リストカット瘢痕 - きずときずあとのクリニック 豊洲院

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リストカット瘢痕

リストカット跡部位:腕・腋受傷時期:3年以上前状態:白い
治療前 1年後 現在治療中
フラクショナルレーザー約10回で改善しなかった広範囲のリストカット痕に対し、局所麻酔下で戻し植皮術を実施。術後1年で腕を自然に出せるようになった症例。

術後の経過

術後の経過

治療内容

病名

左前腕瘢痕

治療内容

戻し植皮®術(100㎠以下)

治療期間・回数

407日・手術1回(通院11回)
施術の価格
¥1,100,000
リスク・副作用
出血、血腫(皮膚の下に血がたまってしまう) 創感染(バイキン感染)、痛み、腫れ、発赤、 湿疹、色素沈着などが落ち着くまで1年を要する、 傷跡が残る、ひきつれ、薬のアレルギー、 残った糸があとからでてくる、など

村松 英之 医師 コメント

本症例は30代後半の女性の方です。10代半ばから約2年間にわたり自傷行為を繰り返し行い、その結果、左前腕に広範囲のリストカット痕が残存していました。20代半ばには、傷跡の改善を目的として他院美容外科にてフラクショナルレーザー治療を複数回受けており、治療回数は約10回に及んでいましたが、十分な改善は得られなかったとのことです。
診察時には、左前腕に線状のリストカット痕が広範囲に分布しており、レーザー治療後の変化は限定的でした。これまでの治療経過や瘢痕の性状を踏まえ、レーザー治療の継続による改善は難しいと判断し、治療選択肢として戻し植皮術を提案しました。十分な説明のうえ、患者さんも戻し植皮術を希望され、治療を行うこととなりました。

戻し植皮術は局所麻酔下で施行しました。手術自体は問題なく終了し、術後の生着も良好でした。術後は外用剤を使用しながら経過観察を行い、時間の経過とともに傷跡は徐々に薄くなっていきました。患者さん自身も、腕の状態が着実に改善していることを実感され、治療経過に満足されていました。

経過中、一時的に毛穴の詰まりが目立つ時期がありましたが、適切な経過観察のもとで徐々に改善し、大きな問題には至りませんでした。その後は瘢痕の硬さも次第に軽減し、術後約8ヶ月の時点では、傷跡の盛り上がりはほぼ平坦となりました。

当初は化粧を用いて傷跡をカバーしながら生活されていましたが、術後約1年が経過した頃には、「ほとんど傷跡が気にならなくなった」と感じるようになり、自然に腕を露出できるようになりました。現在では、日常生活において傷跡を意識する場面は大きく減少し、治療は術後約1年で終了となっています。

本症例は、長期間にわたるリストカット痕およびレーザー治療無効例に対して、戻し植皮術が有効な選択肢となり得ることを示す一例です。