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怪我、やけどにアロエ、味噌が効く?

2018.08.26

世の中の怪我、やけど、そして傷跡で悩む患者さんに全力で安心と勇気と笑顔を届ける、院長の村松英之です

 

今日は当院の眼の前にあります、昭和大学江東豊洲病院で働かせていただいております

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんで大学でまだ働いているか?ですと

 

豊洲病院の手術室をお借りして、全身麻酔下で傷跡の手術をさせていただいておりました

月に1日だけ、1人だけ手術を行わせていただいております

 

いつも対応してくださる、昭和大学江東豊洲病院の形成外科の先生方、手術室や病棟の方々には心の底から感謝いたします

本当に助かっております

ありがとうございます

 

当院では局所麻酔での手術だけではなく、全身麻酔が必要な症例も昭和大学と連携しながら手術を行うことができます。

安心してご来院ください

 

 

 

 

さて本題に入りましょう!!

 

今日はアロエや味噌の話です

 

でも決して、おいしい話ではありませんよ

 

怪我ややけどをされた時に、いろんなもの、

例えばアロエや味噌などを塗ってくる方が多いので、それについてお話ししようと思います

 

 

このような治療は一般的に民間療法と言われますね

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/民間療法

 

今まで、約17年ほど形成外科医師として診療してきましたが、本当に色々なものを皆さん塗ってこられます

 

やっぱりよくあるのが、アロエですね

 

そして味噌もまれーにいます

 

他には蜂蜜とか

 

キャベツを貼ってきたり、なんかキュウリをすり下ろしたものをかけてくる方もいらっしゃいました

 

 

 

ちなみに自分も子供の頃、アトピー性皮膚炎で悩んでいたんですが、

本当に親に色々なものを塗られました

 

もちろん一番はアロエでした

アロエの鉢植えが常にありまして、アロエの葉を折って直にアトピーのところに塗ってました

あとは赤チンとかはよく塗られましたね

そして一番辛かったのが、タイガーバームですね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今考えるとうちの親もアホですね

でもあの頃ってタイガーバームと正露丸でほとんどの病気が治ると思ってませんでしたか?

んなわけない!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて話を戻します

 

このような民間療法ですが、効果がないわけではありません

 

アロエや蜂蜜には、ちゃんと傷を治す効果もあるんですよ!!

 

論文もたくさんありまして、

 

アロエのゲルや、蜂蜜には、

傷を治す作用や、抗菌作用、そして抗酸化作用

があるというのがこれまで実証されています

(ただ味噌についての論文は見つかりませんでした・・・)

 

 

「お、じゃあ塗ってきてもいいんだ」

 

 

いえ、やめてください!!!

 

そこらへんに生えているアロエを塗ってきたり、蜂蜜をそのまま使用するのはやめてください

 

 

なぜか?

 

「感染症の問題があったり、かぶれたりする可能性があります」

 

 

あと自分にとって一番困ることは、

 

「傷がよく見えない」

 

 

 

色々なものを塗ってこられると、一回洗わなきゃいけないし痛いしで大変なんです

 

 

怪我ややけどをしたら、まず水道水でよく洗ってくっつかないガーゼを貼って医療機関を受診しましょう

 

怪我の応急処置(特に擦り傷)

 

 

 

せめて塗るなら

 

「ワセリン」です

 

よろしくお願いしますね!!

 

 

 

 

 

 

当院は完全予約制ですが、

怪我ややけどなどの緊急の患者さんの診察は可能です

その際は必ずお電話でご連絡ください

 

なお、混雑状況によってはお待たせする場合もございます

ご了承いただければ幸いです

 

 

 

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記事執筆者

院長村松英之
きずときずあとのクリニック豊洲院院長 村松英之

資格

日本形成外科学会専門医
日本熱傷学会専門医
日本創傷外科学会専門医
皮膚腫瘍外科分野指導医
小児形成外科分野指導医