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粉瘤は生活習慣で防げる!? 繰り返さないために“今すぐやめるべき習慣”6選

2025.12.08

きずときずあとのクリニック銀座院 院長の村松です。

粉瘤(アテローム)の治療で来院される患者さんから、よく聞かれる言葉があります。「できる人は体質だから仕方ないですよね…」。

確かに体質や遺伝的要因も関係しますが、実は粉瘤の発生には「生活習慣」が非常に大きく影響していることをご存知でしょうか?

今日は、「粉瘤ができやすい体質だ」と諦めている方のために、粉瘤ができる仕組みと、粉瘤を繰り返さないために今すぐ見直すべき6つの生活習慣を解説します。

粉瘤ができる仕組み

まず、粉瘤とは何でしょうか?

粉瘤は、皮膚の表面にあるはずの細胞(表皮細胞)が皮膚の奥に潜り込み、そこで袋状の構造物を作ってしまう病気です。この袋の中に、本来剥がれ落ちるはずの皮脂や角質がどんどん溜まってしこりになります。

簡単に言えば、粉瘤は「毛穴の詰まりや皮膚への刺激が原因で、皮膚の中にできた老廃物のゴミ袋」のようなものです。

だからこそ、皮膚に摩擦や炎症といった「刺激」が加わると、毛穴が塞がれたり、皮膚の構造が乱れたりして、粉瘤ができやすくなります。

今すぐ見直すべき生活習慣6選

  1. お風呂でナイロンタオルでごしごしこする摩擦による刺激
    摩擦による刺激が皮膚の炎症や毛穴の詰まりを引き起こします。特に背中や肩は摩擦による粉瘤の好発部位です。硬いタオルの使用はすぐにやめましょう。優しく手で洗うか、柔らかい綿タオルに変えるのがおすすめです。
  2. 汗をかいた後そのまま放置
    汗や皮脂、雑菌が混ざり、毛穴の出口を詰まらせる原因になります。運動後や夏場は、ウェットシートで拭き取るか、すぐにシャワーを浴びることが大切です。
  3. 喫煙
    血流低下を招き、皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が乱れます。特に耳の周囲は血行が悪くなりやすく、粉瘤ができやすいという傾向が指摘されています。
  4. 睡眠不足・ストレス過多
    皮膚の免疫力が下がり、炎症を起こしやすくなります。体が疲れていると、皮膚の修復能力も落ちるため、粉瘤の再発や炎症(腫れ)の原因になります。
  5. シャンプーや洗顔のすすぎ残し
    シャンプーや石鹸の成分が、特にうなじや耳の裏、生え際に残ると、皮膚を刺激し、毛穴を塞ぐ原因になります。意識してしっかりと洗い流しましょう。
  6. 髭剃り
    剃刀による肌への物理的な刺激(微細な傷)が、毛穴周辺の皮膚の構造を乱し、粉瘤の発生リスクを高めます。シェービング後は保湿を徹底し、切れ味の悪い刃はすぐに交換しましょう。

粉瘤を繰り返さないためにできること

粉瘤ができやすい体質の方も、これらの習慣を見直すだけで、発生リスクを大幅に減らせます。

手術で粉瘤を取り除いたとしても、日々の習慣が変わらなければ、別の場所に再発してしまう可能性は高まります。

大切なのは、「手術」だけではなく、「予防」と「習慣の改善」をセットで考えることです。

  • 優しく洗う: 摩擦を避けた入浴を習慣にする。
  • 清潔にする: 汗をかいたら放置せず、すぐに拭き取る。
  • 血行を良くする: 禁煙や質の高い睡眠を心がける。

「粉瘤体質」だと諦めず、今日からできることから見直してみましょう。

まとめ

今日は、粉瘤ができる仕組みと、予防のために見直すべき6つの習慣についてお話ししました。

「粉瘤かな?」と思うしこりを見つけた際は、自己判断で潰したりせず、まずは専門のクリニックにご相談ください。

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