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アームカットとは?治療法と傷跡を最小限に抑える方法を徹底解説

2025.04.28
アームカットとは?治療法と傷跡を最小限に抑える方法を徹底解説

アームカットとは、自傷行為の一つで、肘から上つまり上腕に自傷行為を行うことです

アームカットによる傷跡に悩む方は、決して少なくありません。
「この傷が消えたら、少しだけ前向きになれるのではないか」
「誰にも言えないけれど、このままではいけないと感じている」

そのように感じながらも、どうしたらいいかわからない方も多いのではないでしょうか。
本記事は、傷跡を目立たなくするための治療法やセルフケアについてお伝えします。

心身の傷を治すために、自分に合った治療法を見つけていきましょう。

アームカットとは?その原因と影響

アームカットとは?その原因と影響

アームカットとは、腕を切る行為のことで、精神的なストレスや感情の波に押し流されるように行われることが多いです。
しかし、傷が残ることで、心理的にも身体的にも長期的な影響があるため、早期の対応が重要です。

特に大事な特徴として、アームカットは隠しやすいが傷跡が盛り上がって太くなりやすいということです

では、どのようなことが原因となるのか、身体にどのような影響を与えてしまうのかを具体的に紹介します。

  • アームカットが生じる背景と心理的要因
  • アームカットによる身体的な影響と傷跡の特徴

アームカットが生じる背景と心理的要因

アームカットは、感情的な痛みや苦しみを身体に表現する手段として行われます。
うつ病や不安症など、精神的な問題を抱える方の「心の痛みが少しでも感じなくなるなら」という心の痛みを、身体に向けることによってアームカットが生じる場合もあります。

アームカットによる身体的な影響と傷跡の特徴

アームカットによる傷跡は、深さや範囲に応じて様々な形で残ってしまい、「この傷が人に見られたらどうしよう」「周りの人がこの傷跡をみたら何か言ってくるんじゃないか」と、さらに自分を追い詰める要因となることもあります。

適切な治療を受けることで、傷跡は目立たなくすることが可能なので、安心して自分自身に合った治療法を探していきましょう。

アームカットの傷跡を目立たせないための初期対応

アームカットの傷跡を目立たせないための初期対応

アームカット後、早期のケアが傷跡を最小限に抑えるためには欠かせません。
傷跡を正しい方法で処置し、炎症を抑えることで、後から目立つような傷跡を防ぐことができます。

  • 傷口の正しいケア方法
  • ケロイドを予防するための注意点

傷口の正しいケア方法

アームカット直後の傷口は、感染や悪化を防ぐため、適切な処置をすることが大切です。
具体的なケア方法を以下にまとめました。

1.清潔に保つことが最優先

傷口を流水でやさしく洗い流し、清潔に保つことが大切です。
強い力をかけず、傷を悪化させないように注意しましょう。
その後、消毒液を使用して細菌の侵入を防ぎます。

2.傷口を覆うこと

無菌のガーゼや包帯で傷口を覆い、外部の細菌や摩擦から保護します。
特に、日常生活で服や物に触れる機会が多い部分は、しっかりとカバーしておくと良いでしょう。

3.刺激を避ける

傷が治るまでの間は、摩擦や圧迫などの刺激を避けるようにしましょう。
柔らかい素材で締め付けの少ない服を着用することで、回復を妨げないことができます。

ケロイドを予防するための注意点

アームカット後の傷口が治る過程で、ケロイドや肥厚性瘢痕が形成されることが多くあります。ケロイドや肥厚性瘢痕を防ぐためには、早期からの予防策が必要です。

1.圧迫療法

傷跡が膨らむのを抑えるためには、シリコンシートや圧迫バンドを使用する方法があります。
そのようなアイテムを用いることで、傷口が平らに保たれ、ケロイドのリスクを軽減できます。

2.ケナコルト注射

ケロイドや瘢痕が形成されやすい体質の場合、医療機関での「ケナコルト注射」が有効です。
ステロイドを直接傷跡に注入することで、盛り上がった傷を平らにし、目立たなくする効果があります。

3.炎症の抑制

傷口が炎症を起こすと、回復が遅れ、傷跡が目立ちやすくなります。
抗炎症薬の使用や冷却ケアを取り入れることで、炎症をコントロールすることが可能です。

アームカットの治療法の選択肢と効果

アームカットの治療法の選択肢と効果

アームカット後の傷跡を治療するためには、複数の治療法から自分に合ったものを選ぶ必要があります。

治療方法によって、回復のスピードや傷跡の残り方が異なるため、医師とともに慎重に決定していきましょう。

  • レーザー治療
  • ケナコルト注射や外用療法
  • 切除法と剥削法
  • 戻し植皮と培養表皮

レーザー治療

レーザー治療は、傷跡を薄くし、肌の質感を改善するための一般的な治療法です。
以下の2つのレーザーが用いられます。

  • フラクショナルレーザー
    微細なレーザー光線でたくさんの穴をあけることででこぼこを平らにします、細い傷跡に適しています。上腕だと効果が出にくいことがあります
  • ロングパルスNd-YAGレーザー
    赤みのある傷跡の治療に使用され、徐々に色を薄くしたり炎症を抑えたりすることができます

施術中の痛みは少なく、麻酔クリームを使用することで和らげることができます。
また、効果を実感するまでには数週間から数ヶ月かかるため、焦らず進めていきましょう。

レーザー治療の費用相場施術回数
1回あたり1万〜3万円程度傷跡の状態に応じて5~10回の施術が一般的です。レーザーの種類や治療部位の広さによって費用が異なります。小さな傷跡であれば低コストで済む場合もあります。

ケナコルト注射や外用療法

ケナコルト注射は、ケロイドや肥厚性瘢痕を平らにするために効果的な治療法です。
ステロイド注射を直接傷跡に注入することで、膨らんだ傷を平らにし、目立たなくする効果があります。

また、外用療法としては、ステロイド軟膏や貼付剤を使用することで、傷跡の盛り上がりを防ぐことができます。

副作用として皮膚が薄くなることがあるため、医師の指導のもと慎重に行われますが、「自分の体質に合うのだろうか」と不安に感じる方は、まず医師に相談してみましょう。

費用相場施術回数
ケナコルト注射1回あたり5,000〜1万円程度施術回数は、大体1〜3回以上で、傷跡やケロイドの大きさ・厚みによって変わります。多くの場合、1〜2ヶ月間隔で数回施術を行い、その後の経過を見ながら調整します。
外用薬1回あたり5,000〜1万円程度外用薬や貼付剤は、毎日継続的に数ヶ月〜1年ほど使用する必要があり、効果が出るまでに時間がかかります。特に目立つ傷跡の場合、最低3ヶ月は継続することが推奨されます。

切除法と剥削法

切除法や剥削法は、上腕ですと余計に傷跡が目立つことが多く、ほとんど適応になりません

戻し植皮や培養表皮

最近では、自分の皮膚や細胞を活用する「戻し植皮」や「培養表皮」を用いた再生医療が注目されています。

  • 戻し植皮
    自分の健康な皮膚を採取し、傷跡部分に移植する方法です。
    やけどのような違う意味合いの傷跡に変える事でが広範囲の場合でも自然な見た目が期待できます。
  • 培養表皮
    自分の細胞を培養して人工的に皮膚を作り、傷跡部分に移植する治療法です。
    最新技術による治療であり、再生が難しい部位にも効果的です。

「傷跡をどうにかしたいけれど、自然な仕上がりが良い」とお考えの方におすすめの治療法です。

ただし、治療には時間や費用がかかる場合もあるため、医師と相談しながら計画を立てましょう。

費用相場施術回数
戻し植皮約50万〜100万円以上通常は1回の手術で終了します。
ただし、移植範囲が広い場合や術後に移植部分が適切に定着しなかった場合は、複数回に分けたり、修正手術が必要になることもあります。
培養表皮約100万円以上施術自体は1回で終わる場合がほとんどですが、細胞の培養には数週間の準備期間が必要です。広範囲の傷跡の場合、必要な細胞量を確保するために追加の培養・移植が行われることがあります。

傷跡を目立たせないためのセルフケアと日常習慣

傷跡を目立たせないためのセルフケアと日常習慣

傷跡を目立たせないためには、治療を受けるだけでなく、日常的なセルフケアが重要です。

単なる傷の処置だけではなく、ぜひ「自分をいたわる時間」も作ってみてください。

  • ビタミンCや保湿ケアの重要性
  • 傷跡治療を補完するスキンケア製品の選び方

ビタミンCや保湿ケアの重要性

ビタミンCは、コラーゲンの生成を促進し、傷跡を早期に改善する効果があるため、積極的に摂取しましょう。

また、保湿ケアは傷の回復を促進するために欠かせません。
乾燥を防ぐことで、傷口が裂けるリスクを減らし、より美しい肌への再生を目指します。

傷跡治療を補完するスキンケア製品の選び方

傷跡専用のスキンケア製品も多く、市販されているジェルやシートを使うことができます。

このような製品は、傷跡を薄くする成分を含んでいることが多く、治療後のアフターケアとして効果的です。

心をいたわる

誰かに話を聞いてもらうだけで、心が軽くなることがあります。
身近な人だけではなく、専門の心理カウンセラーに相談するのも一つの手です。

また、「今の自分でもいい」と少しずつ思えるようになることで、心が穏やかになっていきます。

治療法の選び方

治療法を選ぶ際には、傷跡の広がりや深さ、体質などに応じて最適な方法を選択することが大切です。

  • 傷跡の範囲・深さに応じた治療の選び方
  • ケロイド体質の人が注意すべきポイント

傷跡の範囲・深さに応じた治療の選び方

小さな傷跡には、フラクショナルレーザーやステロイド軟膏が有効です。
大きな傷跡やケロイド化が進んだ傷には、ケナコルト注射や切除法が良いでしょう。

ケロイド体質の人が注意すべきポイント

ケロイド体質の人は、治療後に傷跡が膨らむ可能性が高いため、早期の治療と定期的なフォローアップが必要です。
ステロイド治療や圧迫療法を取り入れることで、ケロイドの形成を防ぐことができます。

アームカットの傷跡は最小限に抑えられる!|まとめ

アームカットの傷跡は最小限に抑えられる!|まとめ

本記事では、傷跡を目立たなくするための治療法やセルフケアについてお伝えしました。

アームカットの傷跡について悩んでいる方も、適切な治療法とセルフケアを取り入れることで、傷跡を目立たなくすることが可能です。
戻し植皮や培養表皮といった治療法に加え、日々の保湿ケアや日焼け防止などのセルフケアが傷跡を綺麗に治すポイントとなります。

また、医療的なアプローチだけでなく、自分の気持ちに寄り添い、心のケアを並行して進めることも大切です。
専門医に相談することで、あなたにぴったりの治療法を見つけることができるでしょう。