脂肪吸引による傷跡を目立たなくする方法 | きずときずあとのクリニック 豊洲院 | 東京都江東区の形成外科・美容外科

きずときずあとのクリニック 豊洲院

豊洲駅
徒歩5
銀座駅
徒歩3
WEB予約 診療スケジュール

ブログ

脂肪吸引による傷跡を目立たなくする方法

2024.06.30

「美しくなりたい、でも傷跡が残るのがこわい」
「脂肪吸引で傷跡は残るのだろうか?」

と不安を抱えている方も少なくありません。

現在は、医療技術の向上により、手術後の傷跡を目立ちにくくすることが可能です。
本記事では、脂肪吸引術後の傷跡や治療法、効果などについて詳しく説明します。

脂肪吸引後の傷跡

脂肪吸引後の傷跡

脂肪吸引術後の傷跡がどのように変化していくのか、また治療法について詳しく説明します。

脂肪吸引後の傷跡について

脂肪吸引後の傷跡は、「肥厚性瘢痕」と呼ばれ、赤く盛り上がってなかなか平らにならない傷跡になることがあります。

脂肪吸引後だけでなく、鼻翼縮小術、人中短縮術、口角挙上術、フェイスリフト、豊胸術後にも肥厚性瘢痕となってしまう場合があります。

肥厚性瘢痕ができる原因は、傷を治すための線維芽細胞の炎症が関係しており、体質的なものや遺伝的なもの、そして手術した部位も大きく関係しています。
特に顔面では鼻や唇、耳周り、フェイスラインにできやすく、体幹では、関節周囲などの可動部(肘、膝、腋窩、鼠経等)にできやすいです。

また、肥厚性瘢痕の炎症が治まり平坦になってきても、赤みだけ残ってしまったり、色素が沈着したりと目立つことがあります。
それだけでなく、時間が経つことにより、白い傷痕(成熟瘢痕)となって凸凹が残り、傷跡が目立つ場合もあります。

脂肪吸引後の治療について

肥厚性瘢痕の炎症がまだ強く、赤く盛り上がっているときの治療としては、エクラープラスターとケナコルト注射に加え、POTENZAによる治療が効果的です。

※ケロイド・肥厚性瘢痕に対するケナコルト注射について

また、ボトックス等の併用も効果的です。

炎症が治まり色素が残存している傷跡に対しては、色素レーザー治療(ロングパルスNd:YAGレーザー、Qスイッチアレキサンドライトレーザー、IPL)を行います。

完全に白くなった成熟瘢痕に対しては、フラクショナルレーザーやPOTENZA、ヒアルロン酸注入によって、凹凸を平らにして目立たなくしていく治療を行います。ただし、場合によっては手術をする必要が出てくることもあるでしょう。

治療から得られる効果効能

レーザー治療で得られる効果と、レーザー以外の治療によって得られる効果を表でまとめました。

レーザー治療による効果効能

POTENZAいくつもの針を刺し、その針先からRF(高周波)を出します。このようなドラッグデリバリーシステムを活用することにより、治療に効果のある薬剤を広範囲かつ均等に皮膚の奥まで届けることができます。
ロングパルスNd:YAGレーザ細かい血管(毛細血管)を焼くレーザー治療です。傷跡の赤みを取り、ケロイドや肥厚性瘢痕の盛り上がりを抑制する効果があります。
QスイッチYAGアレキサンドライトレーザーメラニンの生成抑制や破壊を行い、色素沈着を改善する効果があります。
IPL柔らかい光でメラニンの破壊や吸収、排出を行い、色素沈着を改善する効果があります。
フラクショナルレーザー出力の高いレーザーを皮膚に点状照射し、凸凹の減少や見た目を改善する治療です。

POTENZAの治療では、傷跡の凸凹の減少や見た目の改善や、傷跡に伴う炎症を軽減する効果も期待できます。詳しくは、「なぜポテンザが肥厚性瘢痕や術後早期の傷跡に効果的なのか?」をご覧ください。

レーザー以外の治療による効果効能

エクラープラスター
/ケナコルト注射
赤く硬く盛り上がった傷を柔らかくし、盛り上がりを消失させていく効果があります。
ボトックス注射傷の周りに注射する事で、傷にかかる緊張を緩めたり、線維芽細胞の活動低下に影響し、傷跡に伴う炎症を軽減したりする効果があります。
ヒアルロン酸注入凹みのある傷跡に対して、真皮や皮下に注射でヒアルロン酸を注入し、凸凹の減少を期待する治療です。

脂肪吸引による傷跡の位置を部位別でご紹介

  1. 二の腕
  2. お腹
  3. 背中
  4. ウエスト・腰
  5. 太もも
  6. ふくらはぎ・足首

1.顔

顔の脂肪吸引(傷跡部位)

顔の脂肪吸引を行う場合は、両耳の裏と、顎下の合計3ヶ所に傷を作ることになります。

顔の傷跡は、髪の毛などで隠すことができるでしょう。しかし、髪の毛が短い方は、傷跡を隠せないと悩まれることもあり、傷跡を目立たなくしたいとクリニックに訪れます。

2.二の腕

二の腕は、両肘のシワから脂肪吸引を行うので、比較的傷跡は目立ちにくいです。

夏場になると半袖や水着を着る機会が増え、脂肪吸引後の二の腕の傷跡を目立たなくさせたいという方が施術を受けられます。

二の腕の脂肪吸引(傷跡部位)

3.お腹

お腹の脂肪吸引(傷跡部位)

お腹を脂肪吸引する場合は、おへその中、左右の太ももの付け根(または陰毛内2ヶ所)の合計3ヶ所に傷を作ることになります。

ショートパンツやビキニを着る時に、傷跡が見えていないか不安になる方は、傷跡を目立たなくさせるための治療を受けると良いでしょう。

4.背中

背中は範囲が広いため、傷跡も左右の二の腕と肩甲骨下2ヶ所の計4ヶ所に作ることになります。

目立たないとはいえ、自分では見えにくい場所のため、傷跡がきちんと隠れているか分からず不安を抱えてしまう方もいらっしゃいます。

背中の脂肪吸引(傷跡部位)

5.ウエスト・腰

ウエスト・腰の脂肪吸引(傷跡部位)

ラブハンドルと呼ばれる脇腹の脂肪を吸引する時には、お尻のわれ目つまり臀裂部の入口あたりに1ヶ所のみ傷跡を作ります。

クリニックによっては、下着で隠れない部分に施術を行い、傷跡が気になってしまうという方もいらっしゃいます。そのような方は、ラブハンドルの脂肪吸引時に残った傷跡を目立たせなくする治療を行いましょう。

6.太もも

太もも前面を脂肪吸引するときは、両鼠蹊部の2ヶ所に傷跡を作ります。太もも後面では、臀部と両太ももの付け根の2ヶ所に傷跡を作って施術を行います。

基本的には目立たない場所からの脂肪吸引ですが、プールや海など露出が多くなると、太もも付近にできた傷跡が気になる場合があるでしょう。

太ももの脂肪吸引(傷跡部位)

7.ふくらはぎ・足首

ふくらはぎ・足首の脂肪吸引(傷跡部位)

ふくらはぎを脂肪吸引するときは、両膝の裏に2ヶ所ずつの合計4ヶ所に傷跡を作って施術します。足首付近も脂肪吸引したい場合は、左右のかかと上あたりに傷跡を作ります。

膝丈のパンツやスカートを履く場合、脂肪吸引でできた傷跡を目立たなくさせたいと感じる場合があるでしょう。

脂肪吸引後の傷跡・治療の症例

  1. 鼠径部脂肪吸引後肥厚性瘢痕
  2. 大腿部脂肪吸引後肥厚性瘢痕
  3. 背部脂肪吸引後肥厚性瘢痕
  4. 腹部脂肪吸引術後肥厚性瘢痕
  5. 腹部脂肪吸引後皮膚壊死・肥厚性瘢痕
  6. 右上腕脂肪吸引後皮膚壊死・肥厚性瘢痕

1.鼠径部脂肪吸引後肥厚性瘢痕

病名色素異常を伴う瘢痕、肥厚性瘢痕、ケロイド
治療内容ロングパルスNd:YAGレーザー
Qスイッチアレキサンドライトレーザー
治療期間・回数1ヶ月に1回、その後定期的な通院を経て1年から2年
参考治療価格(自由診療)総額20,000円〜200,000円(レーザー代、自宅でのスキンケア代等含む)
リスク・副作用みずぶくれ、かさぶた形成、痛みによる不快感、術後の赤み、腫れ、あざ、出血、熱傷、発疹、瘢痕、軽い出血、色素脱失、色素沈着など。
また、ごく稀に治療箇所の色が周囲の色に比べて一過性に明るくなる、又は暗くなる可能性があります。

2.大腿部脂肪吸引後肥厚性瘢痕

病名色素異常を伴う瘢痕、肥厚性瘢痕、ケロイド
治療内容ロングパルスNd:YAGレーザー
Qスイッチアレキサンドライトレーザー
治療期間・回数1ヶ月に1回、その後定期的な通院を経て1年から2年
参考治療価格(自由診療)総額20,000円〜200,000円(レーザー代、自宅でのスキンケア代等含む)
リスク・副作用みずぶくれ、かさぶた形成、痛みによる不快感、術後の赤み、腫れ、あざ、出血、熱傷、発疹、瘢痕、軽い出血、色素脱失、色素沈着など。
また、ごく稀に治療箇所の色が周囲の色に比べて一過性に明るくなる、又は暗くなる可能性があります。

3.背部脂肪吸引後肥厚性瘢痕

病名色素異常を伴う瘢痕、肥厚性瘢痕、ケロイド
治療内容ロングパルスNd:YAGレーザー
フラクショナルレーザー
治療期間・回数1~2ヶ月に1回、その後定期的な通院を経て1年から2年
参考治療価格(自由診療)総額20,000円〜200,000円(レーザー代、自宅でのスキンケア代等含む)
リスク・副作用みずぶくれ、かさぶた形成、痛みによる不快感、術後の赤み、腫れ、あざ、出血、熱傷、発疹、瘢痕、軽い出血、色素脱失、色素沈着など。
また、ごく稀に治療箇所の色が周囲の色に比べて一過性に明るくなる、又は暗くなる可能性があります

4.腹部脂肪吸引術後肥厚性瘢痕

病名色素異常を伴う瘢痕、肥厚性瘢痕、ケロイド
治療内容ボトックス注射
瘢痕(範囲:線状瘢痕 ~50㎠以下)に対してロングパルスNd:YAGレーザー
フラクショナルレーザー
治療期間・回数2ヶ月に1回、その後定期的な通院を経て1年から2年
参考治療価格(自由診療)総額50,000円〜100,000円(レーザー代、自宅でのスキンケア代等含む)
リスク・副作用みずぶくれ、かさぶた形成、痛みによる不快感、術後の赤み、腫れ、あざ、出血、熱傷、発疹、瘢痕、軽い出血、色素脱失、色素沈着など。
また、ごく稀に治療箇所の色が周囲の色に比べて一過性に明るくなる、又は暗くなる可能性があります

5.腹部脂肪吸引後皮膚壊死・肥厚性瘢痕

病名肥厚性瘢痕
治療内容POTENZA 
治療期間・回数2ヶ月に1回、その後定期的な通院を経て1年から2年
参考治療価格(自由診療)総額60,000円〜220,000円(レーザー代、自宅でのスキンケア代等含む)
リスク・副作用みずぶくれ、かさぶた形成、痛みによる不快感、術後の赤み、腫れ、あざ、出血、熱傷、発疹、瘢痕、軽い出血、色素脱失、色素沈着など。
また、ごく稀に治療箇所の色が周囲の色に比べて一過性に明るくなる、又は暗くなる可能性があります

6.右上腕脂肪吸引後皮膚壊死・肥厚性瘢痕

病名肥厚性瘢痕
治療内容POTENZA
治療期間・回数2ヶ月に1回、その後定期的な通院を経て1年から2年
参考治療価格(自由診療)総額60,000円〜220,000円(レーザー代、自宅でのスキンケア代等含む)
リスク・副作用みずぶくれ、かさぶた形成、痛みによる不快感、術後の赤み、腫れ、あざ、出血、熱傷、発疹、瘢痕、軽い出血、色素脱失、色素沈着など。
また、ごく稀に治療箇所の色が周囲の色に比べて一過性に明るくなる、又は暗くなる可能性があります

料金