経過観察 症例集 – きずときずあとのクリニック 豊洲院

きずときずあとのクリニック

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経過観察 症例集

当院で治療中の経過写真を公開

症例写真一覧

初診 治療5回目 現在治療中

フェイスリフト後皮膚壊死 肥厚性瘢痕

美容外科術後傷跡部位:顔受傷時期:6カ月以内状態:盛り上がり
フェイスリフト術後に生じた左耳前・頬部の肥厚性瘢痕に対し、ポテンツァとケナコルト注射、ステロイドテープを併用。赤みと盛り上がりが徐々に改善しています。
この患者様は50代の女性で、韓国でフェイスリフト手術を受けた後に生じた左耳前部および左頬部の赤く盛り上がった傷跡についてご相談に来院されました。特に左耳の前から頬にかけての傷跡が目立ち、時間が経過しても平らにならず、鏡を見るたびに気になってしまうとのことでした。
診察では、フェイスリフトの切開線に沿って、赤みと隆起を伴う肥厚性瘢痕を認めました。術後の経過を詳しく伺うと、手術時に一部皮膚の血流障害が生じ、皮膚壊死(エスカー形成)を起こした可能性が考えられました。このように創部の治癒が不良であった場合、その後の修復過程で炎症が長引き、肥厚性瘢痕へ移行することがあります。

フェイスリフト後の傷跡や、治癒遅延を伴った術後瘢痕に対しては、炎症を抑えながら組織を徐々に平坦化していく治療が重要となります。本症例では、瘢痕の赤みと盛り上がりを同時に改善する目的で、ポテンツァによる治療を中心に行いました。ポテンツァは、マイクロニードルを用いて真皮層に高周波エネルギーを与えることで、慢性的な炎症を鎮静化し、瘢痕組織の再構築を促す治療です。

さらに、補助的治療としてエクラープラスター(ステロイドテープ)の貼付およびケナコルト注射を併用し、炎症と線維増殖を抑制しました。治療を重ねるごとに、赤みは徐々に軽減し、盛り上がりも少しずつ平らになってきています。

現在も治療は継続中ですが、経過は良好で、今後もポテンツァを中心とした治療を行いながら、さらに目立ちにくい状態を目指していく予定です。フェイスリフト後の肥厚性瘢痕は時間を要することが多いものの、適切な治療を継続することで改善が期待できます。
初診 治療2回目 現在治療中

鼻下肥厚性瘢痕

美容外科術後傷跡部位:顔受傷時期:2年状態:赤み
人中短縮術後に残った赤みと凹みを伴う傷跡に対し、ポテンツァを3回施行。赤みが薄くなり、凹みも改善し、化粧で隠しやすくなりました。
この患者様は20代の女性で、人中短縮術後に左鼻翼基部から鼻の下にかけて残った赤みと凹みを伴う傷跡が気になり来院されました。正面から見たときや会話中に視線が集まりやすい部位であり、メイクでも完全には隠せないことから、日常生活の中で強いストレスを感じていたとのことです。
診察では、左鼻翼基部に赤みを伴う陥凹性瘢痕を認めました。人中短縮術後の傷跡は、皮膚の緊張や血流の影響を受けやすく、特に片側のみ赤みや凹みが強調されるケースがあります。このような瘢痕では、炎症が長引くことにより赤みが残存し、同時に皮膚の再構築が不十分なため凹みが目立つことが少なくありません。
本症例では、炎症の鎮静と凹みの改善を同時に目指す治療として、ポテンツァによる治療を選択しました。ポテンツァはマイクロニードルを用いて真皮層に高周波エネルギーを与えることで、瘢痕部の炎症を落ち着かせながら皮膚の再構築を促す治療であり、赤みと凹みを併せ持つ傷跡に適しています。
治療は計3回施行しました。その結果、赤みは徐々に薄くなり、凹みも改善し、ファンデーションで十分にカバーできる状態となりました。患者様ご本人からも「化粧がとても楽になった」「傷跡を気にせず過ごせるようになった」とのお言葉をいただいています。
美容外科手術後の傷跡は完全に消えることはありませんが、目立たなくなり、日常生活で意識せずに過ごせる状態に近づけることが治療の大きな目標です。本症例は、その一例といえます。
初診 治療4回目 現在治療中

鼻孔裂傷後成熟瘢痕

怪我や事故などの傷跡部位:顔受傷時期:3年以上前状態:盛り上がり
外傷後の肥厚性した成熟瘢痕に対し、フラクショナルレーザーを継続治療。5回施行時点で盛り上がりが徐々に平坦化し、改善を認めています。
この患者様は30代の男性で、10年以上前の怪我をきっかけに生じた盛り上がった白い傷跡についてご相談に来院されました。これまでに複数の医療機関で治療を受けられ、赤みや炎症は改善したものの、白く盛り上がった部分だけが残り、なかなか変化しないことに長年悩まれていたとのことです。
診察では、外傷後に形成された成熟した肥厚性瘢痕を認めました。肥厚性瘢痕は、時間の経過とともに赤みや炎症が落ち着いても、線維成分が過剰に残ることで、白く硬く盛り上がった状態が持続することがあります。本症例でも、炎症性の要素は改善している一方で、瘢痕の厚みと硬さが主な問題となっていました。
これまでの治療歴を踏まえ、本症例ではフラクショナルレーザーによる段階的な治療を提案しました。フラクショナルレーザーは、瘢痕組織に微細な熱刺激を与えることで、硬くなった組織を少しずつ再構築し、盛り上がりを平らにしていく治療です。イメージとしては、膨らんだパンに少しずつ穴をあけていくことで、徐々に高さが落ち着いていくような変化を目指します。
治療は回数を重ねることが重要であり、本症例では継続的にフラクショナルレーザーを行いました。5回施行した時点でも一部に盛り上がりは残存していますが、初診時と比較すると明らかに平坦化が進み、見た目の変化もはっきりと確認できる状態となっています。
患者様ご自身も改善を実感されており、現在もさらなる改善を目指して治療を継続されています。肥厚性瘢痕は一度で大きく変化するものではありませんが、適切な治療を根気よく続けることで、少しずつ見た目の改善が期待できます。
初診 治療3回目 現在治療中

目頭切開後未成熟瘢痕

美容外科術後傷跡部位:顔受傷時期:6カ月以内状態:赤み
目頭切開後の凹みを伴う傷跡に対し、ポテンツァ4回とヒアルロン酸注入を併用。凹みが改善し、傷跡が目立ちにくくなりました。
この患者様は20代の女性で、目頭切開後に残った傷跡の凹みと広がりが気になり来院されました。正面から見たときだけでなく、角度や表情によって傷跡が強調されて見えることに悩まれており、「メイクでも隠しきれない」「人と目を合わせるのが気になる」と感じることが増えていたとのことです。
目頭切開の傷跡は、手術デザインや縫合方法、術後の経過によって仕上がりが大きく左右されます。特に目頭部は皮膚の緊張が非常に強い部位であるため、創部が横に引っ張られやすく、時間の経過とともに傷跡が広がったり、中央が凹んで見えたりすることが少なくありません。このような理由から、目頭切開の傷跡で悩まれて受診される方は比較的多くみられます。
診察では、目頭部に陥凹を伴う瘢痕を認め、皮膚の菲薄化と周囲組織との質感の差が目立つ状態でした。本症例では、凹みを改善しつつ皮膚の質感を整える目的で、ポテンツァによる治療を4回行いました。ポテンツァは、マイクロニードルを用いて真皮層に高周波エネルギーを与えることで、瘢痕部の再構築を促し、凹みや質感の改善を図る治療です。
さらに、陥凹が目立つ部分に対してはヒアルロン酸注入を併用し、皮膚のボリュームを補いながら傷跡の輪郭をなだらかに整えました。これらの治療を組み合わせることで、凹みは改善し、目頭切開の傷跡自体も以前より目立ちにくくなっています。
治療後は「傷跡を気にせず目元を見られるようになった」とのお言葉をいただき、患者様にも大変ご満足いただけました。目頭切開の傷跡は、適切な治療を行うことで見た目の印象を大きく改善できる可能性があります。
初診 治療2回目 現在治療中

両鼻翼基部肥厚性瘢痕

美容外科術後傷跡部位:顔受傷時期:6カ月以内状態:赤み
小鼻縮小術後に残った鼻翼基部の陥凹性瘢痕に対し、POTENZA®を用いた真皮リモデリングを開始。凹みと質感の改善を図り、自然な仕上がりを目指しています。
30代女性。3か月前(2024年12月7日)に他院で**小鼻縮小術(alar base reduction)**を受けられ、その術後瘢痕の凹みを主訴に当院を受診されました。創部は鼻翼基部に沿う線状瘢痕で、外見上は清潔に治癒しているものの、皮膚の軽度な陥凹と周囲の質感の不均一を認めました。発赤や肥厚はみられず、**成熟過程にある陥凹性瘢痕(atrophic scar)**と診断しました。
手術自体は技術的に丁寧で縫合法も適切でしたが、術後の瘢痕管理に関する十分な説明がなされていなかったと推察されました。実際、他院で同様の手術を受けた患者からも、「医師からの説明不足」や「術後の質感変化への不満」を理由に当院を受診されるケースが多く見受けられます。小鼻縮小術は、皮膚張力や表情筋の動きの影響を受けやすい部位であり、わずかな組織収縮でも陥凹や左右差が強調されやすい手術です。そのため、術後早期からの瘢痕評価とリモデリング介入が非常に重要です。
本症例では、凹みと皮膚の滑らかさを改善する目的でPOTENZA®(マイクロニードルRF)を選択しました。POTENZAは真皮層に高周波エネルギーを照射し、線維芽細胞の活性化を通じてコラーゲン新生と皮膚再構築を促進します。陥凹性瘢痕に対しては、RFの熱作用により瘢痕底部の組織収縮と再生を誘導し、自然なボリューム回復が期待できます。
治療は1か月間隔で複数回を計画し、初回照射後には凹みの輪郭がやや滑らかになり、患者本人も「化粧がしやすくなった」と実感を示されました。今後も皮膚反応をみながら出力や深度を調整し、自然な皮膚質感の再構築を目指します。
本症例は、術後管理や期待値調整の重要性を示す一例であり、“手術は成功しても満足度が低い”という術後ギャップを補う形成的フォローアップの意義を再確認させるケースでした。
初診 治療6回目 現在治療中

右頬成熟瘢痕

怪我や事故などの傷跡部位:顔受傷時期:2年状態:盛り上がり
幼少期外傷による成熟瘢痕に対し、POTENZA®で真皮再構築を行い、追加でCureJet®を併用。陥凹と質感が改善し、自然な平坦性が得られました。
30代女性。右頬に幼少期の外傷による瘢痕を認めました。過去に他院で瘢痕修正術を受けており、線状ではあるものの幅がやや広く、中央部に軽度の陥凹を伴う瘢痕となっていました。手術後数年を経過し、炎症や硬結はなく成熟瘢痕の状態でしたが、質感と平坦性の改善を希望され来院されました。
初期治療として、瘢痕の凹凸と皮膚質感の改善を目的に**POTENZA®(マイクロニードルRF)**治療を選択しました。POTENZAは微細な針から高周波エネルギーを照射し、真皮層におけるコラーゲン新生とリモデリングを促進します。これにより、瘢痕部の硬さや凹凸が緩和され、皮膚の張りと滑らかさが改善します。本症例では4回の施術を行い、陥凹の軽減と質感の均一化が得られました。
その後、さらに自然な仕上がりを求める希望があり、**CureJet®(キュアジェット)による追加治療を導入しました。CureJetは高圧ジェット技術を用いて皮膚表層を微細に剥離し、同時に薬剤を皮内へ均一に導入する装置です。表皮下の浅層リモデリングを誘導しつつ、薬剤の物理的注入によって一時的な膨隆効果(volumizing effect)**を得ることができます。さらに、その刺激により線維芽細胞が活性化され、新しいコラーゲンが生成されるため、効果が持続的に現れます。
POTENZAが真皮中層のリモデリングを担うのに対し、CureJetは浅層の質感と滑らかさの改善に優れており、両者を組み合わせることで多層的な瘢痕修復が可能になります。本症例でも、CureJet施行後に皮膚表面の滑らかさが増し、光の反射が均一化してきています。
今後も治療間隔をあけながらCureJetを数回継続し、再生過程の安定を確認したうえで仕上げのレーザー治療を検討する予定です。本症例は、POTENZAとCureJetを段階的に組み合わせることで、陥凹性瘢痕の質感改善に良好な経過を示した症例といえます。
初診 治療4回目 現在治療中

豊胸後瘢痕

美容外科術後傷跡部位:胸・腹・背中受傷時期:1年状態:黒み
豊胸術後に生じた腋窩の肥厚性瘢痕に対し、ロングパルスNd:YAGレーザーを中心に、フラクショナルレーザー、ケナコルト注射、エクラープラスターを併用。赤みと隆起が改善し、自然な質感へ近づきました。
28歳女性。豊胸術後に生じた左腋窩部の肥厚性瘢痕を主訴に来院されました。手術は約1年前に他院で行われており、腋窩切開によるアプローチでシリコンインプラントを挿入されたとのことです。腋窩部の創部は線状に赤く盛り上がっており、軽度の疼痛とつっぱり感を伴っていました。臨床的に**肥厚性瘢痕(hypertrophic scar)**と診断しました。
腋窩は皮膚の動きが大きく、さらに汗腺や皮脂腺が多いため、術後感染や炎症が生じやすい部位です。豊胸術後の腋窩瘢痕は、張力と炎症の両方の影響を受けやすく、ケロイド体質でなくとも肥厚化することがあります。また、下着や腕の動作による摩擦・圧迫が持続的に加わることで、炎症が遷延しやすい点も特徴です。
本症例に対しては、まず炎症の制御と赤みの軽減を目的にロングパルスNd:YAGレーザーを中心とした治療を行いました。Nd:YAGレーザーは真皮内の拡張毛細血管に作用し、瘢痕内の血流と炎症性サイトカインの発現を抑制することで、赤みと硬さを緩和します。さらに、フラクショナルレーザーを併用して皮膚表面のリモデリングを促進し、質感と柔軟性の改善を図りました。
瘢痕の盛り上がりが強い部位には、ケナコルト注射を局所的に併用し、線維芽細胞の過剰増殖を抑制しています。また、治療間の期間には**エクラープラスター(ステロイド貼付剤)**を用いて炎症反応を穏やかに維持するよう指導しました。これらを組み合わせることで、瘢痕の隆起を徐々に平坦化させ、赤みの減退とともに質感も自然な皮膚に近づいています。
豊胸術後の腋窩瘢痕は、張力・発汗・摩擦といった環境要因が複雑に関与するため、単一治療では限界があります。レーザー・注射・外用を組み合わせた包括的治療戦略によって、より良好な審美的結果を得ることができます。本症例でも、今後も経過を観察しながら再発防止と長期的な安定化を目指して治療を継続していく予定です。
初診 治療4回目 現在治療中

顔面肥厚性瘢痕

美容外科術後傷跡部位:顔受傷時期:2年状態:赤み
炭酸ガスレーザー後に赤みと肥厚を残したニキビ跡に対し、ポテンザとロングパルスNd:YAGレーザーを併用。炎症を抑えつつ再生を促し、自然な肌質へ改善しました。
この患者様は30代の男性で、ニキビ跡治療として他院で「タイムピール」と呼ばれる炭酸ガスレーザーによるアブレーション後にケミカルピーリングを併用された症例です。近年、このような強いアブレ―ティブ治療を受けられる方が一定数いらっしゃいますが、実際には赤みや盛り上がり、そして長期的な炎症を残すケースが少なくありません。炭酸ガスレーザーで皮膚表面を削る治療は、皮膚再生を促す一方で、真皮構造に大きな熱損傷を与えるため、結果的に「白くテカテカした艶肌(いわゆる羊皮紙様)」のような人工的な質感を残すことがあります。これは皮脂腺や毛包構造の破壊によって、光沢が強く、自然な肌理を失った状態です。
本症例も赤みが強く、部分的に肥厚性変化を伴う状態で来院されました。こうした炎症後の肥厚性変化や紅斑に対しては、ポテンザ(マイクロニードルRF)による治療が最も有効です。ポテンザは皮下深部の炎症を穏やかに抑えつつ、コラーゲン再構築を促すことで、皮膚の硬さや赤みを改善します。また、ロングパルスNd:YAGレーザーを併用することで、浅層の血管拡張や慢性炎症による紅斑にもアプローチでき、相乗的な治療効果が得られます。実際に本患者では、ポテンザとロングパルスNd:YAGレーザーを4回併用した結果、炎症と赤みが著明に改善しました。近年では、デコボコや炎症性のニキビ跡に対しては、こうした非アブレ―ティブな再生的治療が主流となっています。皮膚損傷を最小限に抑えながら真皮を再構築することが、自然で滑らかな肌の回復につながると考えています。
初診 治療8回目 現在治療中

両肘 脂肪吸引後肥厚性瘢痕

美容外科術後傷跡部位:臀部・足受傷時期:6カ月以内状態:赤み
両上腕脂肪吸引後に肘部へ残った肥厚性瘢痕に対し、ポテンザを8回施行。炎症を抑えつつ真皮再構築を促し、赤みと硬さが改善し平坦化しました。
この患者様は20代の女性で、約8年前に両上腕の脂肪吸引を受けられた後、肘部に肥厚性瘢痕が残存した症例です。脂肪吸引では、カニューレ(吸引管)の挿入部として肘部に小切開を加えることが多く、その部位は術後に皮膚の張力がかかりやすく、炎症が長引くと瘢痕が盛り上がる傾向があります。本症例では、瘢痕部に赤みと硬さが残っており、炎症性肥厚性瘢痕の状態と判断しました。治療の目的は、まず炎症を鎮静化させ、皮膚内部の線維化を緩めながら滑らかな質感に導くことです。そこで、真皮層の再構築と抗炎症作用を兼ね備えたポテンザ(マイクロニードルRF)による治療を提案しました。ポテンザは微細な針を皮膚に刺入し、真皮層に高周波エネルギーを照射することで、炎症を抑制しつつコラーゲン再生を促進する治療です。瘢痕内部の過剰な線維束を緩めると同時に、赤みの原因である毛細血管拡張を沈静化させる効果もあります。治療は1〜2ヶ月間隔で計8回実施し、経過とともに硬さの軽減と赤みの消退が認められました。最終的には皮膚表面が平坦化し、色調の均一性も改善しています。脂肪吸引後の瘢痕は小さく見えても、張力や摩擦の影響で長期的な炎症を伴うことが多いため、ポテンザのように「炎症を抑えながら再生を促す治療」が非常に効果的です。
初診 治療2回目 現在治療中

上口唇瘢痕

怪我や事故などの傷跡部位:顔受傷時期:6カ月以内状態:赤み
自動車事故による顔面裂創に対し、受傷早期から湿潤療法を行い、上皮化後にPOTENZA®を導入。瘢痕の肥厚と赤みを抑え、質感の良好な治癒が得られました。
30代女女性。自動車事故により顔面に裂創を受傷し、当院を受診されました。受傷直後から「できるだけ傷跡をきれいに治したい」との希望があり、初診時より瘢痕形成の最小化を目的とした早期治療を開始しました。創部は清潔で感染兆候を認めず、一次縫合が不要な浅い損傷であったため、ハイドロコロイド製剤による湿潤環境の維持と、フィブラトスプレーによる肉芽形成促進を組み合わせました。これにより上皮化を早期に誘導し、乾燥や二次感染を防止しました。
受傷後約2か月の時点で上皮化は完了し、炎症後紅斑が主体の瘢痕へと移行していました。この段階で、**POTENZA®(マイクロニードルRF)**治療を導入しました。POTENZAは微細針による機械的刺激と高周波エネルギーによって真皮リモデリングを促し、線維芽細胞活性化と血管新生抑制を同時に行うことができます。そのため、早期からのPOTENZA治療は瘢痕の肥厚化(肥厚性瘢痕)を予防し、赤みを軽減する効果が期待されます。
また、POTENZAは真皮深層への熱刺激によりコラーゲン再構築を促進し、皮膚の滑らかさと質感を早期に改善することが知られています。本症例でも、熱エネルギーを皮下深部に適度に届けることで線維化反応をコントロールし、結果として瘢痕の盛り上がりや硬化を最小限に抑えることができました。
外傷後の瘢痕形成は、初期治療の質によって予後が大きく変わります。今回のように受傷早期から湿潤環境と再生医療的アプローチ(POTENZA)を併用することで、審美的にも非常に良好な結果が得られました。今後も経過を観察し、皮膚色調の安定と質感改善を目的に継続的なスキンリモデリングを行っていく予定です。