リストカット瘢痕 - きずときずあとのクリニック 豊洲院

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リストカット瘢痕

リストカット跡部位:腕・腋受傷時期:3年以上前状態:白い
治療前 8ヶ月後 現在治療中
太く盛り上がったリストカット痕に対し、レーザー治療の限界を考慮して戻し植皮術を実施。看護師としての生活背景も踏まえ、術後8ヶ月で高い満足が得られた症例です。

術後の経過

術後の経過

治療内容

病名

左前腕瘢痕

治療内容

戻し植皮®術(25㎠以下)

治療期間・回数

281日・手術1回(通院13回)
施術の価格
¥660,000
リスク・副作用
出血、血腫(皮膚の下に血がたまってしまう)創感染(バイキン感染)、痛み、腫れ、発赤、湿疹、色素沈着などが落ち着くまで1年を要する、傷跡が残る、ひきつれ、薬のアレルギー、残った糸があとからでてくる、など

村松 英之 医師 コメント

本症例は20代女性の方です。10代後半に左手首に自傷行為を行い、その結果、リストカット痕が残存していました。特に1本の太い傷跡が盛り上がりを伴って目立つ状態で、周囲皮膚との質感差も大きく、視認性の高い傷跡となっていました。
これまで複数の医療機関で相談を行い、多くの施設でレーザー治療を提案されていましたが、「本当に良くなるのか分からない」という不安が強く、最終的に当院を受診されました。診察では、瘢痕が太く硬さを伴っており、皮下に明らかな線維性変化を触知しました。このような性状のリストカット痕に対しては、レーザー治療単独では十分な改善が得られにくいと判断しました。
また、患者さんの職業は看護師であり、業務上、手首を露出する場面が避けられないという背景がありました。常に傷跡を隠し続けることによる心理的負担や、今後も長期にわたり気にし続ける可能性を考慮し、「同じ傷跡を薄くする」よりも、「違う印象の傷跡に変える」治療として、戻し植皮術を提案しました。
手術は、皮下に硬結を伴う太いリストカット痕を含む範囲に限定して行い、過度に広範囲とならないよう配慮しました。戻し植皮術により、線状で目立ちやすい瘢痕を面状の傷跡へと再構成し、視線の集中を分散させることを目的としています。
術後経過は良好で、明らかな合併症は認めませんでした。術後約8ヶ月の時点で、傷跡は徐々に落ち着き、患者さんご本人から「本当にこの手術を受けてよかった」との言葉をいただいています。リストカット痕に対する治療では、瘢痕の性状だけでなく、生活背景や職業を含めた総合的な判断が重要であり、本症例はその一例と考えられます。