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粉瘤の治し方と予防法を徹底解説!再発を防ぐために知っておきたいポイント5選

2025.02.13
粉瘤の治し方と予防法を徹底解説!再発を防ぐために知っておきたいポイント5選

「粉瘤は予防することができるのだろうか」
「粉瘤を治したのにまた再発してしまった」

など、粉瘤に悩む方は少なくありません。

粉瘤は一度治療しても正しいケアができていなければ再発しやすいため、予防が欠かせない皮膚トラブルの一つです。

本記事では、粉瘤ができる原因や具体的な治療法、再発を防ぐために大切なポイント5つを詳しく解説します。
粉瘤を繰り返さないために、ぜひ参考にしてください。

粉瘤の原因とは?

粉瘤の原因とは?

粉瘤は、皮膚の下に袋状の嚢胞ができ、皮脂や角質が溜まることで生じる皮膚のしこりの一種です。

粉瘤の原因は一つに限らず、複数の要因が重なることもあります。
以下の、粉瘤の原因を詳しく解説します。

  • 毛穴の詰まり
  • 皮膚の摩擦や刺激
  • 感染や炎症の影響
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 先天的な要因

毛穴の詰まり

皮膚には皮脂を分泌する皮脂腺が存在し、通常は毛穴を通して皮脂が排出されます。
しかし、毛穴が詰まると、皮脂が排出されずに皮膚の中に溜まりそれをきっかけとして粉瘤が形成されることがあります。

毛穴が詰まらないように、体を常に清潔に保ちましょう。

皮膚の摩擦や刺激

衣服などで摩擦や圧力など刺激が多くなる部分は、皮膚にダメージを受けやすく、粉瘤が発生しやすいと言われています。

首、背中、顔などは粉瘤ができやすい部位です。
そのため、皮膚へのダメージを軽減させる必要があるでしょう。

感染や炎症の影響

ニキビや皮膚の炎症が悪化し、皮膚の中で角質が異常に分泌されてしまうことがあります。この角質が嚢胞内にたまり、粉瘤の原因となることがあります。

ホルモンバランスの乱れ

思春期やストレス、ホルモンの変化によって皮脂の分泌が増えると、毛穴が詰まりやすくなり、粉瘤ができるリスクが高まります。

先天的な要因

一部の粉瘤は遺伝的な要因や先天的な皮膚の構造により、幼少期から形成されやすいとされています。
生まれつき皮脂腺が詰まりやすい傾向にある人は粉瘤ができやすいことがあります。

粉瘤の治し方

粉瘤の治し方

粉瘤は一度できると再発しやすいため、適切な治療が大切です。
この章では、自宅でのケア方法と、専門的な病院治療について説明します。

自宅ケア

軽度の粉瘤で炎症や痛みが少ない場合には、自宅ケアを取り入れることで症状が悪化するのを防ぐことができます。

自宅でできることは「清潔に保つこと」「保湿すること」「刺激を避けること」の3つがあります。

患部を清潔に保つ

粉瘤ができた部分は、これ以上毛穴詰まりを防ぐために清潔に保つことが大切です。

優しく洗い、汗や汚れをためないようにしましょう。
刺激の強い石鹸や洗顔料は避け、敏感肌用の製品などを使用するのがおすすめです。

保湿ケア

乾燥した肌は皮脂の分泌が活発になりやすいため、適度な保湿を心がけます。

特に顔や首のような皮膚が薄い部分は、保湿クリームを使ってケアするとよいでしょう。

刺激を避ける

粉瘤を無理に押し出したり、触ったりすることは避けましょう。
圧迫や刺激により炎症が悪化し、感染や膿が溜まってしまう場合があるからです。

自宅ケアで症状が軽減しない場合や、痛みや腫れが強くなった場合には、病院へ行きましょう。

治療

粉瘤が大きくなったり、炎症や膿がある場合には、医療機関での治療が必要です。
「切開排膿」「腫瘍摘出手術」「レーザー治療」の3つが、主な治療方法です。

切開排膿

粉瘤が炎症を起こし膿が溜まっている場合には、切開して排膿します。

局所麻酔を用いて切開し、膿を排出して炎症を和らげます。
ただし、この治療法は一時的なもので、嚢胞自体が残っている場合には再発の可能性があります。

腫瘍摘出手術

再発を防ぐためには、嚢胞(袋状の部分)を完全に取り除くことが大切です。

局所麻酔のもと、皮膚を切開して嚢胞を取り出す手術を行います。
嚢胞を取り除くことで、粉瘤の再発リスクが軽減されます。

レーザー治療

レーザーを使って嚢胞を取り除く治療法も限定的ですが、効果的な場合があります。

切開手術よりも傷跡が小さくなりますが、粉瘤の状態や大きさによってはレーザー治療をできないこともあります。

また保険は適用されません。
医師とよく相談し、適切な治療を行っていきましょう。

症例

粉瘤を摘出した際の症例をご紹介します。

  • 背部粉瘤摘出術
  • 後頚部粉瘤摘出術

背部粉瘤摘出術

背部粉瘤摘出術

後頚部粉瘤摘出術

後頚部粉瘤摘出術

粉瘤の再発を防ぐための予防法5選

粉瘤の再発を防ぐための予防法5選

粉瘤は再発しやすいため、日常的に予防を心がけることが大切です。
ここでは、粉瘤を繰り返さないための5つの予防方法について解説します。
生活習慣やスキンケアを見直し、粉瘤ができにくい環境を整えましょう。

  • 皮膚を清潔に保つ
  • 皮脂を抑える
  • バランスのとれた食事
  • 適度な保湿
  • ホルモンバランスを安定させる

皮膚を清潔に保つ

皮膚を清潔に保つことは、粉瘤を防ぐ基本です。

顔や背中など皮脂分泌の多い部位は、毎日丁寧に洗いましょう。

洗顔やボディソープを使い、皮膚の表面に溜まった汗や汚れをしっかり落とすことで、毛穴の詰まりを防ぎます。

皮脂を抑える

粉瘤の再発を繰り返さないためには、皮脂のコントロールもしていきましょう。

脂性肌の方や皮脂が多い部位には、皮脂吸着パウダーや皮脂抑制化粧水などを取り入れると効果的です。
また、脂性肌の方は油分が多すぎる化粧品やスキンケア製品の使用は避け、なるべく軽い使用感のものを選ぶようにしましょう。

バランスのとれた食事

バランスの取れた健康的な食生活で、内側から改善することも大切です。

皮脂の分泌を抑えるために、脂っこい食品や糖分を控え、ビタミンA、C、Eを含む緑黄色野菜や魚、果物を積極的に取り入れましょう。

抗酸化作用のある食材も粉瘤予防に効果的です。

適度な保湿

保湿をすることも粉瘤の予防に欠かせません。

乾燥すると皮脂が過剰に分泌され、毛穴が詰まってしまうリスクが高まります。
乾燥しやすい部位には、保湿クリームなどを使って潤いを保ち、皮脂分泌のバランスを整えましょう。

ホルモンバランスを安定させる

安定的なホルモンバランスを保つことは、粉瘤予防になります。
過度なストレスや不規則な生活はホルモンバランスを崩し、皮脂分泌を増加させる原因となります。

適度な運動や睡眠を取り入れ、リラックスできる習慣を作り、ホルモンバランスを整えましょう。

粉瘤の治し方と予防法|まとめ

粉瘤の治し方と予防法|まとめ

粉瘤は一度治療しても再発しやすいため、適切な治療と日常的なケアが大切です。
原因には毛穴の詰まりや皮膚の摩擦、ホルモンバランスの乱れなどがあり、それぞれに合ったケアをすることで、粉瘤の発生や再発を抑えることができます。

症状が軽度のうちに自宅でケアすることも重要ですが、膿や炎症がひどい場合は医師の診断を受け、切開排膿や腫瘍摘出手術などの適切な治療を受けましょう。
術後の傷跡が気になる場合は、「なぜポテンザが肥厚性瘢痕や術後早期の傷跡に効果的なのか?」の記事も合わせてご覧ください。

また、再発防止には「皮膚を清潔に保つ」「バランスのとれた食生活」「適度な保湿」「皮脂のコントロール」などが効果的です。
ホルモンバランスを整えることも予防につながりますので、日常生活の見直しも欠かせません。

粉瘤に悩む方は、この記事を参考にして正しい粉瘤の治し方と予防法を実践し、再発を防ぐためのケアを心がけましょう。