血が止まらないよ、出血の止め方を教えてください | きずときずあとのクリニック 豊洲院 | 東京都江東区の形成外科・美容外科

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血が止まらないよ、出血の止め方を教えてください

2018.03.20

みなさん、こんにちは。

もうすぐ2017年度も終わってしまいますね。

 

当院も半年が過ぎようとしています。

 

今年度は開業して、本当に素晴らしいスタッフに囲まれて、たくさんの患者さんと会うことが出来ました。

これからもさらにたくさんの方にお会いできればと思います。

 

 

 

 

さて、今日は怪我をした場合血の止め方についてお話ししたいと思います。

 

昨日もちょうど、

「指をスライサーで切って血が止まらないよー」

 

っていう方がいらっしゃいました。

 

ではそういう場合にどうしたらいいのか?

 

あせらずに聞いてくださいね

 

 

大事なことは

 

  1. 軽く押さえる
  2. 少し高い位置にあげる
  3. 冷やす

 

です

 

1.軽く押さえる

出血が出ると、基本的に体はその血をとめようとします。

そのとき活躍するのが血小板です。

 

血小板は、やぶれた血管の壁にくっついてその穴を塞ごうとします。

 

ですが、その穴から勢いよく血が出ていたらなかなか穴に血小板はくっつくことが出来ません。

 

またその穴が強く押さえられていて出口もふさがっていたら血小板はその穴に辿りつくことさえ出来ません。

 

こういう理由で、血がでたら軽く押さえてあげることで血小板がやぶれた血管の穴に取りつくのを助けてあげることができるんです。

 

目安として、

血が滲んで来ない一番弱い力、で押さえてあげてください

 

または

赤ちゃんのほっぺたをやさしくつまむくらいの感じ

でも結構血は止まりますよ。

 

 

 

2.少し高い位置にあげる

 

具体的には、

血が出ている場所を心臓よりも高い位置

にするということです。

 

もうこれは血の流れる量を減らしてあげるという簡単な理屈です。

 

 

もし手から出血したら、

座った状態なら頭の位置に手をあげる

寝た状態なら、枕の上に手を置いておく

 

もし足から出血したら

寝た状態で大きな枕や布団の上に足を上げておく

 

ということが大事です。

 

足から血が出てるからといって、逆立ちはしなくてもよいですよ。

 

 

3,冷やす

 

冷やすことでその部分の血管が縮こまって、血の流れる量を減らす効果を狙います。

 

 

どうやって冷やすか?

 

冷やしたタオル

氷をビニール袋に入れたものを、さらにタオルで巻いたもの

アイスノンや保冷剤

 

などですね。

痛くない程度で冷やし続けてください。

 

血管が縮こまって出血は治まってきます。

 

 

 

この3つ

  1. 軽く押さえる
  2. 少し高い位置にあげる
  3. 冷やす

 

を組み合わせて行ってもらえれば結構出血は治まってきます。

 

そしてもうひとつ大事なことは、

落ち着くこと

です。

 

 

 

日常の怪我で出血して、命に関わるなんてことは滅多にありません。

深呼吸して、まずはこの3つを試してみてください

 

それでもダラダラたれてくるような場合は救急車を呼んでくださいね。

 

 

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記事執筆者

院長村松英之
きずときずあとのクリニック豊洲院院長 村松英之

資格

日本形成外科学会専門医
日本熱傷学会専門医
日本創傷外科学会専門医
皮膚腫瘍外科分野指導医
小児形成外科分野指導医