経過観察 症例集 – きずときずあとのクリニック 豊洲院
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経過観察 症例集
経過観察 症例集
当院で治療中の経過写真を公開
原因
美容外科術後傷跡
怪我や事故などの傷跡
リストカット跡
部位
顔
腕・腋
胸・腹・背中
臀部・足
受傷時期
6ヶ月以内
1年
2年
3年以上前
状態
赤み
黒み
白い
凹み
盛り上がり
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46件の症例があります
症例写真一覧
初診
治療5回目 現在治療中
頸部肥厚性瘢痕
怪我や事故などの傷跡
部位:顔
受傷時期:3年以上前
状態:赤み
頸部手術後の肥厚性瘢痕に対し、形態は安定していたため色調改善を目的にロングパルスNd:YAGレーザー治療を行いました。約8回の治療で赤みが軽減し、高い満足が得られました。
本患者は30代の女性の方です。
3年前に頸部の手術を受けられ、その術後に肥厚性瘢痕を形成したため、他院形成外科にて瘢痕形成術が行われていました。術後はエクラープラスターによる保存的治療を継続されていましたが、十分な改善が得られず、傷跡の見た目を主訴に当院を受診されました。
初診時、頸部の傷跡は大きな盛り上がりはなく、ある程度平坦化は得られている状態でした。一方で、瘢痕部には赤みを主体とした色調変化が残存しており、視覚的に目立つことが患者様の最大の悩みとなっていました。頸部は露出部位であるため、わずかな色調異常でも日常生活上のストレスにつながりやすい部位です。
以上の所見から、本症例では形態的な問題よりも色素・血管成分の残存が主な原因であると判断しました。そのため、まずはロングパルスNd:YAGレーザーによる色調改善を治療の中心とする方針としました。初期治療として同レーザーを導入し、瘢痕部の赤みや色むらの改善を目的に、計画的な治療を開始しています。
治療は約1年にわたり継続し、回数を重ねるごとに徐々に色味の改善が認められました。特に治療8回終了時点では、瘢痕部の赤みが大きく軽減し、周囲皮膚とのなじみも良好となりました。患者様ご本人からも「以前より目立たなくなり、首元を気にせず過ごせるようになった」との評価が得られています。
頸部の傷跡では、隆起が落ち着いた後も色調異常が長期に残存するケースが少なくありません。本症例のように、瘢痕の状態を正確に評価し、形態と色調を分けて治療戦略を立てることで、満足度の高い結果につながります。
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初診
治療4回目 現在治療中
ほくろ除去後右赤唇成熟瘢痕
美容外科術後傷跡
部位:顔
受傷時期:2年
状態:赤み
赤唇部の炭酸ガスレーザー後に白く盛り上がった傷跡が残存した症例です。フラクショナルレーザーを高密度でピンポイント照射し、平坦化と目立ちにくさの改善が得られました。
本患者は30代の女性です。
赤唇部に対して炭酸ガスレーザーによるほくろ除去を受けた後、白く盛り上がった傷跡が残存したため当院を受診されました。診察時、除去部位に一致して白色調を主体とした隆起性の傷跡を認めました。
赤唇部は皮膚が薄く血流が豊富で、周囲との色調差が生じやすい部位です。そのため、炭酸ガスレーザー後に白く盛り上がった傷跡が残ると、赤みのある唇の中に白色が浮き上がり、非常に目立ちやすくなるという特徴があります。わずかな隆起であっても、視覚的な違和感が強く出やすい部位といえます。
本症例では、通常の照射設定では十分な改善が得られにくいと判断し、フラクショナルレーザーを隆起部に対してピンポイントかつ高密度で照射する治療方針としました。赤唇部では中途半端な照射では効果が出にくいため、出力・密度ともにしっかりと設定し、瘢痕組織に十分な刺激を与えることが重要となります。
高密度照射により、一時的に焼痂形成を伴いますが、周囲の正常粘膜・皮膚(ステージ部)を温存しながら、瘢痕組織の再構築を促すことが可能です。その結果、盛り上がりの平坦化に加え、傷跡自体のサイズ縮小と視認性の低下が得られました。
治療後は、白色調の隆起が目立たなくなり、赤唇部全体のなじみが改善しました。患者様ご本人からも高い満足が得られています。
赤唇部の盛り上がった傷跡に対しては、弱い照射ではなく、適切に強度と密度を高めたフラクショナルレーザー治療が重要であり、部位特性と瘢痕の性状を正確に評価した治療選択が、良好な結果につながります。
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初診
治療2回目 現在治療中
左前額部外傷後 未成熟瘢痕
怪我や事故などの傷跡
部位:顔
受傷時期:6カ月以内
状態:赤み
額の怪我後2か月で残った赤みと凹みを伴う傷跡に対し、ポテンツァを1回施行。炎症が落ち着き、凹みも改善しました。
この患者様は、左のおでこを怪我してぶつけ、縫合処置を受けた後に残った凹みと赤みを伴う傷跡が気になり来院されました。受傷後まだ約2か月と比較的早期の段階でしたが、額は非常に目立つ部位であるため、「周囲の人から何度も心配される」「傷跡のことを聞かれるのがつらい」と感じていたとのことです。
診察では、外傷後の炎症がまだ残存しており、赤みを伴った陥凹性の未成熟な傷跡を認めました。受傷後早期の傷跡は、炎症が続くことで赤みが長引き、同時に皮膚の再構築が不十分なため凹凸が目立ちやすくなります。この時期に適切な介入を行うことが、将来的な傷跡の仕上がりを大きく左右します。
本症例では、赤みと凹みを同時に改善する目的で、ポテンツァによる治療を選択しました。ポテンツァは、マイクロニードルを用いて真皮層に高周波エネルギーを与えることで、炎症を早期に鎮静化しながら皮膚の再構築を促す治療です。特に、凹んだ赤い傷跡に対しては、炎症を抑えつつ質感や凹凸を整える効果が期待できます。
治療は1回施行しましたが、施術後には赤みが軽減し、凹みも目立ちにくくなり、患者様ご自身でもはっきりと改善を実感されました。「思っていたより早く変化が出て安心した」とのお言葉もいただいています。
怪我後の傷跡は、早期の段階で適切な治療を行うことで、赤みや凹凸を最小限に抑えることが可能です。本症例は、受傷後早期にポテンツァを導入することで、良好な経過が得られた一例といえます。
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初診
治療5回目 現在治療中
フェイスリフト後皮膚壊死 肥厚性瘢痕
美容外科術後傷跡
部位:顔
受傷時期:6カ月以内
状態:盛り上がり
フェイスリフト術後に生じた左耳前・頬部の肥厚性瘢痕に対し、ポテンツァとケナコルト注射、ステロイドテープを併用。赤みと盛り上がりが徐々に改善しています。
この患者様は50代の女性で、韓国でフェイスリフト手術を受けた後に生じた左耳前部および左頬部の赤く盛り上がった傷跡についてご相談に来院されました。特に左耳の前から頬にかけての傷跡が目立ち、時間が経過しても平らにならず、鏡を見るたびに気になってしまうとのことでした。
診察では、フェイスリフトの切開線に沿って、赤みと隆起を伴う肥厚性瘢痕を認めました。術後の経過を詳しく伺うと、手術時に一部皮膚の血流障害が生じ、皮膚壊死(エスカー形成)を起こした可能性が考えられました。このように創部の治癒が不良であった場合、その後の修復過程で炎症が長引き、肥厚性瘢痕へ移行することがあります。
フェイスリフト後の傷跡や、治癒遅延を伴った術後瘢痕に対しては、炎症を抑えながら組織を徐々に平坦化していく治療が重要となります。本症例では、瘢痕の赤みと盛り上がりを同時に改善する目的で、ポテンツァによる治療を中心に行いました。ポテンツァは、マイクロニードルを用いて真皮層に高周波エネルギーを与えることで、慢性的な炎症を鎮静化し、瘢痕組織の再構築を促す治療です。
さらに、補助的治療としてエクラープラスター(ステロイドテープ)の貼付およびケナコルト注射を併用し、炎症と線維増殖を抑制しました。治療を重ねるごとに、赤みは徐々に軽減し、盛り上がりも少しずつ平らになってきています。
現在も治療は継続中ですが、経過は良好で、今後もポテンツァを中心とした治療を行いながら、さらに目立ちにくい状態を目指していく予定です。フェイスリフト後の肥厚性瘢痕は時間を要することが多いものの、適切な治療を継続することで改善が期待できます。
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初診
治療2回目 現在治療中
鼻下肥厚性瘢痕
美容外科術後傷跡
部位:顔
受傷時期:2年
状態:赤み
人中短縮術後に残った赤みと凹みを伴う傷跡に対し、ポテンツァを3回施行。赤みが薄くなり、凹みも改善し、化粧で隠しやすくなりました。
この患者様は20代の女性で、人中短縮術後に左鼻翼基部から鼻の下にかけて残った赤みと凹みを伴う傷跡が気になり来院されました。正面から見たときや会話中に視線が集まりやすい部位であり、メイクでも完全には隠せないことから、日常生活の中で強いストレスを感じていたとのことです。
診察では、左鼻翼基部に赤みを伴う陥凹性瘢痕を認めました。人中短縮術後の傷跡は、皮膚の緊張や血流の影響を受けやすく、特に片側のみ赤みや凹みが強調されるケースがあります。このような瘢痕では、炎症が長引くことにより赤みが残存し、同時に皮膚の再構築が不十分なため凹みが目立つことが少なくありません。
本症例では、炎症の鎮静と凹みの改善を同時に目指す治療として、ポテンツァによる治療を選択しました。ポテンツァはマイクロニードルを用いて真皮層に高周波エネルギーを与えることで、瘢痕部の炎症を落ち着かせながら皮膚の再構築を促す治療であり、赤みと凹みを併せ持つ傷跡に適しています。
治療は計3回施行しました。その結果、赤みは徐々に薄くなり、凹みも改善し、ファンデーションで十分にカバーできる状態となりました。患者様ご本人からも「化粧がとても楽になった」「傷跡を気にせず過ごせるようになった」とのお言葉をいただいています。
美容外科手術後の傷跡は完全に消えることはありませんが、目立たなくなり、日常生活で意識せずに過ごせる状態に近づけることが治療の大きな目標です。本症例は、その一例といえます。
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初診
治療4回目 現在治療中
鼻孔裂傷後成熟瘢痕
怪我や事故などの傷跡
部位:顔
受傷時期:3年以上前
状態:盛り上がり
外傷後の肥厚性した成熟瘢痕に対し、フラクショナルレーザーを継続治療。5回施行時点で盛り上がりが徐々に平坦化し、改善を認めています。
この患者様は30代の男性で、10年以上前の怪我をきっかけに生じた盛り上がった白い傷跡についてご相談に来院されました。これまでに複数の医療機関で治療を受けられ、赤みや炎症は改善したものの、白く盛り上がった部分だけが残り、なかなか変化しないことに長年悩まれていたとのことです。
診察では、外傷後に形成された成熟した肥厚性瘢痕を認めました。肥厚性瘢痕は、時間の経過とともに赤みや炎症が落ち着いても、線維成分が過剰に残ることで、白く硬く盛り上がった状態が持続することがあります。本症例でも、炎症性の要素は改善している一方で、瘢痕の厚みと硬さが主な問題となっていました。
これまでの治療歴を踏まえ、本症例ではフラクショナルレーザーによる段階的な治療を提案しました。フラクショナルレーザーは、瘢痕組織に微細な熱刺激を与えることで、硬くなった組織を少しずつ再構築し、盛り上がりを平らにしていく治療です。イメージとしては、膨らんだパンに少しずつ穴をあけていくことで、徐々に高さが落ち着いていくような変化を目指します。
治療は回数を重ねることが重要であり、本症例では継続的にフラクショナルレーザーを行いました。5回施行した時点でも一部に盛り上がりは残存していますが、初診時と比較すると明らかに平坦化が進み、見た目の変化もはっきりと確認できる状態となっています。
患者様ご自身も改善を実感されており、現在もさらなる改善を目指して治療を継続されています。肥厚性瘢痕は一度で大きく変化するものではありませんが、適切な治療を根気よく続けることで、少しずつ見た目の改善が期待できます。
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初診
治療2回目 現在治療中
両鼻翼基部肥厚性瘢痕
美容外科術後傷跡
部位:顔
受傷時期:6カ月以内
状態:赤み
小鼻縮小術後に残った鼻翼基部の陥凹性瘢痕に対し、POTENZA®を用いた真皮リモデリングを開始。凹みと質感の改善を図り、自然な仕上がりを目指しています。
30代女性。3か月前(2024年12月7日)に他院で**小鼻縮小術(alar base reduction)**を受けられ、その術後瘢痕の凹みを主訴に当院を受診されました。創部は鼻翼基部に沿う線状瘢痕で、外見上は清潔に治癒しているものの、皮膚の軽度な陥凹と周囲の質感の不均一を認めました。発赤や肥厚はみられず、**成熟過程にある陥凹性瘢痕(atrophic scar)**と診断しました。
手術自体は技術的に丁寧で縫合法も適切でしたが、術後の瘢痕管理に関する十分な説明がなされていなかったと推察されました。実際、他院で同様の手術を受けた患者からも、「医師からの説明不足」や「術後の質感変化への不満」を理由に当院を受診されるケースが多く見受けられます。小鼻縮小術は、皮膚張力や表情筋の動きの影響を受けやすい部位であり、わずかな組織収縮でも陥凹や左右差が強調されやすい手術です。そのため、術後早期からの瘢痕評価とリモデリング介入が非常に重要です。
本症例では、凹みと皮膚の滑らかさを改善する目的でPOTENZA®(マイクロニードルRF)を選択しました。POTENZAは真皮層に高周波エネルギーを照射し、線維芽細胞の活性化を通じてコラーゲン新生と皮膚再構築を促進します。陥凹性瘢痕に対しては、RFの熱作用により瘢痕底部の組織収縮と再生を誘導し、自然なボリューム回復が期待できます。
治療は1か月間隔で複数回を計画し、初回照射後には凹みの輪郭がやや滑らかになり、患者本人も「化粧がしやすくなった」と実感を示されました。今後も皮膚反応をみながら出力や深度を調整し、自然な皮膚質感の再構築を目指します。
本症例は、術後管理や期待値調整の重要性を示す一例であり、“手術は成功しても満足度が低い”という術後ギャップを補う形成的フォローアップの意義を再確認させるケースでした。
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初診
治療6回目 現在治療中
右頬成熟瘢痕
怪我や事故などの傷跡
部位:顔
受傷時期:2年
状態:盛り上がり
幼少期外傷による成熟瘢痕に対し、POTENZA®で真皮再構築を行い、追加でCureJet®を併用。陥凹と質感が改善し、自然な平坦性が得られました。
30代女性。右頬に幼少期の外傷による瘢痕を認めました。過去に他院で瘢痕修正術を受けており、線状ではあるものの幅がやや広く、中央部に軽度の陥凹を伴う瘢痕となっていました。手術後数年を経過し、炎症や硬結はなく成熟瘢痕の状態でしたが、質感と平坦性の改善を希望され来院されました。
初期治療として、瘢痕の凹凸と皮膚質感の改善を目的に**POTENZA®(マイクロニードルRF)**治療を選択しました。POTENZAは微細な針から高周波エネルギーを照射し、真皮層におけるコラーゲン新生とリモデリングを促進します。これにより、瘢痕部の硬さや凹凸が緩和され、皮膚の張りと滑らかさが改善します。本症例では4回の施術を行い、陥凹の軽減と質感の均一化が得られました。
その後、さらに自然な仕上がりを求める希望があり、**CureJet®(キュアジェット)による追加治療を導入しました。CureJetは高圧ジェット技術を用いて皮膚表層を微細に剥離し、同時に薬剤を皮内へ均一に導入する装置です。表皮下の浅層リモデリングを誘導しつつ、薬剤の物理的注入によって一時的な膨隆効果(volumizing effect)**を得ることができます。さらに、その刺激により線維芽細胞が活性化され、新しいコラーゲンが生成されるため、効果が持続的に現れます。
POTENZAが真皮中層のリモデリングを担うのに対し、CureJetは浅層の質感と滑らかさの改善に優れており、両者を組み合わせることで多層的な瘢痕修復が可能になります。本症例でも、CureJet施行後に皮膚表面の滑らかさが増し、光の反射が均一化してきています。
今後も治療間隔をあけながらCureJetを数回継続し、再生過程の安定を確認したうえで仕上げのレーザー治療を検討する予定です。本症例は、POTENZAとCureJetを段階的に組み合わせることで、陥凹性瘢痕の質感改善に良好な経過を示した症例といえます。
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初診
治療4回目 現在治療中
豊胸後瘢痕
美容外科術後傷跡
部位:胸・腹・背中
受傷時期:1年
状態:黒み
豊胸術後に生じた腋窩の肥厚性瘢痕に対し、ロングパルスNd:YAGレーザーを中心に、フラクショナルレーザー、ケナコルト注射、エクラープラスターを併用。赤みと隆起が改善し、自然な質感へ近づきました。
28歳女性。豊胸術後に生じた左腋窩部の肥厚性瘢痕を主訴に来院されました。手術は約1年前に他院で行われており、腋窩切開によるアプローチでシリコンインプラントを挿入されたとのことです。腋窩部の創部は線状に赤く盛り上がっており、軽度の疼痛とつっぱり感を伴っていました。臨床的に**肥厚性瘢痕(hypertrophic scar)**と診断しました。
腋窩は皮膚の動きが大きく、さらに汗腺や皮脂腺が多いため、術後感染や炎症が生じやすい部位です。豊胸術後の腋窩瘢痕は、張力と炎症の両方の影響を受けやすく、ケロイド体質でなくとも肥厚化することがあります。また、下着や腕の動作による摩擦・圧迫が持続的に加わることで、炎症が遷延しやすい点も特徴です。
本症例に対しては、まず炎症の制御と赤みの軽減を目的にロングパルスNd:YAGレーザーを中心とした治療を行いました。Nd:YAGレーザーは真皮内の拡張毛細血管に作用し、瘢痕内の血流と炎症性サイトカインの発現を抑制することで、赤みと硬さを緩和します。さらに、フラクショナルレーザーを併用して皮膚表面のリモデリングを促進し、質感と柔軟性の改善を図りました。
瘢痕の盛り上がりが強い部位には、ケナコルト注射を局所的に併用し、線維芽細胞の過剰増殖を抑制しています。また、治療間の期間には**エクラープラスター(ステロイド貼付剤)**を用いて炎症反応を穏やかに維持するよう指導しました。これらを組み合わせることで、瘢痕の隆起を徐々に平坦化させ、赤みの減退とともに質感も自然な皮膚に近づいています。
豊胸術後の腋窩瘢痕は、張力・発汗・摩擦といった環境要因が複雑に関与するため、単一治療では限界があります。レーザー・注射・外用を組み合わせた包括的治療戦略によって、より良好な審美的結果を得ることができます。本症例でも、今後も経過を観察しながら再発防止と長期的な安定化を目指して治療を継続していく予定です。
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初診
治療4回目 現在治療中
顔面肥厚性瘢痕
美容外科術後傷跡
部位:顔
受傷時期:2年
状態:赤み
炭酸ガスレーザー後に赤みと肥厚を残したニキビ跡に対し、ポテンザとロングパルスNd:YAGレーザーを併用。炎症を抑えつつ再生を促し、自然な肌質へ改善しました。
この患者様は30代の男性で、ニキビ跡治療として他院で「タイムピール」と呼ばれる炭酸ガスレーザーによるアブレーション後にケミカルピーリングを併用された症例です。近年、このような強いアブレ―ティブ治療を受けられる方が一定数いらっしゃいますが、実際には赤みや盛り上がり、そして長期的な炎症を残すケースが少なくありません。炭酸ガスレーザーで皮膚表面を削る治療は、皮膚再生を促す一方で、真皮構造に大きな熱損傷を与えるため、結果的に「白くテカテカした艶肌(いわゆる羊皮紙様)」のような人工的な質感を残すことがあります。これは皮脂腺や毛包構造の破壊によって、光沢が強く、自然な肌理を失った状態です。
本症例も赤みが強く、部分的に肥厚性変化を伴う状態で来院されました。こうした炎症後の肥厚性変化や紅斑に対しては、ポテンザ(マイクロニードルRF)による治療が最も有効です。ポテンザは皮下深部の炎症を穏やかに抑えつつ、コラーゲン再構築を促すことで、皮膚の硬さや赤みを改善します。また、ロングパルスNd:YAGレーザーを併用することで、浅層の血管拡張や慢性炎症による紅斑にもアプローチでき、相乗的な治療効果が得られます。実際に本患者では、ポテンザとロングパルスNd:YAGレーザーを4回併用した結果、炎症と赤みが著明に改善しました。近年では、デコボコや炎症性のニキビ跡に対しては、こうした非アブレ―ティブな再生的治療が主流となっています。皮膚損傷を最小限に抑えながら真皮を再構築することが、自然で滑らかな肌の回復につながると考えています。
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3年前に頸部の手術を受けられ、その術後に肥厚性瘢痕を形成したため、他院形成外科にて瘢痕形成術が行われていました。術後はエクラープラスターによる保存的治療を継続されていましたが、十分な改善が得られず、傷跡の見た目を主訴に当院を受診されました。
初診時、頸部の傷跡は大きな盛り上がりはなく、ある程度平坦化は得られている状態でした。一方で、瘢痕部には赤みを主体とした色調変化が残存しており、視覚的に目立つことが患者様の最大の悩みとなっていました。頸部は露出部位であるため、わずかな色調異常でも日常生活上のストレスにつながりやすい部位です。
以上の所見から、本症例では形態的な問題よりも色素・血管成分の残存が主な原因であると判断しました。そのため、まずはロングパルスNd:YAGレーザーによる色調改善を治療の中心とする方針としました。初期治療として同レーザーを導入し、瘢痕部の赤みや色むらの改善を目的に、計画的な治療を開始しています。
治療は約1年にわたり継続し、回数を重ねるごとに徐々に色味の改善が認められました。特に治療8回終了時点では、瘢痕部の赤みが大きく軽減し、周囲皮膚とのなじみも良好となりました。患者様ご本人からも「以前より目立たなくなり、首元を気にせず過ごせるようになった」との評価が得られています。
頸部の傷跡では、隆起が落ち着いた後も色調異常が長期に残存するケースが少なくありません。本症例のように、瘢痕の状態を正確に評価し、形態と色調を分けて治療戦略を立てることで、満足度の高い結果につながります。