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傷跡の治療 内服治療について リザベン®

2018.04.30

傷跡治療の種類

さて今回は、傷跡治療のなかの

「内服治療」

についてお話ししたいと思います。

まず一つ大事なことですが、この内服治療はどんな傷跡でも効果があるわけではありません

「ケロイド」や「肥厚性瘢痕」に効果があります

もう白くなっている傷跡に対して内服治療を行なっても全く効果はありません

内服治療には2種類あります

「トラニラスト」と「柴苓湯」です

今日は「トラニラスト」についてお話ししたいと思います

「トラニラスト」はリザベン®(キッセイ薬品)で知られております

クリックすると別のサイトに飛びます

このお薬の効果は、

ケロイドが大きくなっていく刺激を抑えることができ、

また、ケロイド自体が大きくなるのも抑えてくれます

トラニラストのこのような効果は、様々な実験で証明されています

メリットはあります

しかし、デメリットもあります

以下の3つです

  1. なかなか効果があらわれない
  2. 飲むのがめんどう
  3. 合併症が出る場合がある

ひとつずつ説明します

1、効果がなかなか現れない

正直なところ、飲んですぐケロイドが治るわけではありません

1年飲んでいたら、飲まなかったよりはよいかなというくらいです

このトラニラスト単独での効果は非常に少ないため、他の治療と併用する必要があります

正直なところ自分は、よっぽど重症なケロイドの方以外には使用していないです

2、めんどくさい

このお薬は毎食後に内服するお薬です

ケロイドで悩んでいる方は若い人が多いためにお薬を飲む習慣がありません

ですのでなかなか毎食後にお薬を飲むというのは大変です

しかもすぐに忘れてしまう方もいらっしゃいます

人によっては処方したお薬が何週間分もたまってしまう人もいます

3、合併症がある

膀胱炎症状という症状がでます

具体的に、おしっこが近くなったり、おしっこするときに痛みが出たりします

これは出る人とでない人がいます

もし症状が出ても、お薬をやめるとすぐに止まります

トラニラストはこのようなお薬です

最近はジェネリックもあるのでお値段も安くなっております

是非リザベンについてわからないことがありましたらお知らせくださいね。

記事執筆者

院長村松英之
きずときずあとのクリニック豊洲院院長 村松英之

資格

日本形成外科学会専門医
日本熱傷学会専門医
日本創傷外科学会専門医
皮膚腫瘍外科分野指導医
小児形成外科分野指導医