ほくろ除去を行う際、切開手術は効果的な方法の一つです。
しかし、
「ほくろ除去切開後に残る傷跡が気になる」
「ほくろ除去切開ではどのような傷跡ができるのだろうか」
と思われている方も多いのではないでしょうか?
本記事では、ほくろ除去による傷跡や傷跡を目立たなくするための方法、また実際に施術を受けた症例とともに詳しく解説します。
適切なアフターケアや最新の医療技術を取り入れることで、目立たない傷跡にすることが可能ですので、最後までご覧ください。
ほくろとは、皮膚の表面にできる色素性の斑点や小さな隆起のことです。
主に皮膚のメラニン色素を作るメラノサイトという細胞が集まってできたもので、一般的には黒や茶色をしています。
ほくろは、生まれつきあるものや、年齢とともに発生する後天的なものがあります。
ほくろができる原因は、遺伝的要因、日光の影響、ホルモンの変化による場合があるとされています。
多くの場合無害ですが、まれにメラノーマ(悪性黒色腫)などの皮膚がんの兆候として現れることもあるため、形や色、大きさに変化がある場合は注意が必要です。
以下の「4つのほくろ除去の方法」のメリットとデメリットを詳しくご説明します。
切開手術は、ほくろを完全に取り除くために最も一般的かつ確実な方法の一つです。
大きなほくろや、表面から盛り上がっているほくろ、また悪性の可能性があるものに対して適応されます。
【メリット】
【デメリット】
レーザー治療は、ほくろ除去においてよく用いられる方法の一つです。
小さくて浅いほくろに効果的で、皮膚を切開せずに施術できるため、傷跡が残りにくいという特徴があります。
【メリット】
【デメリット】
電気メスによる切除で、電気的な熱エネルギーを用いてほくろを除去する方法です。
この手法では、電気メス(電気凝固器)を使用してほくろの組織を焼き切るように取り除きます。
電気エネルギーによりほくろの細胞が乾燥することにより、組織が消失します。
施術は短時間で済み、局所麻酔を使うため、痛みを感じることはほとんどありません。
【メリット】
【デメリット】
クライオセラピーまたは凍結療法は、液体窒素を使用して極端に低い温度でほくろを凍結させ、組織を破壊する方法です。
小さくて浅いほくろや、盛り上がりのないほくろの除去に適しています。
【メリット】
【デメリット】
切開手術 | 小さなほくろであれば、切開の傷跡はそれほど目立ちません。大きめのほくろであれば、1〜3cmほどの傷跡ができます。 |
レーザー治療 | ほくろの大きさとほぼ同じ大きさの傷跡になります。 |
電気メス切除 | ほくろの大きさとほぼ同じ大きさの傷跡になります。 |
クライオセラピー | 傷跡はほぼ目立つことがなく、凍結することで細胞が壊れたほくろが自然と取れます。 |
比較的ほくろ除去切開でできた目立つ傷跡を、目立たなくさせる方法をご紹介します。
ほくろ除去切開後に残った傷跡には、ビタミンAやビタミンEの配合された保湿クリーム、ハイドロキノンクリームなどが効果的です。
ただし、医療用なので、必ず医師に相談してから使用を開始してください。
また、皮膚の再生を促すビタミンEが配合されたクリームは、傷跡を保湿することも効果的です。
レーザー治療で用いられるレーザーは、主に「フラクショナルレーザー」と「色素レーザー」の2種類です。
フラクショナルレーザーは、皮膚の特定の部分に微小なレーザーを照射することで、周囲の組織にダメージを与えずに傷跡の改善を促進します。
コラーゲン生成を刺激し、皮膚の再生を助けます。
色素レーザーは、色素沈着や赤みを軽減するために特化したレーザーで、傷跡の色を周囲の皮膚と均一にするのに役立ちます。
マイクロニードリングは、皮膚の真皮層でコラーゲンを生成し、傷跡を平らにし、皮膚の弾力性を回復させます。
また、施術によってできた凹凸や赤みを改善し、時間とともに、肌の色が均一になるため、傷跡が目立たなくなります。
この章では、以下の症例をご紹介します。
病名 | 鼻背母斑 |
治療内容 | 皮膚腫瘍切除術+皮弁形成術 |
病名 | 左鼻部母斑 |
治療内容 | 腫瘍切除術+皮弁形成術 |
病名 | 左鼻色素性母斑 |
治療内容 | 皮膚腫瘍切除+皮弁形成術 |
病名 | 左鼻部母斑 |
治療内容 | 腫瘍切除術+皮弁形成術 |
病名 | 右鼻翼母斑 |
治療内容 | 切除術+皮弁形成術 |
病名 | 左下眼瞼、左鼻翼母斑 |
治療内容 | 腫瘍切除術+皮弁形成術 |
病名 | 右上口唇母斑 |
治療内容 | CO2レーザー |
本記事では、ほくろ除去による傷跡や傷跡を目立たなくするための方法、また実際に施術を受けた症例とともに詳しく解説しました。
ほくろ除去による傷跡を目立たなくさせるためには、医療用クリーム・レーザー治療・マイクロニードリングなどの方法を用いると効果的です。
ただし、どの方法も医師とよく相談して用いるようにしましょう。
また、「なぜポテンザが肥厚性瘢痕や術後早期の傷跡に効果的なのか?」の記事も合わせてご覧になってみてください。