が経過して炎症が落ち着いているにもかかわらず、赤み(毛細血管拡張)黒み(炎症後色素沈着)が残っている傷跡を指します。
機能障害は少ないものの、見た目の印象に大きく影響するため、整容的・心理的な治療ニーズが高いタイプです。

主な症状・特徴

  • 傷跡の赤みが長く続いている(血流が多い状態)
  • 茶色〜黒っぽく色素沈着している
  • 白く抜けた部分がある場合、周囲の肌との差で目立つ
  • 赤みと黒みが混在するケースも多い

当院での治療方針

1. 基本ケア(最優先)

  • 遮光・保湿・摩擦回避を徹底
  • ビタミンA外用(ターンオーバー促進)、ハイドロキノン外用(メラニン合成抑制)を併用

2. 内服治療(主に黒み対策)

  • シナール(ビタミンC)
  • ユベラ(ビタミンE)
  • トランサミン
    ※いずれも自費処方

3. レーザー治療(原則月1回)

  • 赤みに対して:ロングパルスNd:YAGレーザー、POTENZA、フラクショナルレーザー
  • 黒みに対して:QスイッチYAGレーザー、QスイッチALEX、IPL、POTENZA導入治療
    ※赤みがある場合は、赤→黒の順番で治療を行います

4. 評価機器(必要に応じて)

  • アンテラ(3D肌分析)を用いて赤み・黒みを数値化し、治療の順序や効果を可視化

治療期間の目安

  • 月1回の治療で約1年(10回前後)が目安
  • 濃い色や体質によっては長期化することがあります

よくある質問(FAQ/色素異常を伴った成熟瘢痕)

赤みと黒み、どちらを先に治療するのですか?
両方ある場合は赤みを優先します。赤みが残っていると黒み治療のレーザー効果が出にくいためです。
なぜ赤みが長く残るのですか?
白くなった瘢痕の下に新しい毛細血管が透けて見えている状態です。部位や体質によっては長く続くことがあります。
一度赤みが引いたのにまた出てきました。大丈夫ですか?
運動や入浴、気温差などで毛細血管が一時的に拡張し、赤く見えることがあります。時間が経てば落ち着きます。
お風呂やお酒のあとに赤くなるのは悪化ですか?
悪化ではなく一時的な血流反応です。ただし、赤みは治るのに数年かかることもあり、数年経っても残っている方もいます。気になる場合はレーザーやスキンケアを継続してみてください
黒みは自然に薄くなりますか?
遮光とスキンケアを続ければ数年かけて薄くなることもありますが、残るケースもあるため早期の治療が望ましいです。
自宅でできるケアはありますか?
紫外線対策、保湿、ビタミンA・ハイドロキノンの外用が効果的です。
赤みと黒みの治療を同時にできますか?
基本は赤→黒の順です。赤みが落ち着いたら黒み治療を追加していきます。
アンテラとは何ですか?
赤み・黒みを数値化できる画像機器です。治療効果をわかりやすく説明するのに役立ちます。
治療はどれくらい続ければいいですか?
月1回を約1年(10回程度)が目安です。濃い色や体質によってはさらに長期化する場合もあります。
保険は使えますか?
レーザーや内服治療は原則すべて自費です。

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